百二十五番槍 これがサイコーに侘びってる
この話が150話目なんですね。
久々のギャグいきます!
サブタイトルの「侘びってる」は戦国鍋TVネタ…。
ある日のこと。
茶の湯で有名な千利休は、茶室に女性を連れ込んだ。
その様子を見ていた妻のおりき。
いつまでも茶室から出て来ない夫にガマンの限界を迎えた。
「何なのあいつ!私がいるのに茶室に女連れ込んで出て来ないなんて!」
怒ったおりきが手にしたものは…。
「これがわしのお気に入りなんじゃ~」と、利休が大切にしていた黒い地味な茶碗。
一般人から見れば地味だが利休から見れば侘びってるらしい。
因みに、秀吉からはえらく不評。
おりきは、その大切な茶碗(秀吉からは不評だが、城一つ買える価値がある)を全力でぶん投げて叩き割った。
「はっ!ざまぁ!私の攻撃はまだまだ続くぜ!」
すると今度は剪定ばさみを手に、庭へ赴いた。
「こんな庭…。こうだっ!」
利休が長年かけて整備した庭の木を刻み込んだ。
「あははは!は~スッキリした!」
こうしておりきの復讐はやり遂げられた。
茶室から出てきた利休。
割られた茶碗を見て涙目である。
かけらを丁寧に拾い上げ、漆で修復した。
といってもチグハグなのは隠せていないが…。
「…これが、最高の侘びなんだ…」
泣きながら呟いた利休の言葉は、もはや慰めにしか聞こえなかった。
利休必死のごまかしが「これが侘びの極みである」でした。
今で言うと、ボンドで直した的な感じですね。
置物落っことして割って、ボンドで直して「これが良いんだ」。
いや、ダメでしょ…。
利休もなかなかやるね~…。
というか、おりき怖い…。
嫉妬心はヤバいっすな…。