8話 旅立ち
無駄に話が長くなってしまった…
うとうとしながら書いてたらこれだよ…
なんかおかしいところあったら教えてください。
フェンリルを倒した5日後の朝、俺は魔王城の門の前に立っていた。
今日は俺とルカの魔王城卒業…俺とルカの旅立ちの日だ。
目の前にはフェルメールが居てその隣にフィズが居る。
あれぇ?
ルカどこ行ったし。
「なぁフェルメール」
「なんだ?」
「ルカどこ行ったし」
「実はルカ様はギル様と同じ様に訓練してたのです。2日ほど前に訓練を終えたのですが急に今日の朝忘れ物をしたと言って迷宮へ行ってしまいまして…」
「えぇ…いつ帰ってくるんだよ」
「二時間前に出て行っのですが本人は二時間で戻るとおっしゃっていまして」
「んじゃもうすぐか?」
「おそらくは」
ルカは迷宮に行ったらしい。
俺が見てないところでも頑張ってるんだな。
「そういえばルカの訓練って何をしたんだ?」
「私はたまに見ていただけですがそれでよろしければ」
「頼む」
「わかりました。私が見ていた限りでは近接系では斧術や短剣術、体術などで魔法系は火魔法や風魔法、それと竜魔法などです」
結構いろんなことやってんだな…これは楽しみだ。
後は訓練って言ったら…
「後は迷宮に潜っていたのか?」
「よくお分かりになられましたね」
「まあ訓練って言っても実践は迷宮ぐらいでしかできないしな」
「なるほど」
俺とフィズが話していると隣からフェルメールが話しかけてきた。
「そう言えばギル。お金などはどうするつもりだ?」
「迷宮の魔物の素材や魔石を売るつもりだ」
「ほう…考えてあるのか。だがそれはダメだな」
「なんでだ?」
「前にも言っただろう?お前の行った迷宮は魔王城近辺の物。SSランクの迷宮だ。ギルがザコ同然に蹴散らしていた魔物も他の人間から見たら災害の塊なんだ」
「ふーん…そんな強いんだあいつら」
「まぁそう言うことだから持ってけ」
そういつてフェルメールは俺にかなり大きい袋を投げた。
日本にあるでかい30Lゴミ袋ぐらいの大きさがある。
キャッチするとガチャガチャという金属がぶつかり合う音がした。
「なんだこれ?金か?」
「そうだ。リント王立学園の試験を受けるための金額が金貨10枚。冒険者ギルドの契約金が銀貨1枚だが2人いるから銀貨2枚。しばらくの間の生活費として黒金貨3枚。フェンリル倒してきた功績として黒金貨5枚。なんとなく黒金貨2枚。合計黒金貨10枚分だが黒金貨のままじゃ使いづらいだろうから白金貨30枚と金貨500枚、大銀貨が1000枚、銀貨5000枚、大銅貨50000枚にした。空間庫に入れておくのがオススメだぞ。空間庫に金だけ入れておいても取り出したい物をイメージすれば簡単に出るし空間庫を財布代わりにしたら取られる心配もないしな。」
因みにこの世界の金関係は日本と似ているようで
銅貨10枚=大銅貨1枚
大銅貨10枚=銀貨1枚
銀貨10枚=大銀貨1枚
大銀貨10枚=金貨1枚
金貨10枚=白金貨1枚
白金貨10枚=黒金貨1枚
黒金貨10枚=宝金貨1枚
宝金貨10枚=天金貨1枚
前にフェルメールにこの世界の物価を聞いたら銅貨1枚10円ぐらいっぽい。
つまり俺は日本円にして一億円を手に入れたということだ。
いきなり金持ちやん。
「そろそろルカが来るな」
「え?あ、本当だ」
少し遠くにルカの魔力を感じる。
出会ったころの20倍は強い魔力だな。
ルカも頑張ってるんだなぁと考えていると
「お待たせ〜!」
と言いながらこっちに来た。
「おいおい忘れ物ってなんなんだ?」
「魔銀鉱石と神鋼鉱石と|金剛アダマンタイト)鉱石をとってたの。私の新しい武器を作るためにね」
「ほう魔銀に神鋼に金剛か。武器や防具を作るには最適だな」
「何作るんだ?」
「斧を作ってもらうの」
「斧なら俺が持ってるんだけど。めちゃ強そうなやつ」
「どれどれ?」
「これだ」
そう言って俺は空間庫からごっつい斧を取り出した。
「それは…覇斧グランティクスか」
「知ってんのか?」
「まぁな」
※
「それじゃあ行ってくる」
「行ってくるねー!」
「ギル!」
「なんだ?」
「頑張れよ!」
「私も応援しておりますぞ」
「ありがとう。それじゃあ行くよ」
「またねー」