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魔竜戦争  作者:
1/1

魔竜

―――



眩しく視界を遮る太陽。

幾日も歩き続けた足は、とうに限界を超えていた。


彼の目にはとてつもなく巨大な瓦礫の山が映る。



―――

この街、イーストクロックの街は、大陸北部にあるツラスカ国にある街だ。

商店街では今日も店主の声が悪目立っていた。


「おーうナオ!ちと小耳に挟んだんだけどよお!」

見えないように少し怪訝な顔をしてみる。

「おはようゲムル。また帰ってきたら聞くよ。」

「あいよ!今日はどこまで行くんだ?」

「今日は少し深いかな。」

「そうか。気を付けてな!」

「ありがとう。帰ってきたら寄るよ。」

いつも通る商店街の質屋のゲムル。ほぼ毎日彼と顔を合わせるのがいつもの事。

ナオはこの街に住む19歳の青年。身体は少し筋肉質で、あまり力仕事に困ることもない。綺麗な顔立ちをしてはいるが、右頬に5センチ程度の痣だけが目立つ。

彼は今日も暗い洞窟で、とある痕跡の調査に励む。

「昨日も何も出なかったからなあ。調査団ももう少し人員調節してくれないかなあ…」

呟きながら足を動かす。


ここ、イーストクロックでは、かつて起きた魔竜戦争の痕跡が1番大きいとされていて、魔竜についての調査に力を入れている。

魔竜とは、1000年前に人類と争い敗れたとされる伝説の竜と言われている。

言い伝えの中で、酷似する痕跡が見つかると、国を挙げての大調査が始まる。

それ程に、万国共通して魔竜の存在が信じられている。

調査自体は2世紀ほど続いてはいるが、未だ進展は少ないのも事実。

ナオはそんな時代に生まれ、幼い頃から聞かされた魔竜の話に興味を持ち、調査団に入ったばかりの、この世界ではありきたりな青年だ。

「相変わらずみんな来るの早いなあ」

「ナオはいつもゆったりし過ぎ!ほら早く行くよ。」

サキは昔から何かとナオに世話を焼く。ナオもそれにつられるように甘えてしまう。

「おはようサキ。サキも今日は深部まで行くの?」

「うーん…アタシは中間部で昨日に引き続きかな。」

「そっか。俺は今日は深部だから。」

「くれぐれも無理は禁物だよ!なにかあったらすぐ出てくるんだよ!」

「はいはい」

サキの心配をよそに、ナオは深部へ進む調査団に続き、深部の調査へ進む。

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