第二話 ローデリッツ飛ぶ
*第二話です⭐︎
*ローデリッツの日常ルーティン+騎士団の訓練風景です♪
*1日のタイムスケジュールも割り振ってみました!
みんなを巻き込むシスコン破天荒ローデリッツが暴れてます笑笑
どうぞお楽しみ下さい♪
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雄鶏の鳴き声が聞こえ始め、まだ日も昇りきらない空気の澄んだ朝。
ローデリッツの1日は、始まりを迎える。
ーー早朝4時。
ローデリッツの朝は早い。
毎朝ローデリッツは、正確な体内時計で目を覚ます。
起床時間は、騎士になると決めた日から変わることはない。
最初に、ピシッとベッドシーツを整える。
それから洗面所で水洗顔し、身支度を軽く行う。
街の新聞屋さんに挨拶し、今日の新聞を受け取る。
そして自室の壁から剣を取ると、ローラの部屋に行く。
テディベアを抱いて、安らかに眠っているローラを見て、一日のエネルギーチャージをする。(ww)
その後、庭の手作り稽古場に行き、剣の自主稽古を開始する。
ローデリッツは、騎士学校首席である。
剣術は、流れるようで一切無駄が無い。
ローデリッツの、騎士であった亡き父が剣の師だった。
今でもローデリッツは、父からの騎士としての教えを忠実に守っている。
幼い頃より、厳しく叩き込まれた剣技は、揺るぎない軸となり、いまでは強く彼の心の支えとなっている。
もちろん、毎日筋トレや走り込みの基礎トレーニングは絶対欠かさない。
周りからは、生まれつきの剣の才だと言われるが、
ーーーローデリッツは真の努力家だった。
ーー朝5時。
軽く汗をシャワーで流し、エプロンを付けて、朝食&ローラのお弁当作りを開始する。
お米を研いで、炊飯器にセットする。
フライパンに油を敷き、卵焼きを作り、ソーセージを焼き、朝に庭で採れたばかりのミニトマトも入れる。
昨日のハンバーグを、お弁当サイズにいくつか冷凍にしておいたので、それも入れる。
ローデリッツは、手先がとても器用である。
出来上がったのは、可愛いくまのキャラ弁だった。
卵焼きは、キュートなハート型になっている。
毎日のローラのお弁当は、可愛くデコるのがローデリッツ流だ。
ーー朝6時
ローデリッツは、庭の洗濯物を取り込み、畳んだりアイロンをしていく。
ローラの制服のシャツと、自分の騎士団の制服もしっかりアイロンし、ピカピカにしておく。
ーー朝6時20分
ローラの部屋に行き、ローラを起こす。
ローデリッツ「可愛いローラ〜♪朝ごはん出来たぞ、おはよう♡」
ローデリッツは、少し屈んでローラの頭を優しく撫でて起こす。
ローラは、寝起きが少し悪い。
目をこすりながら、あくびをして起きる。
ローラ「んー、おはよう…ローデリッツお兄様。」
ローラは、テディベアのぬいぐるみを抱っこしたまま目を閉じ、ベッドの上に身体を起こし座る。
ローデリッツが、ローラを抱き上げて洗面所に連れて行き、洗顔を手伝う。
それから、キッチンの食卓に座らせ、ローラと朝食を食べる。
朝食後、ローデリッツはお皿を洗い、ローラは自室で女学院へ行く身支度をする。
ローデリッツは、ローラの髪をヘアブラシでとかし、可愛く1つに結んであげる。
それからローデリッツは、剣にマント、騎士服を結びつけ、麻のシャツ、黒ズボンに、茶色ロングブーツのランニングスタイルで、ローラと家を出る。
ーー朝8時
ミレッド女学院前で、ローラをぎゅーっと抱きしめる。
その後、お弁当を手渡して笑顔で送り出す。
だが本当はローラと離れがたく、ローデリッツは内心寂しくてたまらない…。(重度シスコンw)
ちなみにミレッド女学院では、多くの女学生がローデリッツのファンであることは……内緒にしておこう。
みんなチラチラ視線を送るが、ローデリッツには、
ーー愛しの可愛い妹、ローラしか眼中にないのだった。
それからすぐに、ローデリッツは剣にくくりつけたマントや騎士服を肩に担いで走り出す。
毎日ローデリッツは、騎士団への行きも帰りも走っていた。
ーーなぜなら、馬を持っていないからである。
騎士学校時代から、ローデリッツは走ることに慣れていた。
街行く人たちは、
「ローデリッツおはよう!今日も頑張れー!!」
と、温かいエールを送ってくれる。
もはや、ローデリッツが走る姿は、街の一つの名物と化している。
ローデリッツは、
ローデリッツ「ありがとうー!みんなもな!今日も1日頑張ろうー!!」
と、元気に走りながら、ニコニコ手を振る。
毎日ローデリッツは、雨の日も雪の日も走っているので、走って疲れることは全くない。
ーー朝8時45分
騎士団本部へと到着する。
他の騎士たちが、さまざまな色の立派な馬で出勤する中、ローデリッツは普通に全力ランして門に滑り込んでくる。
もはや騎士団の中では、ありふれた光景となっている。
先輩騎士「ローデリッツ、おはよう。今日も走ってるな!!」
騎士団員たちはみんな優しく、笑顔で声をかけてくれるのだった。
ローデリッツ「おはようございます!先輩方!!今日もよろしくお願いします!!」
と、笑顔で元気に頭を下げて、挨拶をする。
ついさっきまで、片道10キロ以上走ってきたとは思えないくらい爽やかだった。
ローデリッツは、汗ひとつかいていない。
毎日、新米騎士であるローデリッツのことを、騎士団長のハインリヒは観察していた。
ハインリヒは、公爵家出身の年若い貴族騎士である。
ローデリッツの配属された、第一騎士団の騎士団長に、史上最年少で任命された、
ーーまさに紛れもない剣の天才だった。
短い美しい金髪に、薄い緑の目をしている。
顔つきは端正で威厳があり、同時に知的な雰囲気を兼ね備えている。
細身で背は高く、身体は鍛え上げられており、頼もしいくらいがっしりとしている。
年に2回、国中の騎士が集まる、大きな騎士トーナメントが開催される。
今のところハインリヒは、毎回総合優勝を果たしていた。
ハインリヒは、平民家庭出身のローデリッツのことは、入団当初から気にかけてはいた。
ローデリッツが、騎士学校を才覚と血の滲むような努力によって、首席で卒業したことを知っていた。
それから剣の腕を見て、その剣筋にも一目置いていた。
ハインリヒ「…ふっ。今日も元気だな。ローデリッツ。」
と、ハインリヒは、ローデリッツに言う。
ハインリヒの騎士団長の制服が、まぶしく輝き、白のマントが風に揺れはためいている。
ローデリッツ「あ…ハインリヒ騎士団長!おはようございます!!」
と、ローデリッツは深くおじぎをし、元気に挨拶をする。
それからローデリッツは、しっかりアイロンした騎士服をまとい準備をした。
ーー朝9時半
騎士団の稽古&訓練が始まる。
ローデリッツも、他の騎士団員たちと共に、一生懸命行う。
剣術や筋トレ、素手格闘など訓練内容は毎回多岐に渡り行われる。
ーー昼12時
昼休憩時間、騎士学校時代からのローデリッツの親友である、メルヴィルが話しかけて来た。
メルヴィルは、上流貴族家庭出身であるが、身分など気にせずいつもローデリッツと仲良しだった。
騎士学校では、ローデリッツが首席で、メルヴィルは次席だった。
卒業後、2人で同じ第一騎士団へと配属されたのだった。
メルヴィルは、肩までの黒髪を後ろで短く三つ編みにしている。
薄い青の瞳をし、凛とした整った外見の青年だ。
ちなみに、メルヴィルの妹のクラリスは、ローデリッツの妹ローラと親友である。
メルヴィル「今日も体力1番だな、ローデリッツ。」
と、メルヴィルは走り込み後、汗をタオルで拭いながら言う。
ローデリッツは、へへっと笑って、
ローデリッツ「まあな。体力だけは負けたくないから。」
と、メルヴィルに腕の筋肉を見せつける。
メルヴィル「…ちょっと痩せすぎだな。もっと食え、ローデリッツ。」
ローデリッツ「ええ!食べてるよ!!…太らないんだよ、昔から…。」
メルヴィルは、
メルヴィル「そりゃ、毎日そんな動いてたら消費すごいだろうな…。」
と、苦笑いして言った。
ローデリッツは、騎士団支給のりんごをかじりながらふふっと笑った。
騎士団では、昼食やおやつはすべて無償なので、ローデリッツにとって、すっごく有り難かった。
ローデリッツ「うわー、今日のりんご甘い!メルヴィルも食べてみろ!!」
と、ローデリッツは、りんごをもぐもぐ食べている。
メルヴィルは、隣に腰掛けて、
メルヴィル「…たくさん食べろ、ローデリッツ。俺の分もやるよ。」
と、ローデリッツに、優しくりんごを差し出した。
休憩後、騎士団員は広場に集められ、ハインリヒ騎士団長が全員に言った。
ハインリヒ「急遽だが、午後は崖登り訓練を行う!各自グローブ、プロテクターを忘れないようにしろ、…以上だ。」
と、マントを翻し去って行った。
他先輩騎士たちも、異例のことにざわめいている。
どうやら、かなりきつい訓練であることは間違いない。
メルヴィル「え、が、崖登り…?果たしてそれ訓練内容にあったか?」
と、メルヴィルも動揺している。
騎士団員の中で、ローデリッツだけが目をキラキラさせていた。
ローデリッツ「山登りみたいなものだろ?楽しみだな〜♪」
と、わくわくした様子で言った。
ーー午後2時
一同は、騎士団本部の裏手の山中にある、切り立った崖下に集められた。
崖上は、下から見えないくらい高かった。
メルヴィル「これを登るのか…。」
と、メルヴィルはすこし青ざめた。
ハインリヒ騎士団長「…岩場だろうが、崖だろうが、騎士たるもの進まねばならない時は来る。備えは肝心だ。新人もいることだ。…手本を示そう。」
と、ハインリヒは、クライミング用グローブを付けた手で、余裕で登り始めた。
ーーもちろん、命綱などはなしである。
ハインリヒは、汗ひとつかかずに腕と足を使いながら軽々と崖を登って行く。
頂上に登り着いたところで振り返り、
ハインリヒ「まあこんな感じだ。…やってみろ。」
と、全員に淡々と言った。
他騎士たち「「いや、どんな感じだよ…!!??」」
全員がツッコミたい気持ちを胸に、さっそく崖登りにチャレンジし始める。
だが、なかなかうまくは登れない…。
メルヴィル「…くそっ。なんなんだハインリヒ騎士団長は…まるでゴリラみたいにするする登ったぞ…。」
と、メルヴィルは悪態を付く。
ふと、メルヴィルはローデリッツがいないなと辺りを見回すと、、
ーーすでにローデリッツは崖上に居た。
ハインリヒ騎士団長の横に立ち、崖下のみんなを見下ろしている。
ローデリッツ「おーい!メルヴィルー!!早く来いよー!!」
と、崖上から笑顔で手を振っている。
ハインリヒは腕組みし、横のローデリッツを眺めていた。
ハインリヒ「…ほう?」
と、少し考えるように言う。
メルヴィルは、悔しそうに笑いながら、
メルヴィル「ちっ…さすがローデリッツだ。化け物かよ…。」
と、岩を掴みながら、汗を掻きながら徐々に登って行く。
全員が、息切れしながら登り切ったところで、再び降りる、再度登るを繰り返す。
ローデリッツは、笑顔で楽しみながら楽々行っていた。
メルヴィルを含めた、他騎士団員たちは悲鳴を上げる…。
ハインリヒ「…本来ならば、負傷者を救護することもありえる。…2人1組で背負って登れ。」
と、ハインリヒは言った。(ww)
メルヴィル「は?…いやいやいや。無理だ!1人で登ってやっとだぞ…。」
と、メルヴィルが項垂れると、ローデリッツは肩にぽんと手を置いた。
ローデリッツ「任せろ!メルヴィル!!俺が背負ってく!!」
と、ローデリッツはメルヴィルを背負い、崖を登り始めた。
ハインリヒは、ローデリッツに驚きを隠せなかった。
ハインリヒ「なに!?!?まさか…新人騎士ができるはずが…。」
と、目を見開いた。
ローデリッツや、メルヴィルの前に配属された先輩の騎士たちですら、、苦戦しているのに…。
ローデリッツは、メルヴィルを背負ったまま、ゆっくり確実に崖を登っていた。
崖の中盤付近で、岩を掴む手が震える。
ローデリッツ「絶対に手を離すなよ、メルヴィル!!あと少しだ!!」
と、ローデリッツは、額に大粒の汗を掻いていた。
ローデリッツの、短い栗色の髪が風に揺れる。
崖の中腹は風が強く、遥か下に騎士団兵たちやハインリヒが見上げている。
メルヴィルは、ローデリッツの背中にしがみつき、青ざめた顔で崖下を見下ろしていた。
そして、視線をローデリッツの背中に戻した。
メルヴィル「…ああ。頼む、ローデリッツ。」
メルヴィルは内心、
「「ローデリッツ、マジでやばいな…。これ多分、頂上へ登り切ること想定されてなくないか!?」」
と、うっすら考えていた。
実は、全くその通りだった。
ハインリヒ「驚いたな…頂上まで行けとは言ったつもりはなかったんだが…。」
と、ハインリヒは、崖下から見上げて言った。
副騎士団長の、ホライズンが近づいて来た。
ホライズンは、銀色メガネをかけていて、銀髪を一つにし後ろで結んでいる。
淡い黒色の目をしていて、驚くほど美しい青年だった。
常に、にこにこと笑顔を絶やさない。
ホライズンは、騎士団の副騎士団長であり、国1番の大商会貴族の跡取りでもある。
ホライズン「ふふ。…今年の新人騎士たちは元気がいいですね。まるで…騎士団に入った頃のあなたを見ているようですよ、ハインリヒ。」
と、ホライズンは微笑んだ。
ハインリヒ「…そうかもしれないな。」
と、ホライズンを見てうなずいた。
ホライズン「あなた以外にもいたのですね。…新人で、人を背負いながらも…この崖を登り切る強者が…。」
と、ホライズンは、銀色メガネを白手袋で掛け直しつつ、崖上を見上げた。
ハインリヒ「…。」
見ると、ローデリッツが崖上に手をかけ、
ーー崖を登り切った瞬間だった。
ローデリッツ「よし!メルヴィル、登り切ったぞ…!!」
と、ローデリッツは、さすがに少し息切れしていた。
メルヴィルは驚愕し、ローデリッツの背から降りた。
メルヴィル「…本当に化け物だな、ローデリッツ…。」
と、メルヴィルは目を丸くする。
山の中、夕陽がだいぶ傾いて来ていた。
ローデリッツは、急に焦り始めた。
ローデリッツ「…あ!今何時か分かる?メルヴィル。」
メルヴィルは首を傾げ、ポケットから金の懐中時計を出す。
メルヴィル「5時…ちょうどだな。時計くらい持ち歩け、ローデリッツ。」
ローデリッツは、聞いた途端に崖下に向かって叫んだ。
ローデリッツ「ハインリヒ騎士団長!定時なので上がります!!すいません、お先に失礼しまーす!!」
と、ローデリッツは大声で叫ぶ。
メルヴィルは困惑して、
メルヴィル「は!?どうやってここから帰る気なんだよ…。」
と、顔をしかめた。
ローデリッツは、マントと脱いだ騎士服を剣に結びつけ、メルヴィルに手渡した。
ローデリッツ「ごめん、メルヴィル。ローラの迎えに行かないとならないんだ!!荷物頼んだ!!」
そう言うと、ローデリッツは両足のストレッチを軽く行った。
それから、向かい側の崖に向かって、猛烈な勢いで走り出した。
メルヴィルはもちろん、崖下のハインリヒ、ホライズン、他先輩騎士たちは…………全員息を呑んだ。
ハインリヒ「なに!?…まっまさか…!!」
ホライズン「これはきっと、その〝まさか〟でしょうね…。」
よく分からないが、みんな応援したくなった。(ww)
先輩騎士たち「い、行けー!!!ローデリッツーーー!!!!!」
と、大声で声援を送り始めた。(何かわからないが応援w)
そして、ローデリッツは向かい側の崖に向かって、
ーー飛んだのだった。
距離約5、6メートルいや、もっとあるかもしれない。
その瞬間、後ろから追い風がびゅーっと吹いた。
奇跡的な追い風により、ローデリッツは、向かい側の崖上に、無事着地することに成功したのだった。(ww)
ローデリッツ「うわ、なんかめっちゃ風吹いた!!」
と、ローデリッツは着地しながら、ゴロンと一回転し立ち上がる。
それから、メルヴィルに振り返り、
ローデリッツ「ごめん、メルヴィル。俺、…とりあえず走る!!」
と、ローデリッツは、風のように走り去った。
メルヴィル「…ちょっ!俺の馬で送るって…!!」
と、メルヴィルは、ローデリッツの荷物を持ったまま、後ろ姿に向かって叫ぶ。
しかし、すでにローデリッツは、全力ランでローラの迎えに旅立っていた…。(ww)
ホライズンは、崖下から見ていたが、
ホライズン「…彼は、風の女神に好かれていますね♪」
と、微笑みながら言った。
ハインリヒは、しばらく見上げていたが、目を閉じてフッと微笑した。
それから、
ハインリヒ「本日の訓練は終了だ。」
と、全員を見て告げた。
ーー
ーー
ーー夕方5時45分
ローラは、ミレッド女学院の校門前に立っていた。
すると、ローデリッツが遠くから風のように走ってきた。
ローデリッツは、ローラに飛び付いて、そのままぎゅーっと抱きしめた。(ww)
ーー♪キーンコーンカーンコーン
授業終了の鐘が鳴る。
ローラ「ローデリッツお兄様、おかえりなさい。今日は、とても早かったのね??」
と、ローラは、ローデリッツの頭をポンポンした。
ローデリッツは、ローラを抱きしめながら、
ローデリッツ「ローラ…。1日会えなくて寂しかっただろ…。兄様も同じ気持ちだ。」
と、ローラを強く抱きしめた。
ローラ「ふふ。お兄様、お疲れ様。今日もお弁当とっても美味しかった♪」
と、ローデリッツを笑顔で抱きしめ返した。
ローラのひとつに結んだ、赤い美しい髪がふわりと揺れる。
クラリスが後ろから、その光景を全て見ていた。
片手で、金色のメガネをくいっと掛け直す。
クラリス「…ほんと、今日もシスコン重症ね。」
そして馬の蹄の音がして、後ろからメルヴィルがやって来た。
黒い立派な馬から降り、ローデリッツの剣とマント、騎士服をローデリッツに手渡す。
ローデリッツ「助かるよ!メルヴィル、ありがとうな!!」
と、ローデリッツは笑顔で受け取った。
メルヴィル「やれやれ…。馬に乗せてやるのに、わざわざ全力ランして走り去るとは…。まあ、ローデリッツらしいが。体力ほんとに鬼だな…。」
と、呆れて腕組みをした。
クラリスはメルヴィルの横で同じく腕組をし、
クラリス「ほんとね…。メルヴィル兄様の言うとおりだわ。この兄妹、世話が焼けるわね。」
と、ため息を吐いた。
ローデリッツは、立ち上がってローラと手を繋ぎ、
ローデリッツ「さあ、ローラ。家に帰ろう。」
と、ローラに優しく声を掛けた。
ローラ「うん。じゃあ、また明日ねクラリス。」
と、ローラは笑顔でクラリスに手を振った。
クラリス「ええ。ローラ。また明日。」
ローデリッツとローラは、仲良く手を繋いで夕陽に包まれる街を歩いて行く。
そんな2人を見て、メルヴィルは、
メルヴィル「どうだ?クラリス。…久しぶりに、馬に乗せてやろうか??」
と、妹のクラリスに声を掛けた。
クラリスは、ちらっとメルヴィルを見て、金のメガネを掛け直しつつ、
クラリス「残念だけど、お断りするわ。馬車を待たせているから。」
と、メルヴィルに言うと、迎えの馬車にサッと乗り込んだ。
メルヴィルは、クスッと笑いながら、
メルヴィル「ふふ…我が妹は照れ屋だな。」
と、白手袋をした指を口に当てがい、笑って言った。
夕陽が差す中、ローデリッツとローラは、仲良く手を繋ぎながら帰って行く。
そんなこんなで、ローデリッツ達の日常は、
ーー今日も平和に過ぎて行くのだった。
ーー
ーー
*読んでいただきありがとうございました♪




