夜に現れる
"自然の闇"が現れた
静かに歩み寄り、誰かの足を重くした
帰り道に気をつけろの言葉は誰に届くのか
子供は皆聞かずとも感じた、その悪を
それでも浮かぶ月星は、子供の心に矢を放つ
好奇心という善は誰に止められるのか
悪は隠して、善を消す
そんな静かな夜、僕は窓の外を覗いた
"心の闇"が現れる
静かに蓄積され、僕の頭を重くする
抱え込みすぎるなよの言葉は僕に届かない
僕はいつも誰よりも知る、自らの思いを
それでも異物は迫りきて、僕の心を抉り取る
思考のうえでの涙を誰が止められるのか
思いを隠して、涙も隠す
そんな静かな夜、他の声など聞こえない
"見えない闇"が現れる
静かに立ち寄り、僕の身体を軽くする
屋上は危ないのでの言葉は意味をなさない
それでも恐れはあるもので、僕の足をひかせる
苦しみゆえの決心を僕自身止められない
自然と心と見えない闇が姿を現す
そんな静かな夜、僕の赤を月が照らす
"闇"は消える
静かにそそがれ、全てのものを包み込む
無言の言葉は彼らの思いを代弁し
それでも思いは溢れてて、僕のことを離さない
愛してるの言葉は僕に届いたのか
静かな夜が終わりを告げた、そんな朝