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第三話二切 ケータイデンワ

更新遅れます。理由は後書きにて。

◇◇◇


 外道丸は意識を集中し、自分の中にある『魔力』を脳に集める。すると突然、声が聞こえてきた。焦ったような、酷く慌てた声が。


『外道丸ぅぅぅぅ! 助けて下さぁぁぁぁい!』


 その声は、紛れもなく京二郎のモノであった。外道丸と京二郎は契約により主従関係が成り立っている。それにより二人を繋ぐパイプのようなモノが出来上がり、魔力によって会話が出来るのだ。


 魔力とは体内にあるエネルギー。詳しくはまだ解明されていないが、体力のようなものらしい。使えば減り、休めば回復する。


 しかし、魔力は体力と違い鍛えられない。鍛える方法はあるかもしれないが、一般的には不変のものとして知られていた。生物に流れる魔力は共通らしい。


 魔力を使って何が出来るのだ。答えは、魔術や魔法が使える。魔術とは物理現象を少し弄くり、魔法は現象を造り出す力だ。


 例えば、魔術ならそこにある火を更に燃え上がらせる事が可能で、魔法は何も無い場所から火を造り出す事が出来る。便利さで言えば魔法の方が圧倒的だ。


 だが、人類皆平等というわけではなく、魔法を使える者と使えない者がいる。つまり、魔法は持って生まれた才能というわけだ。更に言えば、人間が使える魔法は一種類だが、それ以外が使える魔法は様々ある。


 悲しい事に、魔法は努力もなしに使える。複雑な公式や術式などを覚える必要はなく、炎よ出でよ! と思うだけで炎が出るのだから、必死に努力している者を冒涜するような力だ。


 外道丸と京二郎が使っているのは魔法ではなく魔術に分類される。魔力との繋がりがパイプとなり、一度そこに魔力を流せば言葉も出さず、離れていても会話が出来る仕組みとなっていた。

 世間ではこの魔術をケータイと呼ぶ。何か間違っている気がしないでもないネーミングだが、外道丸が分かるはずもなく、何の疑問も無しにケータイを使っていた。


 京二郎は相も変わらず何かを叫んでいる。ケータイで京二郎と繋げている間にも魔力は消費していくわけで、無駄話をしている時間は無い。そろそろ面倒なので切りたいなと思っている外道丸は、京二郎に自分の考えている事を話した。


「ウザいです。ミジンコ辺りに転生してくれませんか」


「それ、死ねって事だよね!? しかもミジンコって何だよ! 世界観が崩れるわ! いいから助けろよォォォォ!」


「下手なツッコミありがとうございます。……まあ、助けてあげますよ。仕方無しにですけどね。自分の為ですから。ご主人の為じゃ無いですから」


「ツンデレェェェェ!」


 そろそろおかしなテンションになっている京二郎に、外道丸は自分の計画を話し始めた。


「まず、時間を稼いで下さい。貴方に求めるのはそれだけです。後は俺がなんとかしますから」


「んー、勝算は?」


「絶対ですね。なんせ、ご都合主義で成り立ってますから、この世界。補正が働いていますから」


「あれ、また危ない発言したよね? で、そのご都合主義ってのは?」


「……生徒会を味方につけました」


 ニヤリと笑い、外道丸が言うと、京二郎はゲラゲラと笑い始めた。おそらく、声にも出して笑っているのだろう。


 実はこの時、ファイが暴走モードに突入しているのだが、外道丸が知る由は無い。年中、覚醒モードにいる人間を主人に持っているのだから、知っていても大して驚きはしないだろうが。


 外道丸は事の顛末を話し、一度ケータイを切る。脳の異物が取れたような爽快感が走り、息を吐いた。


 そして、目の前にいる人物に声をかける。眼鏡キャラが確定した、双子の兄──阿雲に。


「ご主人には借りがあるんですね? そして、俺にも恩がある。先ほど話した通り、ご主人は今危機的な状況にいます。そして貴方達は助ける事が出来る。ご主人を助ければ俺は嬉しい。貴方達も借りと恩を同時に返す事が出来ます。みんなハッピーってわけですね。」


「いや、まあ、確かにそうですけど……」


「迷っている暇はありません。ケータイなり、デンワなり使って今すぐ生徒副会長に連絡しなさい。時間は止まってはくれませんよ」


 その言葉に、阿雲はため息を吐きながら自分の弟と目線を合わせ、肩をすくめた。彼からは諦めたようなオーラが漂っており、弟──李織も首を縦に振る。


「分かりました。デンワで兄さんに連絡します」


「よろしくお願いいたします」


 ちなみに、デンワとはケータイと違って、誰でも連絡が取れる。しかし、距離制限や伝達速度のタイムラグ、そして場所によって繋がらない場合もあり、ケータイよりも数段、機能は劣る。


 そして、阿雲は外道丸の発言で気になった事を口に出した。


「なぜ、ケータイと言ったんですか? ケータイは使い魔としか使用出来ない魔術ですよね」


「ええ、まあ。そこは――どうでも良いじゃないですか。人間、小さな事に気を取られていたら、大事が見えませんよ」


 阿雲の問いに、外道丸は目を細め遠くを見ながら答えた。

今、ある小説を本格的に書いています。

ジャンルはミステリー。

これを、某サイトに応募しようかと考えてまして。

ここで公開する予定は今のところありません。


かなり本腰入れて書いてるので、こちらの更新は遅くなるかと思います。


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