14話 ヒロインと戦うのは最早運命なのだろうか?
なんと奈々さんと戦うことに⁉︎いったいどうして⁉︎
そんな風に感じたあなたは見て行ってください!
では、どうぞ〜
尚、著作権に引っかからないでほしいところが1つ。大丈夫だと信じたい!お願い訴えないで!
許してクラ○スさん!
「闇馬、だと…」
「おう、闇馬だぜ!」
どうもみなさんこんにちは。闇馬天哉です。
とあるダンジョンの、とあるボスを倒したところです!
呆然としてるのは天野翔君。誰でも羨むイケメン君です。
「どうしてその剣を…いや、その剣は折れたはずだ。どうやって直したんだ⁉︎というか、今までどこにいたんだ⁉︎どうやって現れた⁉︎あの攻撃は一体何なんだ⁉︎」
うん、質問多すぎ。落ち着こうぜ。
「剣は直した。ダンジョンに入った直後からお前らの近くにいた。気配を消していたのを解除しただけだ。あの攻撃は聖剣の力だ。もうちょっと使いこなしてみろよ…」
「なっ…⁉︎」
また呆然。お前びっくりしすぎ!
「あ、この聖剣な?一応返しておくわ。」
聖王の力はもうもらっちゃいましたからね。一応あっちにも分身がいるようだが。
聖剣を返すと、天野が何やら聞いて来た。
「というか、何でここにきた?逃げたんじゃなかったのか?」
「うむ、単純に奈々が見に行きたいって言ったから。」
奈々の名前を出すと、あたりがざわつき始める。
「藤澤さんがいるのか⁉︎」
「うそ、奈々ちゃんはどこ⁉︎」
《だそうですよ、奈々ちゃん?》
《も、もう!誰が奈々ちゃんですか!》
《君のことだよーでもその先は言わないけどねー》
《それ著作権に引っかからない⁉︎大丈夫⁉︎》
《大丈夫大丈夫!というか出てこないの?》
《うん、なんか怖いし。》
《そう?》
《うん、ごめんね?》
《いや、大丈夫。》
「奈々は出てきたくないってさ。」
「何だよそれ!藤澤さんはどこだ!」
「そこ。」
《ちょっと⁉︎闇馬君⁉︎》
《 大丈夫、物理的干渉はできないって言ってただろ?》
「いないじゃいか!」
「嘘ついたのね!」
いやほんとのことだって。そこにいるよ?さわれないだけで。
「藤澤さんをどこにやった!まさかどこかに捕えてるんじゃないだろうな⁉︎」
だからそこですって!
「とっとと教えろ!逃げ出した臆病者がぁ!」
ブチっ
あ、俺の音じゃないよ?
なんと、奈々さんから発せられた擬音でございます。
奈々さん、すごい怒っちゃってるよ。やばい。
「逃げ出した?闇馬君は、みんなのためを思ってクラスから離れたっていうのに、その言い草は何?」
いきなり現れて、すごい形相でみんなを睨む。
てかみんなのことなんて思ってねぇよ?なんか美化されとる。
「まさか、みんな同じこと思ってるの?闇馬君が逃げ出した臆病者で、私を連れ去ってどこかに捕らえたと?」
お嬢様のそれより何倍も濃密な冷気、いや殺気。
奈々さん、怒ると怖すぎるやろ!俺でも震え上がるよ!
それに耐えかねてか、倉本さんだっけ?魔法使いの人が言った。
「だ、だってそうでしょう⁉︎逃げ出したのは事実」
「黙って」
星護先輩の護星レーザーが何千本も倉本さんに向かって殺到した。塵も残さぬ殺し方だな!
呑気に見てないでなんとかしなきゃ!
こっちも護星レーザーで応戦。相殺かな?と思ったけどこっちの方が手数が少ない。足りない分は大剣で防いで行く。
「なんで邪魔するの?そいつらは闇馬君をバカにしたんだよ?貶したんだよ?生きてちゃダメだよ。」
「なんでいきなりヤンデレ化しちゃうのかねぇ。まぁいいけど。なんとなく、かな?」
「私より、そのゴミ以下の方が大事なの?」
うわスッゲェセリフ!痺れるぜ!
「違うけどな?人が死ぬのは見たくないんだよ。俺
の願いだし、聞いてくれないかな?」
「それは出来ないよ。私は、大好きな闇馬君を傷つける奴を絶対に許さない。そう決めたんだから。」
「傷つけたってか、事実言われただけだろ?逆ギレだからな?それ。」
「どうでもいいよ、そんなの。とにかく私は許さない。」
「やめてくれ。いや、やめろ。」
「嫌だ。いっつも闇馬君のお願いを聞いてるんだから、私の願いも聞いて。」
「それは無理な相談だな。他のことならなんでも聞くが、こればっかりは無理だ。」
奈々さん近づいてきます。目の前まで来ました。
「通して。」
「やだね。」
「そう、じゃぁ…
ちょっと黙ってて。」
奈々が巫女の装飾を纏う。
大人びた彼女の姿に一瞬見とれてしまった。何やってんの俺⁉︎
その瞬間、
俺や俺の武器にかかる重力が急速に反転し、増幅された。
ほぼタイムラグゼロで、天井に叩きつけられる。
あれ⁉︎奈々さん戦えたの⁉︎めっちゃ驚きなんだけど!
「させるか!」
俺も騎士の装飾纏うか。魔道書も出してっと。
魔道書で重力を戻して固定。襲ってくる衝撃波を突っ切り、クラスメートを手にかけようとしている奈々の下へ、一瞬でたどり着く。
奈々の手を掴んで、声をかける。
「まぁ、落ち着けよ?」
「 落ち着いていられないよ。」
時間が停止する。そして、手が振り払われた。
なんとなく予感はしていたので、遅延発動式の魔道書の魔法で無効化。
時が動き出す。
また手を掴んで、声をかける。
「他に方法があるだろう?」
「他になんてないよ。」
クラスメート全員にレーザーが殺到。
護星の結界で阻止。強度はこっちの方が上だ!
掴む手に力を込めて、3回目の声かけ。
「俺はこんなの望んでないぜ?」
「これは私の望み。」
ウロボロスの力で、クラスメート全員の命が吸い取られて行く。
俺もウロボロスの力で、失われた命を補給して行く。いたちごっこだね!
手がまた振り払われた。悲しい…
にらみ合いが続く。
「なかなか執念深いんだな。」
「…嫌いになっちゃった?」
「いや、全然?」
「そう、良かった。
じゃぁ、そろそろどいて?」
「うんにゃ、
もうそろそろ、こんなことやめようぜ?」
「嫌だ。」
「悪いな、俺も嫌だ。」
奈々の姿が消えたかと思うと、クラスメート(あれは玄野?)を大剣で叩き潰そうとしていた。よくあんなもん持てるな。筋力どうなってんの?
うわ、ちゃっかり因果律固定されとる。奈々も使えるんかい!『因果律改変』を!
まぁ俺も使うか、『 因果律改変』!『当たる』は変えられないので
『玄野に』を『玄野の近くに』に変える。
成功!ギリで外れた。追撃は大剣でガード!こっちは固定されてなかったみたい。
「なかなかやるじゃん!奈々!」
「流石だね、闇馬君。でもね…」
奈々がちょい不気味に、クスッと笑う。
「巫女たる私の命令に、騎士のあなたは逆らえないのよ?」
その瞬間、
俺の体が、鎖で繋がれたように動かなくなった 。
「何っ⁉︎う、動けねぇ…」
「ごめんね、闇馬君。すぐに解いてあげるから、ちょっと待っててね?」
おいおい!状態異常無効はどうした!
「それは状態異常ではない。命令に従っただけ。ただそれだけなのだ。」
転生先輩!
「どうやったら解ける⁉︎」
「無理だ。先ほども言ったがそれは状態異常ではない。故に、殆ど誰も解くことはできない。巫女を除いてな。」
「マジかよ!世界改変でも無理なのか⁉︎」
そう言うとウロボロスは、
「世界改変?あぁ、それならいけるかもしれぬ。
ただ、あれは骨が折れるぞ?」
などと言い出した。やったことあんのかな?まぁ今はそんなことどうでもいい!
「頼む!時間を止めておいてくれ!ちょっくら世界変えてくる!」
必死にお願いしてみると、
「いや待て、お主は真皇なのだ。それくらいのことでそれに頼っていいのか?」
「どう言うことだ?」
と言うかなんで知ってんの?
「それくらいの我らにはわかる。先程の発言はつまりだな、真皇たるお前には、その程度の命令は効かぬと言うことだ。」
「じゃぁ、なんで俺は今動けないんだ?」
「それはお前が自身を騎士とみなして居るからだ。自身を真皇だとみなした時点で、それはいとも簡単に解けるだろう。」
「マジかよ⁉︎ちょっとやってみるわ…って確かに、簡単に解けた!」
さっきまで誰にも解けないって言ってたものが簡単に解けました。笑える話ですな!
「それで巫女を止められるだろう?私はこれで失礼する。」
「帰んのかよ⁉︎」
「元々些細な夫婦喧嘩の様なものだろう?我らが首を突っ込む方がおかしい。」
「夫婦喧嘩ってなぁ…」
確かに、言われてみればそうかもしれない。
ならこんな夫婦喧嘩、早く終わらせないとな!
「こんな時には…
あぁ、そういえばいい方法があったな。」
とても単純で、とても効果的なものが。
それとなくかけてた時間停止を解く。
さて、あの怒り心頭な俺の嫁に、きっちりと愛情を伝えるとしますか!
きっと骨が折れるけどな!
今回めっちゃ長くなった!すごい!
この展開はまだ続きますよ! お待ちくだされ!
今回はさらっとすげぇ技の連続でした。そして奈々も龍器使うというね。やばくなって来た。
この夫婦喧嘩。果たしてちゃんと終息するのか⁉︎お楽しみに!
【ここからはお願い】
作者の野望のためにも、「面白かったら」是非高評価お願いします!
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例)「強すぎww」