表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/606

十三番槍 九州筆頭のキリシタン殿様

九州のキリシタン大名と言えばあの人!


史実そのままがネタになる、最強の切り札的なお殿様です。

「何!?美女!?よし!すぐに呼べ!」


「えっ?し、しかし…。関東の女子おなごなのですが…」


「構わん!呼べ!」


「というか…。旦那もいるのですが…」


「知るか!呼べ!これは命令だ!従わぬなら斬る!」


「し、承知!」



ここは九州、豊後の国。

大友館。


そして、この無類の女好きのお殿様は大友宗麟おおともそうりん

九州のキリシタン大名の筆頭である。


挿絵(By みてみん)

(1530~1587)



今日も、女遊びを終えて城に帰った宗麟。


彼を待っていたのは、妻の奈多なた夫人だった。



「いつもいつもいつもいつも知らない女と遊びやがって!もうこちらも黙ってはいませんわ!今日、国中の僧侶と山伏に、あなたを呪い殺せと命令しました。今更反省しても遅すぎますわ!」


元々気の強かった奈多夫人。

ついに、宗麟の行いに耐えきれなくなった故の行動だった。


「ちょっ!嘘…。い、いやー!イエス様ー!お助けー!」


そう叫びながら宗麟は城を飛び出した。


そして宗麟失踪。



しかしその3日後、家臣が城の外れにあるあばら小屋で宗麟を発見した。


「ほら、殿!お城に帰りましょうよ!」


家臣が宗麟の腕を引っ張りながら言った。

当然呆れている家臣。


「嫌じゃ嫌じゃ!城には奈多がいるから嫌じゃ!」


ひたすら拒否する宗麟。


「…はぁ…。じゃあ、臼杵城に行きますか…?ここにいても仕方ないですし…」


「うん…」


こうして、宗麟は拠点を移すことになった。

大友宗麟は女癖の悪さが尋常ではなかったのですよ。


「美女」と聞いた瞬間、畿内や関東から呼び寄せまくったり。

一応言いますが、九州にですよ?

移動手段は馬や籠ですよ?


極めつけは、家臣の妻を奪い取ったり。


そんなだから、妻とは仲が極めて悪かったらしいです。


どのくらいかと言うと、祈祷僧や山伏なんかに「夫を呪い殺せ」と命令するほど。


薙刀を使わなかっただけ拍手ですよ!


で、そんなことがあったから宗麟は拠点の大友館から失踪したんです。


呪い殺されちゃ堪んないと。



暫くすると、宗麟は、あばら小屋で発見されました。


しかし、「あの館には奈多がいるから帰りたくない」と、大友館に帰ることを頑なに拒否。


仕方なく、宗麟の家臣が建てた臼杵城に連れて行かれたのでした。


因みに、宗麟が臼杵城に拠点を移した表向きの理由は、「毛利水軍に対抗するため」でした。


実際は奈多さんから逃げたかっただけでしょうけどね~。


まあ、確かに毛利水軍は強いけど…。



というか…。

宗麟って何なの!?


どこまで女好きだとこうなるの!?



このままだと宗麟ファンの方に怒られそうなので彼の名誉挽回の為に一つ良い面も。


日本で最初に大砲を導入したのは宗麟です。


国土をも崩す威力があると言う意味で、「国崩し」という名前でした。


一応、強かったんですよ?

大友軍。


大将がアレなだけで…。



今回のイラストも五円玉様提供です。

キャラクターデザインは丸様です。


ありがとうございます!


イラスト描けない身からしたら本当にありがたいことです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ