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平和な魔王は静かに暮らしている……はず。  作者: ぬるま湯
始まりの物語
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領域

最近暑かったり寒かったり大変ですね。

お風呂を上がり脱衣所でシーアとは別のメイドさんに着替えさせられた。

1人でできると言ったのだが強引に流されてしまった。ちなみに名前はマリ。

その後、目を覚ましたミスィーと朝食。昨日の夕食を食べての今日なので料理に関してはもう驚きはしなかった。

朝の支度をメイドにやってもらうのは落ち着かない。慣れろとリェナスは言うが、慣れてはいけないと危険信号が止まらない。

「魔王様。こちらへどうぞ」

横長の椅子に座ったシーアがぽんぽんと横に座るように指示してくる。

「横になって頭をこちらに」

言われるがままに私はシーアの太ももに頭を乗せる。

「えっと〜…。なにを、されるのかなぁ〜」

「はい。歯磨きです。魔王様」

やめて。私もう子供じゃないの。

『フィスよ。騙されたと思って一度されてみよ』

リェナス、自分で歯磨いたことある?

『ない!』

見た目だけでなく生活まで子供だったとは…。

『失礼な!我はフィスよりずーっと長生きなのだぞ!年上なのだ!すごいのだ、偉いのだ!』

なんだろう。その発言が子供っぽい。

というやりとりをしている内にシーアによる歯磨きが始まる。

「痛かったら手を挙げてください」

と言ってシーアは私の歯を磨き始めた。

ブラシは固く、当たると少し痛いはずなのだが、そんなことは全く感じない。

やばい。自分で磨きたくなくなる。誰かに磨かれるのがこんなに気持ちがいいなんて。

『これでフィスが自分で歯磨きしなくなったら我と同類だからな』

ぐっ、大丈夫よ。次からはちゃんと断るから。

『どうだか。それよりもだ。フィス、歯磨きが終わったら城の出入口に行け。ミスィーと一緒にな』

いいけど。ミスィーはどこにいるの?

『知らん。シーアに頼めばよかろう』


さて、リェナスの指示通りの場所に来た。

これからリェナスの転移魔法で移動するらしい。

「よし、では行くぞ、ミスィーよ。それとお前たち、留守を頼むぞ。日が暮れる前には戻るだろう」

「お任せください、魔王様」

「ちょっと、どこに行くのさ」

「ミスィーは付いてくるだけでいい。なに、行けばわかるさ」

そう言ってリェナスは転移の魔法を使用した。

「いってらっしゃいませ」



「っと、だいたいこの辺ではないか?」

到着した場所は暗くて何も見えない。

「ここはどこなんだ?」

「ほう、覚えがないか。空気の違いでわかると思ったが…、あやつめ手入れを怠っておったな?後でお仕置きしておこう」

「なんだよ、答えてくれないのか。狭いし暗いしちょっと湿っぽいし。なんなんだよ…って、うわわ!」

ミスィーの触った物が動き光が差し込む。物というより扉だった。

「いってて、誰だよこんなに壁を脆くしたやつは、てここは…。村じゃないか!」

「そうだ。お前たちの村だ。確か名前は…」

「ありませんよ。あなたが決めたことですよ、リェナス」

「おお、そうであったな。久しいな、カトラよ」

「なんだか違和感がありますねぇ。昨日娘と一緒に出かけた子が魔王になって帰ってくるなんて」

迎えてくれたのはミスィーの父でありこの村の村長のカトラさん。と、こちらにずっと頭を下げている大人たち。

リェナスはこういう扱いが好きではないらしくすぐに頭を上げさせた。

「何度言ったらわかるのだ。あれほどやめろと言ったではないか」

「すみません。彼らがどうしてもと言うので。リェナス、フィースと代わっていただけませんか?」

「良いぞ」

カトラさんは私とリェナスが代わったのを確認したのか、私とミスィーを抱きしめた。

「心配したんだよ。2人とも無事でよかった」

「ごめんねパパ。なんか色々あって心配かけさせちゃったね」

「ご迷惑をおかけしました」

カトラさんの匂いは、私を落ち着かせる。血は繋がっていないが私を自分の娘のように育ててくれた。私には両親がいない。物心ついた時からずっとミスィーの家で一緒に暮らしている。カトラさんは父親同然なのだ。

『ふん、戻るのも面倒でややこしくなりそうだ。フィスよ今までのことをカトラに説明してくれ』

リェナス、もうちょっと待とうよ。

『やることは山程あるのだ。無駄な時間は作りたくない』

無駄って、……はぁ。わかった。リェナスにはそっちの方が大事なんだよね。

「カトラさん、色々と話したいことがあるのでいいですか?」

「ああ…すまない。妻も心配しているだろうからね。さ、中に入ろう」



リェナスが急げ急げと五月蠅いので出来る限り省略して説明した。今の身体のこと、これからのこと。

「そうか。大変だったね」

と返事をしていたが何か考え事をしているようで、こちらの話にあまり関心が無いように見えた。

聞いていないのではないかと思って確認したが、しっかり理解していた。

『カトラに話すのもこれくらいだろう。さあ、次の場所に行くぞ。代われ』

もう、自分で話せばいいのに。

『制限があると話したはずだが?我が行動できなくなると城に帰れなくなるのだ。自力で帰ると言うなら止めないが…』

わかったわかった。言う通りにします!

「カトラよ、迷惑をかけるが我とお前の仲だ。これからもよろしく頼むぞ」

「はは…、昔も今も変わらないね。いいよ。気にしなくて。でも、娘たちに何かあったら許さないからね」

「カトラは随分と変わったみたいだがな。ミスィー、次の場所に行くぞ」

「えぇ、まだあるの?行かなきゃダメ?……はぁ。じゃあパパ、行ってくるね」

「気をつけて」



リェナスの転移魔法ってどこにでもいけるの?

『いや、我が印をつけた場所にしか行けない。さっきの村にもあっただろう。あの暗い所のどこかにあるぞ』

じゃあ、今着いた所にもあるんだ。どこにあったかなぁ。

『見えないように細工してある。見つけられるはずがない』

と話しながらとある人物を待っている。転移先は別の魔王の城だった。倉庫に付けてあったらしく、部屋から出た時に騒ぎになってしまった。リェナスでなければ今頃死んでいただろう。

今は客人ということで用意された部屋で待機している。

「ねえ、フィー。ここがどこかわかる?」

「えっと、………ふむふむ。魔王レントモルドの城だって。リェナスの友達だってさ」

「魔王の友は魔王か。絶対に全魔王と交流あるよね」

「………あるって」

「やっぱりか〜。いやー恐ろしいね。そんな魔王の親友に私は位置するわけだ。私すごくない!?」

「わあーすごいすごーい」

相変わらずミスィーはおしゃべりで落ち着きがない。真面目に答えていたら体力がごっそり持っていかれる。でも、大事な話の時は静かなのよね。

『代われ』

「楽しそうですね。僕も混ぜてもらおうか、な!」

声と同時に座っていた椅子が爆散した。リェナスのおかげで回避できたが、できなかったらと思うとぞっとする。

姿は見えないが、たぶんこの部屋のどこかに声の主の男がいる。でも正確な場所まではわからない。

『まだまだ鍛えが足りないな。これから特訓だな』

それはいいけど、どうするのよこの状況。

『焦るなフィス。戦闘において冷静さを欠いた者は確実に死ぬぞ。まあ、見ておれ』

「対象の魔力検知開始……成功。拘束魔法発動!」

「なに!?ぐッ、…うおぉ」

声の主が姿を現し手足を拘束される。

領域(テリトリー)展開!」

リェナスを中心に何かの範囲を表す球体が広がっていく。

「そうだな。では、この辺りにしてみるか。ターゲットロック。対象を領域(テリトリー)の最下端の物と位置を交換する」

「待って、最下端って。それ地中だって」

この球体が障害物など関係なしに広がっているとしたらこの男の言う通りだろう。

「反省してこい。交換(チェンジ)

リェナスの魔法が発動した瞬間、男の姿が消え男のいた場所に土が出現した。

「聞いていいかな。リェナス、あの男は…」

「ミスィーよ、聞かずともわかるだろう。あれがレントモルドだ」

そのリェナスの言葉に私たちは声を出すどころか表情すら変えることができなかった。

私でーす。風邪を引きました。皆は風邪を引かないように気をつけてね。休日に風邪を引くとせっかくの休みが無駄になっちゃうからね。だからと言って平日になると休む訳にも行かなかったりするし。結局風邪を引かないのが1番なんだよ。ではまた!

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