VS ガルディア連邦国・剣士レオーネ
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ガルディア連邦国が誇る各種族の戦士達が次々とミックスに倒されていく現状に闘技場内は驚きでざわざわと騒いでいた。
救護班係りが担架で気絶したファーラとクレアを運びだすと戦意を喪失し、自らがやってきた事の過ちに気づいたラーゼルは同族に肩を借りて闘技場を後にしたのであった。
残るはグリオンの次に強いと感じ取ったレオーネとのタイマン勝負にミックスは高揚を感じていた。自分よりも強い敵や同等の者と戦いたいとう野望が実現した事が嬉しく思っていたからだ。
リザーナと地上に出てからは色々と面倒な事に巻き込まれたが、久しぶりの戦闘にミックスは武人として戦う喜びに満たされていた。
司会進行のミザリーがレオーネの紹介を始める。
「まさかの事態に私も驚きが隠せませんが次の対戦相手はジズ様の側近のグリオン様が、認める猫人族の族長としての纏めあげるだけでなく小人族と猫人族から産まれた小猫族の族長として守ると宣言した猫人族最強の戦士・レオーネ！！」
「まさか俺が最後とはな！！運が良いのかもしれんな…」
「流石グリオン殿が認める剣士だな…鎧なしで大剣だけとはなぁ…」
猫人族のレオーネは他の部族の様に装備は大剣だけで鍛えあげられた筋肉のうえから腹部に晒しを巻き、長ズボンという守りなど一切考えてない姿で闘技場に現れたのであった。
レオーネはミックスの強さを認めてるがゆえに正々堂々防具無しの剣術のみで戦いに挑もうと言うのだ。 レオーネの目をみて武人の覚悟を感じ取ったミックスは身体強化魔法も土魔法も使わないシンプルな力と技の勝負を持ち掛けるとレオーネとともに豪快に笑いあったのだ。
その様子をみて、メルディアはリザーナが地上に出る切っ掛けを作ったからミックスはあんなにも高揚しているのだと教えると、リザーナは微笑み、身を乗り出してミックスに声援を送ると、ミックスは拳あげて答えた。
そんな二人をみて 猫人族や
小猫族に加えて小人族や若いドワーフやエルフのガルディア連邦国の国民がレオーネに声援を送ったのであった。
「さぁ～闘技場の歓声をお聞きください！！！この大声援を！！！最終戦・レオーネVSミックスの決戦を見届けろー！！！」
「最後の最後で盛り上がってきたな…」
「ハッハッハッ、何をいうかまだ本気も出しておらんのに対等な国交など開ける筈はないだろ？グリオン殿に変わって異種連邦国のミックスと渡り合える強さがある証明は互いに必要だ…」
「レオーネ殿…」
レオーネは巨体にあった大剣を鞘から抜くと、鞘を投げ捨てて両手で柄を握り締めて戦闘態勢に入ると、ミックスも戦斧を両手で握り締めて戦闘態勢に入ったのを確認したグリオンはその場から飛び立ち、試合開始の合図を高らかに宣言すると金属がぶつかり合う衝撃波で凄まじい土煙が巻き上がり、闘技場内で戦う二人の姿を目視出来なくなってしまった。
流石のグリオンでも、ゴウガ戦の様に翼で土煙を払おうと試みるが、二人の凄まじい打ち合いから巻き上がる土煙を払いきれずにいる様子であった。
すると、闘技場の観覧席にいたジズが立ち上がって風を操り初めて、土煙を意図も簡単に払って見せたのだ。
ただの煩悩まみれの官能小説を製作する変態の有翼族であるが、仮にも幻獣神の一人に数えられるだけの力を示したのであるのであった。
地煙がはれると、レオーネとミックスは刃同士を衝突させる度に凄まじい衝撃と金属と二人の笑い合う声が響き渡っていた。
「フッハッハッハー！！！流石ミノアのミノタウロスの豪腕の一撃の重い事だ！！久しぶりに本能が戦えと疼いてくる！！」
「ブッワハハハッー！！！ 流石がグリオン殿の認めた戦士だ！！！迷宮で戦ってきた冒険者よりも俺はこういった喧嘩がしたかったんだ！！リザーナと地上に出て色々とあったが、あんたみたいな強者と戦えるのを望んでいた！！」
二人は大剣と斧を振り回し合い、刃を交え合いながら会話をしていた。レオーネは猫人族が持つ本能が強者との戦闘に高揚しているのだと衝撃波によって避難してしたリザリーとともにメルディアは解説し始めていた。
海辺の大都市の人狼族や猫人族は基本的に強い同族の下に付き従う性質があり、自分よりも強い敵が現れた際には本能的に戦いたいと思う戦闘種族である事とそれは伝説の魔物・ミノタウロスのミックスも同じであるように互いの力を認めているから本気でぶつかり合っているのだと解説すると闘技場内は二人に大歓声を浴びたのであった。
