九十一番槍 大蛇を捕獲せよ
3月11日…。
晴美
「黙祷!」
乙葉
「…………」
由佳
「…………」
晴美
「…………」
絶対に忘れられない「あの日」から、一年。
私達にも、できることが有るはず…!
地元が被災地の瓦礫の受け入れを検討しています。
なんか…凄く嬉しいです!
引き受けるべきなのです!
とある年の冬。
清洲城の天守でコタツに入ってミカンを食べていた織田信長のもとに、興味をそそる情報が入った。
「信長様!あまが池で、顔は鹿、目は光り、舌が赤いデカいヘビが見つかったみたいです!」
家臣がそう報告した。
「すぐに行く!捕らえてみせようホトトギス」
信長は、清洲城から程良い距離にあるあまが池へと直行した。
林の中にある余り大きくはない池。
水は濁り、視界はきかない。
そこで…。
「よし!近くの村人を呼べ!水をかき出させるのだ!従わないやつは焼き討ちするぞ!」
水を出せば捕まるんじゃね?
信長の大胆な作戦が始まった。
家臣は思った。
「ヘビって爬虫類…。つまり肺呼吸…。水中にはいないんじゃ…?しかも、冬眠してるんじゃ…?」
しかし、焼き討ちされたら嫌なので黙っていた。
人々が水をかき出し、半分程になった池の水。
しかし濁りが酷く未だ先は見えず。
「是非もなし。余が直々に池に入ってやる!」
信長は自ら真冬の池に入り、大蛇を探し始めた。
すると、池の反対側でゴソゴソと草が動く音。
良く目を凝らすと…。
鹿のような顔が…!
「あれは…!まさか大蛇かっ?」
信長は叫んだが…。
そのとき、僅かにその顔が動いた。
家臣は確信し、叫んだ。
「あっ!鹿だ!鹿でした!僕は角をバッチリ見ました!ヘビに角は無いですもの!」
ガッカリした信長。
結局、大蛇は見つからなかった。
「殿といっしょ」読みながら書いた作品です。
信長は大蛇探すために池の水かき出させたそうな…。
人使い荒いわ~…。
信長と言えば焼き討ち!
そんなイメージで書きました。
家臣の考えは私のこの逸話知ったときの感想です。
あれ?
ヘビは陸上生活してる…。
冬は冬眠してる…。
最後に、鹿見たことにしましたが、あれは史実ではないです(ゴメンナサイ!)
「鹿でした!」ネタが使いたかっただけです。
スイマセン…。
しかし…私もヘビは詳しくありませんが…そんなヘビいませんよね?
因みに、本文中に何気なく使った「デカいヘビ」。
「デカイヘビ」って名前のヘビは実在します。
チッコイですけど…。