表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/607

百六番槍 閻魔大王も怖くない!

大学入って初めて女子と話しました。


まさか日本人じゃないとは思わなんだ…。



実験疲れました…。

1599年3月。


豊臣政権を支えていた五大老の筆頭であった前田利家が病に倒れた。


「大丈夫…。もうやり残したことはない…。あとは気兼ねなく大往生を迎えるだけじゃ…」


力無く言った利家。


最期の時が近付いていることを自ら分かっていた。


そんな利家に、妻のまつは最後の贈り物をした。


「利家様。これを…」


まつが取り出したのは着物のようだった。


「これは…?」


「経帷子です。利家様のために寝ないで作ったのです」


「ワシの…ためにか…」


嬉しかった。

最愛の妻はワシのために経帷子を作ってくれた。


どんな苦境に立たされても、ワシについてきてくれたまつ。


感謝してもしきれない。


ありがとう。


そう心で呟きながら、利家は経帷子の受け取りを拒否した。


「ワシには、それは必要ないな」


「いいえ。利家様は若いころから沢山の人を斬りました。ですから、これを着ないと閻魔大王様から許しが出ずに成仏できませんよ」


すると利家は…。


「…確かに、ワシは今まで何人斬ったか分からないくらい刀を抜いた。でもな、まつ。ワシは理由もなく人を斬ったことは一度もないよ」


ゆっくり話し出した利家は、さらに言葉を続けた。


「もし閻魔大王がワシを許さないで地獄に落とすというのなら、ワシは先に死んだ家臣を率いて閻魔大王を討ち取ってやる!」


利家は、最期まで武士として生きた。


そして3月3日午前8時。


利家は静かに息を引き取った。

前回に引き続き、閻魔大王シリーズでした。


利家はかっこいいですね~。


最期まで武士とは!




眠い…。

寝ます…。

寝かせてください…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ