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五節 通せんぼされました

「邪魔だっての!」


 次々と襲い掛かってくる魔族を斬り倒して走っていく。


「ホホホ。今日こそ葬ってあげますわ」


 ゴルザに続いてマルードが現れていた。


「本当に会いたくない奴ばかり来るな」


 俺は溜息をつきながら呟く。


【運のない男だ】


 リベラルがいつものように呆れる。


「やはり数では駄目ですね」


 そう言うと、マルードは指をパチンと鳴らした。


「何だこいつら?」


 どこかで見た覚えがあるビームシールドに似た盾を持ったロボットが並び立つ。


「魔吸傘を改良して、私特製の機械兵たちに装備させましたの」


「強くなるのはこっちだけじゃないってことか」


「そういうことです」


 機嫌の良いマルードの高笑いが辺りに響く。


《正面からは厳しいか》


【別にお前自身が相手をする必要はないだろう】


《あの魔法か。さすがリベラルさん》


「やる気がないなら攻めさて頂きますわ」


「ちゃんと相手してやるよ」


 刀を鞘に収め、両手を前にし目を閉じた。


「何をするか知りませんが、やってしまいなさい!」


 マルードはじれったいという感じで機械兵たちに命令する。


「出でよ〈マジックドール〉!」


 青白い光が輝き、俺を守るように十体の鎧武者が現れた。


 機械兵たちの攻撃を鎧武者たちが防ぐ。


「じゃあ通させてもらうぞ」


 俺はマルードの乗っている空中椅子の糸を斬って突破する。


「キャーーーーー」


 背中に聞こえる声が情けない感じで遠ざかっていく。


「何か調子狂うわ」


 俺はちょっと気が抜けそうになる。


【気を引き締めろ】


 警戒の声が聞こえた瞬間、ビル三階分はあろう大剣が襲い掛かって来た。


「どーりゃ!」


 バーンと真下に叩きつけられる。


「ガハハ。勇者とはこんなものか」


 紫のエレルギーに包まれた大男が空中に浮かんでいた。


「くそ、受け切れなかった」


 俺は軽い眩暈を覚えながら立つ。


【やはり来たか】


《もしかして、あいつも三大将軍?》


【ああ。三人の中で一番厄介な奴だ】


《マジか~》


「我はグルス帝国第一将軍のザダンと申す」


 前の二人とは違い、将軍という言葉が似合う。


「派手に暴れてくれた礼に歓迎するぞ」


「いえ、お気遣い無く」


 俺は営業で覚えた腰の低さで通り過ぎようとする。


「そう遠慮するな」


 ザダンの豪快な斬撃が巨大なエレルギーとなって行く手を阻む。


《やっぱり戦うしかないよね》


【それはそうだろ】


 俺も空中に浮かび、刀を構える。


「おーし勝負だ!」


 どことなくガークを思い出す口調でザダンが突っ込んで来た。


「えーい。こうなったらやってやる」


 互いのエレルギーが激しくぶつかり合う。


「ハハハ。もっと、もっとだ!」


「おおおーーー」


 ザダンの激しい剣圧に徐々に押し負ける。


「どーーーりゃ!」


「ぐは!」


 俺はまたも真下に叩きつけられてしまった。


《これはマジでヤバイかも》

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