決闘後の国交交渉
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ガルディア連邦国が誇る代表の戦士達を見事に倒したミックスは先程の控え室に戻ると、既にリザーナ達が待っていてミックスの姿を見るなり飛び付いてきたのだ。
流石に傷だらけのミックス治療が先だと、ゴリガンがリザーナとシルビアを、サビーヌはルイ王女を引き離すが、背中に引っ付いたらアラーネが離れそうにないので頭を撫でてやってたら素直に離してくれた。
ゴリガンが背負って持ってきた酒樽から出てきたメルディアは掌から水を出すとミックスに向かって投げ掛けたのであった。
「おいこら…いきなり水掛るなんてどーいうつもりだ?」
「んな訳あるかい。水回復ちゅう水魔法と回復魔法の合成魔法や…リザーナはんらのパーティーに神官おらんやろ?」
「確かにいつも怪我しねぇしな…魔力回復薬や回復薬もリザーナとシルビアしか使わねぇし…」
「300年ミノアで魔物やら冒険者と戦ってきたが、ここまで楽しい喧嘩をしたのは始めてだ…。 今日ほど、リザーナと地上に出てよかったと感じたな…」
シルビアからタオルを受け取り体を拭いて豪快に笑いいい放つとリザーナはミックスに飛び付いてきた。 何時もの定位置である肩に乗ると、ジズ達との再交渉に向けての段取りをメルディアとルイ王女、そして、ゴリガンとくそ父親しばきたい組が話し合う事になり、ミックス、エレーナ、アラーネ、リザーナは特段やる事も無くなってしまった。
どうするか相談していると、グリオン殿が来て、ジズと各族長達が話し合いたというのでリザーナらもそれに同行する事にしたのだ。
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再び、ガンディアン城へ通されると、既に含めた各族長達が座っていっていた。レオーネは重症を負いながらも、族長としての責務を全うすると、気力でこの場にいる状態であった。
すると、メルディアはチャンスだと思い、自分の魔核に収納してあった魔力回復薬や回復薬をレオーネに手渡して飲む様に勧めると、レオーネはなんの躊躇も無く、飲み干したのであった。
「おぉ、これは凄いな…。魔力と傷が癒えていくのがわかる。メルディア殿、これは…」
「ドライアドが作った魔力回復薬や回復薬や。元々、ドワーフのシルビアはんも作れるみたいやけど…この国ではこういう薬草は中々手にはあらへんって聞いてたからな~」
「まぁ…南の山は果樹が豊富に取れますが…薬草となる原料の素材は国外でないと…」
「まぁ、早い話がな。これ作る素材作りやら酒をこの国でやって貰いたんよ~♪ミックスはん例のモノを…」
メルディアに指示されて魔核に収納してあった魔鉱石と酒樽を出すとエレーナが飲もうとした為、ミックスはもう1樽出してエレーナに渡すと尻尾で掴み取り、樽事飲み始めた。
ミックスはメルディアにジョッキを人数分出すと、酒を入れ、各族長達とジズに用意して出すと、レオーネはジズを見て飲むと旨いというと、ジズや族長らもそれに続いて飲み始めた。
ルイ王女は 異種連邦国では大量の果実の生産は難しく蒸留酒等の酒類を作る製作法を教える変わりに、その酒類を提供して貰いたい事とミックスの魔力によって作られた 魔鉱石や魔鉱塊を加工できる鍛冶職人が異種連邦国いない為、これらを譲る上で武具類を輸送して欲しいと提案したのであった。
「後、ここら辺の山って魔物出る場所てあるんか?」
「ガンディアン城の裏山の洞窟は魔物の棲みかになっているので…結界で国には入れないようになってますが…?」
「そこをアラーネはんの根城にして上質な繊維を量産して衣服類作る技術とかもこっちが手配するからどうや?国交を開かへんか?」
「反対する理由がない。ミックス殿は少なくともレヴィアタン様に認められるだけの力を見せたしな…」
レオーネが豪快に笑うとそれに各族長達は同意するがラーゼルだけはまだ迷っていたのだ。
すると、ミックスがラーゼルにヘンリー爺さんと話せるようにするから居場所を用意してくれというとラーゼルはそれに同意したのであった。
すると、酒を貰って上機嫌になったエレーナは闘技場での試合を見て、あの場所をもっと有効活用したらどうかと提案し始めたのであった。
それを聞いたメルディアが悪い顔をして何か良からぬ事を思い付いたのだとミックスは悟った。
間違えなく、自分はメルディアに言い様に有効活用される事がわかっていたからだ。
どの道、異種連邦国と海辺の大都市をガルディア連邦国と繋げる為に拠点移動の魔方陣を作らなくてはならないがそれをやるのはミックスの仕事であるのだ。
メルディアはミックス方を見て悪い笑みを浮かべると、ゴリガンに同情されたが、ゴリガンも拠点移動の魔方陣が完成次第ガスパールと共同でガルディア連邦国との国交政策をする準備をさせると宣言すると再びメルディアの大掛かりな計画を聞かされて実行する羽目になってしまったのであった。




