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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

力を持ち過ぎた勇者パーティ、粛清される。

作者: 雄太

 

 深夜0時少し前、最後の陽の光を見ることなく、

 男女4人が柱に吊るされ、死刑執行の時を待つ。


「何か、言いたいことはあるか?」


 国王と思われる老人がニヤッと不快な笑みを浮かべ、元勇者パーティの4人に問いかける。


「俺たちは何もやってないッ!!」

「そうか、それだけか。私の生贄になってくれてありがとう、やれ」


「何?ーー『ダダダグブッ!タッダッ』


 真ん中の男が無実を主張するが聞く耳を持たない国王が腕を天怒(てんど)振り下ろすと前面で銃を構えた何十人もの兵士が一斉射撃を行い、悲鳴すら上げる余裕もなく薄いボロ布一枚を身につけた4人の身体に穴を無差別に開けていく。



 その日、勇者パーティー天怒が粛清された。

 罪は国家転覆罪であった。


『元勇者パーティ天怒


 アラム・アキシア

 ナタリー・サンドリクス

 ロニー・シュハム

 サラ・マクスウェル


 以上の4人は自分たちの力を利用し現王家の滅亡を画策し善良な市民の通報により、その罪を白日の下に晒し、全員を拘束し所定の手続きを経て、公正な裁判を行いこの4名を国家転覆罪で極刑と課すことをエドワルド・グラシュリラ国王陛下様が決定なされた事をここに記す。


 執行日 本日0時00分』


 ()()()()()()()()()()()()が町の至る所に立て札として置かれ街に激震と勇者パーティについての一切の緘口令が敷かれた。



 こうして全ては闇へと葬り去られた。








天怒に何が起きたのか……

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― 新着の感想 ―
[良い点] ①何処の馬の骨とも知れぬ勇者パーティーに爵位を与えたくない。②勇者パーティーが政治体制の変革に興味を持ち始め政治に口を出して来る様になった。③勇者パーティーの存在が将来クーデターの御輿に使…
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