ラーゼルとへンリーの過去
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ガルディア連邦国内あるエルフの居住区になっている森林内にミックスはリザーナから樹木のヘンリーから貰った実を受け取りラーゼンが指定した場所に植えると戦斧に魔力を流し込み、地面に刃を突き刺すと、実から芽生えてヘンリーが姿を表した。 ラーゼンはその場で跪くと、ヘンリーに声を掛け始めた。
すると、ヘンリーは聞きなれた声に反応して微笑みの顔を見せた。
「ラーゼルか?おぉ…懐かしいな。後の時はスマンな。守れなくて… だが、主だけでも無事でよかった…」
「ヘンリー様…私はまた仲間を守れず…見殺しにする選択をしてしまいました。 あの時と何も変わらず…自らの愚かさに気付かず…ッ!!!」
「オイ。どーいう意味だ…?」
「ラーゼルはんとレオーネはん、ゴードンはんはミノアとの戦争に参加しとったや…やっぱりあの時のエルフやったか~」
メルディアはラーゼルを知っている様子だったが一つ疑問が浮かび上がったのだ。確か、メルディアが 水妖魔になったのは海辺の大都市でガスパールがギルドマスターに就任してから10年ほど前だと言っていたが何故メルディアがミノア帝国との戦争に詳しいのか尋ねると、自分もその戦争に参加していたというのだ。
魔力を高めた魔法使いはその膨大な魔力で生命維持や美貌を維持することは可能らしいが、それが出きるのはほんの一握りの人間しか不可能だとガスパールから聞いた事があった。
ラーゼルがヘンリーの前で跪いて涙を流しているのも他種族連携せずとも熟練のエルフの弓使いや魔法使いが300人程いたらしくジズやベヒーモスの忠告も聞かずに単独でミノア帝国に突撃して多くの犠牲者を出してしまった過去がある。
当時、まだ戦える力がなかったファーラら若い世代はレヴィアタンが守護する海辺の大都市に預けての大失態を起こしてしまい、自分よりも格上の存在である 耳長族にも見捨てられてしまいラーゼンはエルフとしての誇りも信頼も失ってしまった。
その時に自分についてきてくれたエルフの戦士達を守ろうとして戦ってくれたのが目の前にあるヘンリーであり、ヘンリーが醜小鬼達から逃がしてくれたお陰でラーゼルだけが無事ですんだのだ。
そして、耳長族達に実限られたエルフの族長として幻獣神の一人であるジズのとも庇護を受けたが、前の失態を挽回する為にミノアの残した財宝を手土産にして地位を気付き上げようと闇雲に同族達を見殺しにしてしまったとヘンリーに涙がらに語った。
ヘンリーはラーゼルの性格をある程度は知ってる為、挽回するチャンスはいくらでもまわってくるものだと励ましの言葉を掛け、自分が信頼しているミックスらを信じてほしいと頼まれるとラーゼルは涙ながらにミックスやリザーナに謝罪するが、リザーナ自身は外の世界への憧れがあり、今はたくさんの大事な仲間や頼れるミックスがいるから大丈夫だと笑顔で許したのであった。
「…つーかよ。メルディア、お前もしかして俺よりも年上なんじゃ…」
「ミックスはん、女性に年齢の話をするのはタブーやで? 東の国で魔女として恐れられたうちを怒らせん方がええで… ?」
「それはすまん。 だが、耳長族とエルフにそこまでの差があるのか…?」
「まぁ、普通のエルフ族よりも魔力に優れたエリートみたいなもんやから… ミックスはんがルイ王女やマルセル国王の期待を裏切った様なもんやねん」
メルディアの言葉にラーゼルが何故、ミックスを目の敵にしていたのかわかった気がする。
ミックスはミノア帝国の財宝を護る魔物であり、いってしまえばミノア側の魔物であるがゆえにどうしても協力する事に抵抗があったのだと思ったのだ。
だが、ヘンリーからも信頼されているミックス達を信じてエルフの族長としての役割りを果たそうとまた立ち上がる決心をしたのであった。
「まぁ、取りあえずはここの果樹を酒の原料にするとして…酒を作る術はドワーフや専門家に任せて…」
「まぁ、そう焦らんでも大丈夫やで?とりま、ミックスはん、リザーナはんいつも通りの頼むわ」
「あーやっぱりか…リザーナやるぞ?」
「ハ~イ♪」
ミックスは諦めた様にリザーナを抱き抱えてると唇を重ね、戦斧に姿を変えてこの森林にミックスの緑の魔力を流し込み始めたのであった。
すると、ドライアド達が5人誕生し、シルビアがなれた手付きで服装を整えるとアラーネもそれを真似て服を着させていた。
女魔王・リリスの力を目の辺りにした面々は呆然と立ち尽くしていたのであった。
新たに生まれたドライアドは次の話で詳しいキャラ設定を前書きに書きます




