3話目 俺の能力がヤバそうなので逃走することにします
3話目です。不定期更新になっとる…
今回はちょっと短めです。
世界が、光に満ちた。
それはまるで、新たなる始まりのごとく。
それはまるで、古きの終わりのごとく。
世界に満ちた光は総てを照らし続け……
ジャスト1分後、それは消えた。
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う〜わ。ヤッベェぞコレ…
どうやら俺は凄まじいまでの『力』を持っているらしい。それも、天野が比べ物にならないほどの。
マジかよ…あぁー。
…めんどくせぇ。
これ絶対あれだろ?俺重用されちゃうやろ?祀り上げらちゃうだろ?俺だけで何とかなっちゃうだろ?そしてみんな何もしなくなっちゃうだろ?
嫌だよそんなん。絶対ゴメンだ。
ど、どうする…どうするよこれ…
「え、えーーと…って、あれ?」
ハテナが頭の中に3つ。
何でみんな、そんな遠くにいるの?
何でみんな、気絶してんの?
何で俺だけ、何ともないの?
何で…って、そうか。
すぐにわかったぞ!答えは、この水晶の光には物理的な衝撃がある、だ!そして俺だけ、それに耐えうるほど強い力を持っていた、と!それしか考えられない!
というか、絶好のチャンスだなこれ。
今、ここにいる奴らは全員意識がない。
つまり、ここから今抜け出せば、俺は祀り上げられなくて済む、ってことだ!過労死しなくて済む、ってことだ!
よし、まずはそこにあるステータスカードを拝借っと…
ステータス見るのは後だ!とりあえず逃げるぞ!
…でも、どうやって逃げようか?
まぁいいや!とりあえず急げ!
そうやって俺は、異世界転移初日から逃げ出す羽目になった。
誰も何も、気づかないまま。
果たして、これから一体どうなってしまうのだろうか。
それはまだ、先の話。
神のみぞ知る、未来の話だ。
さて、天哉は無事逃げることができるのか!
そして、逃げた先に何があるのか!
次回もお楽しみに!