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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

後輩達が見せてくれた演劇「グッド バイ マイ···」

作者: 神保康弘

 私が20歳過ぎの11月前後、上京する4か月くらい前の事であった。私は上京前に中学校の文化祭を見に行った。ぼっちなので独りだったが寂しくなんかなかった。



 私の在学中の演劇は私が中一の時に三年生が演じてくれたロミオとジュリエットがとても素晴らしく、ロミオとジュリエットとジュリエットの兄ティボルトの演技は当然だが脇役や大道具小道具、照明の仕事までよく考えられて作られた名作だった。

 その三年生達の卒業式には卒業生全員が式の途中で感極まってボロボロ泣いてしまうくらいいい卒業式だった。



 私が二十歳の時に見た演劇「グッド バイ マイ···」も命と人生をテーマにしたとても重いものだったが素晴らしい作品だったので紹介したくなった。



 2002年の11月初め頃の文化祭の当日、自宅から車で昔通っていた中学校にすぐ到着。開会式から一年生、二年生の演劇を見る。




 一年生の演劇は「たったひとつだけではない冴えたやり方」だったと思う。タイトル違うかも。細部は忘れてしまったが普通の学生達が何かの盗難とかトラブルを解決する話で担任の先生も含めたクラス全員参加、ただし大道具小道具とかの裏方無しの演劇だった。

 だが残念ながら声が小さくて聞き取り辛く、内容を理解するのが困難であった。全然記憶には残らなかった。



 二年生の演劇は「ふたりぼっちの名探偵」

 私が小学6年の時に小学1年だった生徒達の演劇で名前を覚えている子が2人ほどいた。

 二年生の演劇はコメディ色が強い脚本を使わなくてはいけない縛りが昔からあったがこれもそうで、主役の探偵2人が中盤推理ミスをしてしまったけど色々と挽回して事件解決しました。という話。声は前に出ていたし、観客席から笑いも出ていい演劇だった。



 この演劇で午前が終わり、午後には三年生の演劇と自由発表を残すのみ。私が在学中の時は午前中に三年生の演劇まで終っていたのでいつの間にか変わってしまっていたようだ。

 私はかなり迷ったが一旦家に帰って食事を取り、午後も学校に行って文化祭を見ることに決めた。本当は隣町にでも行って外食して遊ぼうかどうしようか迷ったんだが、三年生の演劇には1番いい台本の演劇が発表されるし、何より題名の「グッド バイ マイ···」これが気になる。


(グッドバイ私? さようなら私? なんだろう気になる)と。



 午後になり三年生の演劇が始まる。その劇はロミオとジュリエットのような壮大な演劇ではなかったが、命をテーマにしたとても重い、いい作品だった。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 舞台は、人間が産まれる前の世界。白の使者達と黒の使者達が左右に並び、中央に、子供達にこれから産まれてどんなことを経験し学ぶかを伝える老人が杖を持って立っている。


 青太、黄郎、桃子という仮の名前を持った、生まれる前の子供達3人が希望に満ちて親を選んで産まれることを待っている。



 そこへ緑という子供が現れる。

 緑は老人から、産まれた後、コインロッカーに捨てられ死んでしまう運命を告げられる。

「運命は一部であり、決して全てが決まっている訳ではない」と老人は言うが、緑は相当に迷う。


 しかし、捨てられたとしても力の限り泣き叫んで、誰かが気付くかもしれないと、産まれることを決意する。


 白の使者は、生まれ行く命の門を示し、黒の使者は無に帰す門を示すが、緑は命の門をくぐって産まれていく。


 それを見ていた残された3人も過酷な運命を告げられる。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 演劇はもう少し続くんだけど、この話は検索して調べて貰った方が発見があると思うので申し訳ないんですが終わりにさせていただきます。緑は······まあアレなんだけれども私の記憶に残っているのは主人公の女子生徒が舞台の真ん中の最前からこの作品のタイトルを叫ぶシーンだ。




 本当にとてもいい作品だった。生きていく中でさまざまな困難や誘惑も無数に付き纏うかもしれないがどうか負けずに強く生きて欲しい。というメッセージが感じられ、私自身も励まされる思いがして、見る前の自分にこれはとてもいい作品だぞ! 集中してよく見ておけよ! と忠告したいくらいだ。


 最後にこの私のエッセイを読んで頂いてありがとうございました。この作品は検索すれば最後までわかるし、動画もありますので是非見て下さい。最後にこの作品を演じてくれた後輩達に感謝を。




「グッド バイ マイ!」



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