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百五十六番槍 夫のもとへ!
「人間社会にようこそ!」が忙しいです…
関ヶ原の戦いで東軍に付いた、津軽の大名である津軽為信。
「今度の戦はでかかった…。犠牲者を弔って、国を強くしよう」
そう考えた為信は、敵味方の関係ない慰霊祭を開いた。
大工、僧侶はフル働き。
かなり大きな慰霊祭となった。
さて、その慰霊祭に参加したのは、民衆だけではなかった。
為信が滅亡に追い込んだ武将の妻もいたのだ。
その妻は、突然大工が作った祭壇の前に座った
すると…。
「大好きだった夫を為信に奪われた!もう私は生きてるのが辛いのよ!」
そう叫ぶと腹を見事に掻ききった。
それを見た為信。
「なんと哀れな…」
そう呟き、涙を流したのだった。
津軽為信の逸話でした。
慰霊祭で切腹ってスゴいですよね…。
為信はその人を哀れんだそうです…。