表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/49

第34話「光牙の空・獣人美少女の咆哮」




モルテア・北の高台・夕暮れ。


リリィは岩の上で風を感じていた。

小柄な体にしなやかな筋肉、獣耳と尻尾が揺れ、瞳は空を見つめていた。


「レイさんの空、今日もきれい……でも、守らなきゃ」


その時、風が止まる。


「……来た」


空の裂け目から、黒衣の影が現れる。

王都最精鋭《黒衣兵》50名。リリィの暗殺部隊だ。


「標的確認。コボルト進化体・リリィ。排除開始」


リリィは跳躍し、空中へ。

獣人の脚力で一気に高度を稼ぎ、光魔法を展開する。


「結界展開――《光の輪》!」


空に光の円が広がり、魔法を吸収する。

反射された雷が術者を焼き、風刃が味方を裂く。


「空は、私の庭よ」


そして――彼女の笑顔が消える。


「元コボルトを舐めないで!」


リリィの腕が光に包まれ、獣人の爪が現れる。

鋭く、白銀に輝く爪が空を裂き、風を切る。


彼女は高速飛行で兵士の背後に回り、爪で一人目の首筋を裂く。


「きらきら、痛いでしょ?」


二人目には回転蹴りを叩き込み、空中で骨が砕ける音が響く。


三人目には牙を剥き、肩口に噛みつく。

悲鳴が空に溶ける。


「光の魔法だけじゃない。私は、獣でもあるの」


兵士たちは空中戦術を展開。

だが、リリィは結界を重ね、二重防壁を形成。


「突破できるなら、やってみなさい!」


兵士たちが突撃する。

だが、リリィは光の翼のような魔力を纏い、回避しながら光の爆裂弾を放つ。


爆音と閃光が空を裂き、兵士たちは次々と墜落する。


最後の一人が逃げようとした瞬間、リリィは静かに呟く。


「レイさんの空を、守るために――」


光の爪が閃き、空に静寂が戻る。


──沈黙──


高台の空には、黒衣兵50名の残骸が散っていた。


リリィは岩の上に戻り、風に乗って帰還する。


「レイさん、空は守りましたよ」


その頃、王都では報告が届いていた。


「……リリィ、暗殺失敗。部隊全滅」


ガルドは拳を震わせる。


「……4体すべて失敗……ならば、戦争だ」


そして、モルテアと王都の全面戦争が、ついに始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ