現状確認と今出来る事
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ジャバウォックの棲みかである【オルドロール湿原】の洞窟を調査してから数日の月日が立ったが、未だにジズの手紙への返答が返って来ない為、ミックスらはガルディア国内の屋敷で今後の方針と対策を立てる事になった。
まず、早い話がメルディア以外のメンバーが砂漠の国・アルバーナ等の地図を良く理解していない者が多いためにメルディアはこの世界の地図が掛かれた貴重な資料を持ってきてまだ訪れたことない場所について知っている情報を教えることにしたのだ。
「まず、ここが【ガルディア】は西側の大国でそこから東進んで南下した所にミノアの大迷宮があってそこから更に東に進んだ所に 海辺の大都市があるのはわかるやろ?」
「うん。その 海辺の大都市からみて北東に位置するのが、ガーデンブルグ王国でそこから南東側進んだら【オルドロール湿原】の洞窟があるんだよね?」
「せやね…んで北側一帯は竜種の根城と呼ばれている山脈が永遠と続いておって基本近くの山に棲む飛竜やその上の上位飛竜位しか確認されてへんからまだ未知の竜種はぎょうさんおると思った方がエエで?」
「で、肝心の砂漠の国・アルバーナっていう国はどう言った国なんだ?俺が行くと色々と面倒くさい事になるとか言ってたが…」
砂漠の国・アルバーナは大昔から存在する国であり独特な文化を持った国であり牛を守り神として祀っている国であるというのだ。
その為、牛は神の使いとして大事にされているが、砂漠の国というだけに普通の草食性の牛ではない石牛という岩石を食べる牛を大事に育てているのだ。
その牛から削り取られる角には万能薬の材料にもなり、牝の個体から搾り取れる牛乳を『神の飲み物』として大事に飲み、牛達に祈りを捧げる踊り子達が暮らす国だというのだ。
普通に聞いている分にはミックスに害を与えるような事はしないのではないかと思うが、逆に牛を神の使いとして信仰している為に下半身が人間と同じであるミックスならば、子どもを求める女性が多くいるという事になるのだ。
正確にいえば、ミックスを連れていくと間違えなく、アルバーナの大多数の女性陣に種仕付けをする代わりに国交を開くことは可能になるが逆にリリスの呪いのせいでリザーナ以外の女性に靡く事が無いとわかればリザーナの命の危険性が予測されるのは様に想像が着く為に下手に行くことが出来ない国でもあるのだ。
「アルバーナは醜小鬼の被害は無かったのか?」
「いや、一番怨んどると思うで?その真上にミノア帝国が存在してたからな~
踊り子らは勿論、大事な牛とかも食料にされたり女王が育てていた牛も略奪された聞いた事があるしな…
まぁ、ミノア帝国に最初に戦争を吹っ掛けた国でもあるからな…」
「もしかして前に話してた動物の混合化魔術で使われた牛って…そのアルバーナの女王様の…つまりミックスの故郷ってこと!?」
「お前な…人間だった頃の記憶も録にネェのに牛の記憶まで覚えてる訳ねぇだろ…」
動物の混合化魔術で産み出させた魔物がミックスとエレーナであることは前に聞いたことがある為、牛を神として扱っていたアルバーナの牛であった可能性が高いのは間違えないだろうが、問題はそのアルバーナまで行くのに広大な砂漠を越えなくてはならないのだ。
一方で、幻獣神であるベヒーモスが作った【西の深淵の森】には未知の魔物が生息している為下手に足を踏み入れて迷ってしまえば生きて帰ってる来ることは不可能に近い場所である。
そもそも、ベヒーモスがどの辺りで豚人族と鬼人族そして耳長族達をどう纏めているのか情報も手掛かりも無い為にこちらからはどうすることも出来ない状態であるのだ。
「だけど、有翼族・腕羽族達に手紙を託した所で無事に手紙が届いて返事がくるものなの?」
「有翼族・腕羽族達の飛行能力は竜種と空中でやりあえるほどの強さがあるからな…そこは心配あらへんやろな~」
「なら、私らは不足の事態に備えて鍛えておくのが今のところは妥当なのか?」
「ねーメルディアお姉ちゃん。ここは?アルバーナのこっち側にも同じ点々あるよ?」
ジャバウォックが指を指しているのは最東端にある東の巨大帝国であるグランザニア帝国という場所であるが、メルディアはここは鎖国国家にされていて近くの農村部や港町に高い税を払わせているなど悪い噂が流れている国だというのだ。
実際には事実確認はされていない為、詳しい内情までは分からない事が多い国であるという。
だが、ミノア帝国が発展した切っ掛けはミノアがグランザニア帝国から武器や女の奴隷を買い取ったり、奴隷同士を戦わせて負けた方を犯される側としてどちらの奴隷が勝つかを賭ける試合を貴族達に見せて金を集める方法を考えて帝国には金と娯楽を提供してミノアは女奴隷達を孕ませる手段として協力した上で多くの醜小鬼を産み出した国であるとも言われているのも事実であると語ったのだ。
その為、危険を感じたベヒーモスは砂漠の国・アルバーナの国境付近に山の様に巨大な岩石の峡谷を作り出して人の力では乗り越える事が出来ない様にし、その峡谷には怪物が棲んでいると語られている為、グランザニア帝国の詳しい内情は知られてない為、あくまでもグランザニア帝国の港町から逃げてきた者から聞いた話なのでそれが事実なのかは確認をする手段が無いのだ。
現状では醜小鬼とは遭遇したが詳しい隠れ処等も分かっていない。
結局のところはベヒーモスとアルバーナの返事を返ってくるまで力を着ける事しか出来ないのが現実であった。




