百十九番槍 いや、それパチもんだから知らね…
昨日の金環日食、ご覧になられましたでしょうか?
そして今日はスカイツリー開業!
なんだか嬉しいですね!
1590年10月。
陸奥で一揆が起きた。
その知らせを聞いた豊臣秀吉は、蒲生氏郷と伊達政宗に鎮圧するよう命じた。
しかし…。
「氏郷様!こんな手紙が…」
家臣が氏郷に届けた手紙。
そこには衝撃的な内容が書かれていた。
「なになに?今回の一揆の首謀者は伊達政宗で、政宗は俺を暗殺しようとしているだとっ!?」
これを読んで憤った氏郷。
すぐに秀吉に連絡し、自らは名生城に籠城した。
自らは動くことはなかった。
さて、一揆も無事鎮圧したころ、政宗は秀吉に呼び出された。
「間違いなく一揆のことだ…」
危機を察した政宗は一大決心。
軍の先頭に金箔押しの十字架をかかげながら上洛した。
いよいよ秀吉との対面。
最初に聞かれたのはやはり一揆扇動疑惑についてだった。
「おい政宗。貴様、一揆を扇動し氏郷を暗殺しようとしたらしいな」
威圧的に語る秀吉。
政宗も負けじと答えた。
「そんなわけありませんよ。一揆なんてとんでもない!」
「ダウト!これを見てみろ!」
秀吉は叫び、氏郷が入手した手紙を見せた。
「この花押(かおう。今で言う印鑑)は貴様のものであろう。嘘を申すな!」
すると政宗はわざとらしく溜め息。
「はぁ~。またその手のやつですか…。それはパチもんです。私の花押はセキレイですが、パチもんと区別するために目に穴が開いてんですよ。それには穴が無い。つまり偽物なのですよ」
秀吉に言い放ったのだ。
そのかいあって、死罪は回避することができたのだった。
因みに、現存する政宗の手紙の花押は、どれ一つ取っても穴は開いていないという。
政宗が真っ向から嘘をぶつけに行った逸話です。
穴なんか開けたものは存在しません。
上手く逃げましたよね…。
ユニークアクセスが1万を超えました。
心より感謝いたします。
因みに、そのうち7000がパソコンです。