第41話「神の加護・誓約の剣」
モルテア・封印領域・王都城・教会内部。
祭壇が光に包まれ、空間が軋む。
レイの魔方陣が完成し、神像の瞳がゆっくりと開いた。
空気が震え、神の声が響く。
「……お前が俺を召喚したか、チビ。
大したもんだな」
レイは一歩も引かず、神像を見上げる。
「あなたが、王都の守護神……?」
神像がゆっくりと動き出す。
光の翼を広げ、剣を掲げたその姿は、威厳と力に満ちていた。
「気に入った。お前、ただの召喚士じゃないな。
心に迷いがない。だからだ――」
セレオスは剣を地に突き立て、光の波動を放つ。
「お前に加護をやろう」
レイの体が光に包まれ、魔力が爆発的に増幅される。
筋力、反応速度、魔法制御――すべてが桁違いに向上する。
「……これが、神の加護……!」
リゼが目を見開く。
「レイ、あなた……今、神域に触れてる」
セレオスは笑う。
「王城の返還か。俺がやってやろうか?
ただし――今後もちょっかい出させないことを、王に誓わせろ。
文字通り、“神に誓って”な」
レイは静かに頷く。
「わかりました。
その誓いがあるなら、城は返しましょう。
ただし、モルテアに二度と手を出さないと、神の前で誓わせます」
セレオスは剣を掲げ、空に魔方陣を描く。
「ならば、俺が見届けよう。
この誓約は、神の記録に刻まれる」
──そして、モルテアの空に、神の光が広がった。




