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百十四番槍 夫の浮気を止めてください!

「女性の逸話を書いて欲しい」との要望がありましたので、書いてみました。


本当に申し訳なく思うのですが、女性の逸話は資料が少なくて…。


数書くのは厳しそうです…。

「ちょっと出掛けてくる…」


「また浮気ですか…?」


「ぬぅ…。ち、違うわい…」


浮気ですと自ら証明するような返事をしながら、部屋を出て行った織田信長の家臣、豊臣秀吉。


その後ろ姿を溜め息混じりで見ていた秀吉の妻、おね。


「もう…新婚の時の秀吉様はどこへやら…。わたしじゃ、ダメなのかな…」


秀吉とおねは、互いに愛し合って結婚した。


しかし、今は秀吉は連日浮気。


おねとしては心の痛い問題だった。


「そうだ!あの人なら相談に乗ってくださるかも知れないわ!」


そう思いたち、直ぐに登った天守閣。


トントンと扉を叩き、2秒待機。


「失礼します」


扉を開けて、頭を下げた。


「おお!誰かと思えばおね殿ではないか!どうしたのだ?」


天守閣にいたのは、時の権力者であった織田信長だった。


「はい。信長様に相談がありまして…」


「相談?わしで良ければ何でも聞くぞ!」


そう言って笑った信長。


おねの相談相手とは、信長のことであった。


「実は、夫の秀吉が浮気ばかりしていて困るのです。どうにか止めさせてください」


おねは切実に訴えた。


すると信長は…。


「よしわかった。では手紙を書こう。おね殿は、手紙の到着をまたれよ」


「ありがとうございます」


礼を言って、おねは一先ず自分の部屋に戻った。



すると後日。


信長から手紙が届いた


『この前おね殿にお会いしたとき、今までよりも綺麗になっていました。あのハゲネズミは浮気をしてるようだが、それはもってのほかだ。あいつにおね殿より美しい女性など手に入れられっこないのだから。おね殿はもっと堂々としていればいいのです』


おねは、秀吉にこの手紙を見せつけた。


「これでも浮気を否定しないなら…」


「しないなら…?」


「縄で縛りますぞ!」


「ごめんなさいでした!」


おねにはかなわない秀吉だった。

今回の逸話は信長が秀吉のことを「ハゲネズミ」と呼んだ手紙がもとになってます。



最後の「縄で縛りますぞ!」発言は別に私の趣味じゃないです。

そんな性癖無いですよ!


「もし秀吉がおねに刃向かったら縄で縛り上げてよい」という約束を結婚時にしたらしいです。

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