11話 なんか些細な事でキレるようになっちゃってる⁉︎
【速報】天哉、暴走する
今回の暴走は結構軽い方ですのでご心配なく。
すぐに止まるし。
ではどうぞ〜
「おぉ、久しぶりだな、天野」
声をかけてみる。尚、その後ろにいる怖〜いお嬢様は完全無視でいく。
「あ、あぁ、久しぶりだな。」
「済まん、こっちにも色々とヤバイ事情があってさ、離れるっきゃ無かったんだよな。これからはちょくちょく手助けはするが、一緒には行動できないんだ。すまねぇ。」
言いたい事最初に全部打ち明ける。そして頭ぺこり。
奈々も慌てて合わせて来る。
「ご、ごめんなさい!」
「あら、逃げ出した闇馬君と藤澤さんじゃない。一体どんなご用事で舞い戻ってこられたのかしら?」
うわぁめっちゃ怖え。てかなんか肌寒いな。
いや、肌寒いだけじゃない。これはさしずめ「死の冷気」か?なんておっかねぇもん持ってるんだ。まぁ俺には効かないけど。
奈々は…大丈夫だな、怯えてはいるが無事…
ん?
……………怯えてる?奈々が?
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やぁみんな、こんばんはかな?
俺だ、闇馬天哉だ。
今俺は何と、時間を止めているんだ!驚くだろう?
なぜ止めてんのかって?それはだな…
俺の体が、凄まじい速さであのお嬢様を殺しに 行ったからなんだ!
てかこれ、「俺」の第2人格な。今作った。
すげぇな俺、嫁を怯えさせただけでクラスメート殺そうとするなんて。
まぁそんな事も言えないんで、今絶賛阻止中なんだ!みんなも協力してくれ!
と言うのは冗談だがな。
まぁ何をするかと言うと、
「殺害」を「気絶させる」に変える。
……よし、うまく行ったみたいだ。
即興的に掛けたリミッター(1無量大数個)のラスト一個によりようやく気絶まで抑えることができた。あっぶねぇ!
これで俺の仕事は終わりだが、またこんなことありそうなんで、このまま残ろうと思う。と言うかこれ、パワー常時完全ロックだな。危ないったらありゃしねぇ。
怒り狂った俺の第一人格も頭冷えてきたみたいなんで、そろそろコントロールを明け渡すとするか!
じゃぁなみんな!もう出会いたくないぜ!
会うってことは俺が暴走したってことだからな!
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「あぁ、ヤベェ…」
だいぶ頭が冴えてきたぜー?
いやはや我ながらコロッと暴走しちゃったなぁ。
気をつけなきゃ!
まずは回復。玲奈さんの傷を回復させます。最もリミッターのおかげでさして酷くないけど。
んで次。地面の復元。これはすぐ。
はい完了!後始末終了!ついでに風圧で飛び散った食べ物は全部元に戻して殺菌した。
「なぁ、天野?ご覧の通り、俺ちょっと強すぎちゃうんだよね。お判り?
理由はそれなんだ。悪いな。
頑張れよ魔王討伐!応援してるぜ!」
また言いたいことだけ言って逃げる。
天野君呆然としてるけど、俺の話聞いてたよな?
そう信じよう。
「奈々!一旦帰るぞ!」
「う、うん!」
名無し先輩の衣で奈々ごと隠してとっとと去る。
ニート先輩の空間を開いて、飛び込む!
よし戻ってきた。これで一件落着。
もっと話がしたかった感はあるが、まぁ仕方ないよなぐにじま!
テンション上げるためにちょっとボケて見たンゴ!
まぁいい。ともかく、さっきから振り回してばかりな奈々さんにお詫びを入れなきゃ。
「済まん、奈々。俺のせいで…」
「良いよ。私のために怒ってくれたんでしょ?
正直怖かったし。でも、もう少し抑えてくれると嬉しいかな?」
「ごめんな、本当に…」
「良いんだよ、って言っても聞かないでしょ?
そうだね、じゃぁ…
また一緒に行こ?」
そう言って笑う奈々は、本当に天使のようで。
「あぁ、必ず!」
応える声にも、かなりの力が入ってしまった。
それでまた奈々がびっくりしてしまったのは、まぁ一応書いておくとしよう。
どうでしたか?天哉の暴走。
これはまだ序の口。今回は即興のリミッターが役に立ちましたが、これからは役に立たないかも?
乞うご期待っす!
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