車窓の夜景【200文字】
掲載日:2011/11/16
流れ行く窓の向こうは 異質な世界
街灯下の街路樹は 季節感など問わぬ不思議な色
花の咲くように 彼方で煌めく観覧車
満潮の河口は水嵩高く 黒い鏡面に映る街の灯は
まるで揺れる星の空
天には白く丸い月と 同じく丸い淡い白虹
満ちた月光を受ける雲は 薄墨の絵の如く
風は完成の言葉を知らぬ画家 儚げな雲を絶え間無く流し
絵は貪欲に塗り替えられる
空と海との差は曖昧で 船の光で海だと知れる
闇を削る光は道具か?
可視の世界を 人の領地を創る為の




