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西武新宿線田無駅3番線

作者: じゃじゃじゃ
掲載日:2025/12/13

とある国の田舎とも都会とも言えない駅のホームにそれはあった。彼らに気づかれることなく、ただそれはあった。

10月24日。そこには、進まない電車があった。ほかの電車はせわしなく働く中でそれはただそこにあった。彼らはそれを無い物としているかのように見向きもしなかった。


10月25日。そこには、進めない電車があった。ほかの電車が通り過ぎるのをただ見ているだけのようだった。また、彼らはそれに見向きもしなかった。


10月26日。そこには、進みたい電車があった。ほかの電車が交際するのをただ恨めしそうに見ていた。それでも、彼らははそれには気付かなかった。


10月27日。そこには、進み始めた電車があった。ほかの電車に混ざって、予定通りに、ただ揺られていた。そうしても、彼らはそれすら見つけられなかった。



11月1日。そこには、何もなかった。電車は彼らに気づかれることなく静かに息を殺し続け、誰も知らない場所で動かなくなった。

とある国の田舎とも都会とも言えない駅のホームにあったそれは、誰にも気づかれずに、ただ静かにその心動をどこかで止めた。

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