十三の太刀 長篠三段撃ち
テスト終わりました!
単位がヤバいっす…。
連日オリンピック見てましたからね~。
なでしこの準決勝とか、フェンシングとか、体操とか卓球とかマラソンとか陸上とか水泳とかアーチェリーとか…。
感動しました!
ガンバレニッポン!!
「先輩修学旅行だしさ、私たちだけで調べものしようよ!」
「そりゃいいけど…。俺、戦国とかよく知らないよ?」
とある高校の社会科研究室。
そこで今日も歴史研究部が活動していた。
今は修学旅行で部長の焙烙晴美が不在のため、一年生の村上乙葉と、生徒会と兼部している山中鬨哉のみ参加。
乙葉の呼び掛けにより、鬨哉も戦国の調べもの。
「何を調べりゃいいの?」
「そうねぇ。ヤマトはアレなんてどう?長篠の戦いの鉄砲三段撃ち!」
「なんとマニアックな!」
ヤマトとは、山中鬨哉のニックネームである。
マニアックとは思いつつ、長篠三段撃ちについて調べた。
翌日。
放課後の部活で調べたことを発表した。
「武田勝頼と織田・徳川連合軍がぶつかった長篠の戦い。これで織田軍が披露した戦術が鉄砲三段撃ち」
「鉄砲隊が3列に並んで、最前線の人が撃ったる間に後ろの人が弾を込めて連射するんだよね」
鬨哉の説明を補う乙葉。
「なんだ、知ってたか。そうそう。それなんだけど、実話としてはかなりあやしいみたい」
「おー、ちゃんと調べたねー!」
「何でも知ってんだな。長篠合戦の時は雨上がりで、下がぬかるんでたからそんなに動き回れないってのが理由」
「それは知らなかった」
お、乙葉が初めて知らないことを言えたぞ!
「じゃあさ、三段撃ちの元ネタ知ってる?」
「そんなのあるの?」
「うん。金ヶ崎の退き口って分かる?因みに俺は知らなかった」
「知ってるよ。朝倉攻めのとき、信長が撤退するのを秀吉が殿になって食い止めたってやつでしょ!でも三段撃ちは長篠だよ?」
「確かそんな感じ。実はさ、殿を務めた秀吉は、窮地に陥ったんだよ。そん時に佐々成政って人が秀吉を援護射撃したんだよ。二段構えでね」
「二段構え…?成政なら知ってるよ!さらさら越えでしょ!」
「それは知らない…。でも、この成政の二段撃ちが、長篠三段撃ちの元ネタになったんだって!」
「へ~。私は三段撃ちがフィクションだったって調べられれば十分だと思ってたんだけどね」
「甘く見てもらっちゃ困るぜ!俺だってこの部活の一員なんだからな!」
そう言って、鬨哉は笑った。
「さて、帰ろうか」
「そうだね」
乙葉に鬨哉が応じ、今日の部活は終わった。
会話多いよ~…。
自負しております。
何が言いたいのかといいますと「長篠合戦の鉄砲三段撃ちには元ネタがあって、それは金ヶ崎の退き口で佐々成政が秀吉を助けるために使った鉄砲二段撃ちですよ」って話しです。
三段撃ちはフィクションだけど、二段撃ちは史実です。
さらさら越えについてはまた後日にでも!
しかし会話ばっかだな今回…。




