5話 邪と聖
登校が遅くなって大変申し訳ありません!
ブックマーク80人突破ありがとうございます!
10月23日本文の修正、加筆をしました
「お前には魔王城から出て行ってもらう。そしてリント王国の冒険者学園に行ってもらう」
魔王城に帰ってからいきなりこんなことを言われた。
何故?そう聞く前にフェルメールが
「最近魔国の貴族どもから人間を魔国に置いてるのが嫌だのどっか飛ばせだのうるさくてね」
「そんな事があったのか…僕のせいでフェルメールが色々言われて…ごめんなさい」
「嫌、べつに良いのだが流石にこれ以上無視すると魔王城に殴り込んで来そうだからな…本当に済まない」
「い、いやいいんだよって上から目線ですいません」
「私とギルは対等だからな?あとこれから大事な話がある」
「何ですか?」
「まずギル」
「はい」
「お前はまだまだ弱い」
「そうですよね…ハンデをもらって四天王一人とやっと互角ですもんね…」
本当はいくらハンデがあろうとも一人で四天王と互角というのがおかしいのだが両者それに気づかない。
「本当は最上級悪魔の一人や二人ぐらい付けさせるつもりだったがルカが居るからな、あやつはまだまだ未熟とはいえ竜化すれば最上級悪魔の一人や二人は倒してしまうだろうからな。
「では何を?」
「お前を一ヶ月で本格的に鍛える、前の訓練とは比にならないほどだ!それをやって貰うぞ」
「は、はい」
「何ルカも一緒だ安心しろ」
「ルカもですか?」
「そうだ、つい最近気づいたのだが彼奴は恐らく竜王種の娘だぞ」
「え?って事は炎竜王ですか?」
「そうだな…だが彼奴はとても大きな力を秘めている。恐らく私を超えるだろう」
「そんな力がルカに…俺も強くならなきゃだな」
「そうだな…じゃあまずお前にあった武器を探そうか」
「武器ですか?」
「あぁ、これから魔王城の武具庫…宝物庫といったものかな?まぁそれに連れて行く」
※
「ここが宝物庫だ」
そう言って連れてこられたのは黒くてでかい扉の前だ。
凄く頑丈そうなんだが。
イメージとしては非常階段の扉がでかくてゴツくなったものがこれに近い。
「ここは魔王城の中で二つ目に頑丈なところで四天王の全力でも壊れないぐらいだな」
「そんな丈夫なのか」
「まぁ子の扉を簡単に開ける方法があるんだがな」
そう言ってフェルメールは扉の中央に手を当てた。
すると何と扉が光り輝き始めたのだ。
そして扉は段々と薄くなっていきついに霧のように消えた。
「これで入れるぞ、私は庭にいるから装備を選んだらこい」
「分かりました!」
「あ、あと別に急ぐ必要はないぞ。自分に合ったものをじっくり選ぶと良い」
そう言ってフェルメールは来た道を引き返して行った。
「行くか」
そう言って宝物庫の中に入る。
※
宝物庫の中には色々な物があった。
大きく分けて二つになるだろうか。
聖なる物と魔なる物の二つだ。
聖なる物の代表格は聖剣や聖なる鎧、聖書などだ。
そして魔なる物は魔剣、妖刀、禁書などだ。
色々な物があるななどと思いながら色々な禁書を読んでみる。
なんか知らない魔法ばっか載ってんな。
そう思いながら聖なる物の方に視線を向ける。
この本面白そうだななどと聖書を手に取って読んでみる。
こっちは若干知らないのもあるけど大体は一般的なやつだった。
大体の物を見終わったのでぐるりと周りを見渡すとある物が目に入った。
それは入り口から左に聖なる物、右に魔なる物なのだがその中央、入り口から見て正面にあった。
二振りの剣と二つの本があった。
「なんだあれ?あんなのあったっけ?」
そう思い近づいて右側の本…恐らく禁書をてに取ってみると
『貴様は我の力を欲するか?』
とどこからか声が聞こえた。
驚いて周りを見渡すが誰もいない。
『ここだ。貴様の手の中だ』
まさかこの本か?
『そうだ我は邪の禁書…闇の上だと思ってくれていい』
「闇のさらなる上…って事ですか?」
『そうだ…もう一度聞こう…貴様は我の力を欲するか?』
「一つ聞いていいか?」
『良かろう。なんだ?』
「お前の力を欲したらどうなる?」
『お主は邪の適性があるからな。飲まれるという事は絶対にないだろうな邪神のようにな…』
「邪神?あいつらは邪を生み出した神じゃないのか?」
『違うぞあいつらは邪に飲み込まれた者の末路だ。ちなみに我と契約して呪われるとかはないぞ』
「じゃあなんで俺に力をくれるんだ?」
『われわれ魔道書は属性は違えど目的は同じ。強きものに仕えることだ』
「そうか…なら俺はお前の力が欲しい!」
『良かろう…お前に我が力を授けよう』
そう言って邪の禁書から黒く輝く光が溢れ出た。
Systemmessage:スキル 邪魔法Lv3 を習得しました
Systemmessage:スキル 呪魔法Lv3を取得しました
Systemmessage:スキル 闇魔法Lv6 が 闇魔法Lv7 にレベルアップしました
『我が力、主のために役立ててくれ…』
そう言って邪の禁書は消えた。
俺は隣にあった紅い宝石が付いた黒い剣を手に取り装備した。
手に取ったとき紅い宝石がキラリと光ったのは気のせいではないだろう。
そして続いて俺は白い本を手に取った。
『汝は我を力を欲するか?』
「お前の力を欲したらどうなる?」
先ほどと同じ質問を繰り返す。
『我を力を手に入れられる。お主は聖に適性があるようだから悪影響は出ないだろう』
そう言った。
てか俺聖にも適正あんのか…まぁあって困ることはないか。
『お前の力が欲しい』
俺はもらえるなら喜んでもらう。
『良かろう、我の力を汝に授けよう』
Systemmessage:スキル 聖魔法Lv3 を取得しました
Systemmessage:スキル 回復魔法Lv3 を取得しました
Systemmessage:スキル 光魔法Lv7 を取得しました
「我の力を汝のために役立ててくれ…』
そう言って聖の聖書は消えた。
そして俺は隣にあった蒼い宝石がついた白い剣を手に取り装備した。
聖と邪、使いこなせればきっとフェルメールも超えられるだろう。
そう思いながらフェルメールの待つ庭へ歩いて行った。
聖と邪、その双極の力を得たことで神々の争いに巻き込まれるとは知らずに…
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