百二番槍 1%の閃きと、99%の努力
乙葉
「このサブタイトル…エジソンですか?」
晴美
「そうそう。発明家の代表とも言うべき人だな」
由佳
「乙葉ちゃんと晴美ちゃんも、エジソンのような賢い人になってくださいね!」
晴美
「先生~、そんなこと言っちゃっていいんですか~?」
由佳
「え?…えと、それは?」
乙葉
「本文読めば分かりますよ!」
「はぁ…。今日が始まってしまった。あいつの面倒見るのもう嫌!」
アメリカのとある小学校。
そこで一人頭を抱える教師がいた。
その原因は、彼が受け持つ1年生のクラスにある。
トーマス・エジソンという問題児の存在が、彼をここまで苦しめていた。
キーンコーンカーンコーン…。
チャイムが鳴るのと同時に、この日も小学校は始まった。
勿論、今日もエジソンは登校していた。
1時間目の授業は算数。
足し算である。
「一個のおはじきにもう一個持ってくると二個になりますね。これが1+1=2ってことです」
先生が算数の問題について解説していると、生徒から質問が飛んだ。
声の主はエジソンだった。
「先生!どうして1+1は2なんですか?」
「どうしてって…。今説明したじゃないか!」
「それはおはじきだからです。小さい粘土と小さい粘土を一緒にすると一個の大きい粘土になりますよ!それなのにどうして…」
「やかましい!」
先生はそう叫んでエジソンの質問を遮った。
2時間目。
英語の授業。
「私の後に続いて発音してね。A・B・ C…」
アルファベットの発音を教える先生。
しかしここでも質問が飛んだ。
やはりエジソンからだった。
「先生!どうしてAはエーと発音し、ピーとは発音しないんですか?」
この質問についに我慢の限界を迎えた先生。
積もりに積もったイライラをぶちまけるように叫んだ。
「お前の頭は腐っている!もう退学だっ!」
エジソンは、先生に難しい質問ばかりしていた所為で怒らせてしまい、小学校を退学になった。
仕方ないので、小学校の教師をしていたエジソンの母が勉強を教えることとなった。
理科の勉強。
「いいエジソン?火を近づけると物は燃えるのよ?」
「…うん」
返事はしたものの、納得してないエジソン。
何で物は燃えるのかな?
それが気になった。
気になったので、藁を燃やしてみた。
その結果、自宅が全焼した。
そんなエジソンだったが、将来的には立派な発明家になるのだった。
彼はこんな名言を残している。
「1%の閃きが無ければ、99%の努力は無駄になる」
この言葉通りエジソンは、ちょっとした閃きで藁を燃やし、親が物凄い努力して建てた家を無駄にしたのである。
「天才とは、1%の閃きと99%の努力である」
カッコいい言葉ですよね!
本当ならばね。
…これ、ガセ翻訳なんです。
本当は「1%の閃きが無ければ、99%の努力は無駄になる」なんですって。
なんか、いろいろ違いますよね…。
今回の逸話は、この豆知識が言いたいがために書きました(笑)
1+1の逸話は割と有名なんじゃないかと思います。
私は高校の英語で知りました。
本文中の、AとPの逸話を書いてるとき、「英語」と書くべきか、アメリカなんだから「国語」と書くべきか悩みました。
結果、英語で。
国語より分かりやすいかなと思いまして。