百五十一番槍 優柔不断の人心掌握術
今回も三国志。
またしてもトランペッターさんからの依頼です。
難しい…。三国志は難しいぜ…。
中国が三つに分かれ日々戦いに明け暮れていた時代。
中国における戦国時代である。
三つに分かれたうちの、南を占めていた国、呉。
当主の名は孫権。
彼には性格上の弱点があった。
非常に優柔不断なのだ。
即断実行とは真逆、いつも結論は後回し。
その様な性格だった故、隣国の魏を治める曹操はチャンスだと踏んだ。
「孫権は決断力に欠けるぞ!奴の土地を奪え!いいか孫権。お前のものは俺の物!俺の物も俺の物だ!」
素晴らしきジャイアニズム。
曹操は孫権を攻めた。
これに危機感を覚えたのは蜀という国。
呉が攻められては蜀も立場が危うくなる。
そこで、蜀を治める劉備は考えた。
「孫権と組めば曹操に対抗できる!」
そう思い同盟を持ちかけた。
しかし、孫権は優柔不断。
ひたすら悩んだ。
この同盟を巡り、家臣が二つに分かれてしまったのだ。
「曹操と同盟を結び、我らが呉を存続させよ!」
「いいや、劉備と組んで曹操を討ち取れ!」
この二つの意見が孫権を悩ませていたのだ。
そこで、決着を付けるために動いたのが周瑜。
「孫権様!今は己の身を守るより、攻撃を仕掛けてきた曹操を討つべきです!劉備と結託しましょう!」
必死に説得した。
この説得により、孫権は心を決めた。
「分かったぞ我が腹心よ!私は腹をくくった!」
そう言って、家臣全員を呼び寄せた。
そして、足に力を込めて立ち上がると短刀を抜いた。
「うらぁ!」
短刀を机の端に突き立て、そのまま叩き切った。
「皆の者!これより蜀の劉備と同盟を結ぶ!この決断に刃向かった者はこの机のようになるぞ!」
そう言い放ち、家臣を一つにまとめたのだった。
なんか「ネタ要素が無い!」って言われました。
いや、違う…。
前回がふざけすぎただけなんだ…。
以上!三国志ネタでした!