百三十八番槍 私は無実よー!
ちょっと女の子をディズニーに誘うだけで緊張しました。
男子校にいたブランクは大きいですねー。
「またか…。これで10人目か…」
「最近物騒ですね。大谷のやつ、必死なんですよきっと」
男たちが話している目の前には、一線に斬られた男が転がっていた。
最近大阪で頻発している辻斬りの新たな被害者だった。
人々の間では、既に噂として犯人の名前が広がっていた。
大谷吉継。
それが民衆の間で囁かれる犯人の名だった。
1000人の血を舐めれば自らのハンセン病が完治すると信じた吉継の仕業だと噂されたのだ。
もちろんこれは吉継の上司である豊臣秀吉にも知られていた。
吉継は秀吉に無実を訴えた。
「秀吉様!私辻斬りなんて絶対やってませんよ!」
「あははは!わかっておる。お前がそんなことするはず無い」
笑って噂を全く気にしていない様子の秀吉。
「しかし、秀吉様にも世間に残酷な部下を持つものと、良くないイメージが…」
「気にするでない。その程度、どうってことない」
「秀吉様!」
吉継は全力で秀吉のために尽くすと誓ったのだった。
大谷吉継の辻斬り疑惑でした。
秀吉が全く気にしなかったってのはすごいですよね。
1000人切ると病気が治るってのは、当時迷信として信じられてたことなんですよ。