15話 ヒロインの闇落ちは主人公が解決するものです。
なんとか解決。いささか強引だけどね?
よろしくお願いします。
「奈々!」
必死に声をかける。
「なぁに?闇馬君。」
よし、声は帰ってきた。
今の奈々を止めるには何をすべきなのか。
…答えは意外と簡単だ。
「ちょっとこっちきてくんねぇ?」
「嫌だよ、どうせ何かするんでしょう?」
「俺の願いを聞いてくれないの?大丈夫、一瞬だけだから。」
奈々はちょっと疑う様な顔をして、
「…わかったよ。」
こっちにきてくれた。
よし、取り敢えずはよし。
さて、俺は一瞬で何をするでしょう?
言っただろ?答えは簡単だって。
近づいて来る奈々に全力で接近して、
俺は奈々の服を、ズタズタに引き裂いた。
「え?」
締めた。
奈々は今巫女服。そして、巫女服は大抵下着を着ていない。
つまりだな、巫女服を引き裂かれた奈々は今、全裸というわけで…
「き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
流石に恥ずかしいわけである。大丈夫、その前に衣で隠したけどね!周りには見えてないよ!
「み、みないでぇー!」
怒りとかそんな事よりも、恥ずかしい方が優先される。これはラノベでよくある展開だ。
ハハハハハ!恋愛系ラノベを伊達に読んではいないのだよ!
いつの間にか元の姿に戻っている。服も戻ってるじゃん。
「正気に戻ったか?」
「え?」
うむ、正気には戻っているな。ただ、戻りそうで怖い。
畳み掛けるぜ!
隙だらけの奈々を抱きしめ、
その唇に、そっと口付ける。
「んっ」
吐息が漏れる。 余りの驚きに、奈々の頭はフリーズしている様です。
そっと離れる。名残惜しいけどね?
呆然としている奈々に、そっと言葉をかける。
「帰ろう、な?」
その言葉に反応して、
「う、うん…」
奈々が承諾の返事をする。
「よし!じゃぁ帰るか!」
奈々の手を掴んで、空間に飛び込む。
俺たちの家へ。帰る場所へーーー
キスはここにとっておきました。
脱衣+キスくらいじゃないと奈々は止まらないからね?
次回もよろしく!