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ガルディアン連邦国と意外な難点

*********************


メルディアの案で【ガルーシャ大洞窟】にいた樹木(トレント)のヘンリーの実を城壁外へ植える作戦は数週間を掛けてやっと囲い終わったのだ。東の大草原の魔物の大量発生による討伐は数日かかってしまい、残りの東側と南側をミックスがリリスの力無しでやってみると魔物は繁殖せず済んだ。

無事に成功して見えたが、ドライアド達に魔力を流し込んでしまい、再びエロス事件を起こしてしまい、いつと通り、怒られるだけで済んだのだ。

そして、今は異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の城に訪れ【ガルーシャ大洞窟】で大量に発見した魔鉱石(まこうせき)魔鉱塊まこうかいをどうするかマルセル国王と大臣ら、ルイ王女とギルドからはゴリガンとリザーナらが代表の席に座って会議が行われた。

そもそも異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の鍛冶職人に希少価値の高い魔鉱石(まこうせき)魔鉱塊まこうかいを買い取り武器や防具を作れる職人がいないので現状である。

それは海辺の大都市(マリーナ・シティ)の鍛冶職人も同じで現状は宝の持ち腐れであるのだ。


「食っていいなら俺が食べて魔力に変えれば、すむ話ではないのか?」


「それはあんたが人間から魔物になったから出来る事で普通の魔物は魔鉱石(まこうせき)から出る魔力から力を得るもんで食べるもんではないで?普通…」


「私も食えないことはないけど、好んでは食わないなぁ~なんーか、【魔力の塊】って感じで旨くねぇからな。それなら酒に出来ないかな~」


「それなら魔鉱石(ませき)とお酒混ぜれば、簡単に出来るけど…酔いが直ぐ回りやすいで?」


魔物組が食べようとするのでルイ王女が、メルディアの提案を尋ねてた事により、脱線仕掛かった会議を戻すことが出来た。

メルディア曰く、腕のいい鍛冶職人がいる場所に希少価値の高い魔鉱石(まこうせき)魔鉱塊まこうかいを持って行けばより良い武器や防具を作れる鍛冶職人からすれば喉から手が出るほどのモノらしいと説明されたがメルディアが何を企んでいるのか解らず、ミックスらは首を傾げていた。


「メルディア…海辺の大都市(マリーナ・シティ)の職人も加工できないなら売る相手がいねぇんじゃねぇのか?」


「エレーナはんの身近に腕いい職人の種族がおるやろ?」


「あぁ~…ドワーフに買い取りを頼むわけだな…しでもよぉ…」


「なんや?問題があるんか?」


「その…多分シルビア殿と私とリザーナは南の山を拠点にしている種族同盟国家『ガルディアン連邦国』の出身なので…」


メルディアの提案に難色を見せたのはゴリガンとサビーヌだったが南の岩山いかした種族同盟国家『ガルディアン連邦国』という国があり、エルフ、ドワーフ、 小人種族(ハーフリング)小猫族(リトル・キャット)猫人族(ネコビトぞく)有翼族(ハーピィ)の女王であるジズの庇護下の種族で集まって出来た国であるというのだ。

各種族の族長が同族を纏めて掟等を決めてるらしいが、国内では互いに協力しあって暮らしているというが実際に他種族との交流はエルフは格段に少なかったというのだ。


「元々、エルフ族の族長がサビーヌのお父さんなの。

それで私を追放する時に反発して、キレて股間に蹴り入れて出てきてるから…」


「今更、戻る気は更々ありません。

ですが、リザーナや私がいる事で、その取り引きが難しくなるかも知れません…」


「そ、それなら私もですよ!?お姉ちゃんも私もクソ親父の股間を蹴って同じ様に家出してますし、族長にも蹴り入れてしまったので…」


「あー…どないしょうかな~こりゃ難航しそうやな…てか、シルビアはん親父さんに対して口悪いのぉ~」


メルディアの思惑とは裏腹に意外にもいざこざがある為、こちらからの貿易交渉は難しそうだ。

そもそも、南の山自体に魔力を送っていたミックスからしたら南の山のドライアドに仲裁に入って貰うことは出来ないかと尋ねる。

例え、ドライアドが仲裁に入ったとしても、レヴィアタン同様の力を持つジズの権力や飛行能力や魔法や武器の扱いに長けた上位の有翼族(ハーピィ)と揉め事を起こすのは竜種と戦うよりも時間も金も食料も消費して、利益を産み出すことがないというのだ。


「そ、そのスミマセン…私のせいで…」


「シルビアが気にする必要ネェだろ?」


「そうだ。リザーナを見習え…追放された癖に申し訳なさそうにしてねぇぞ?」


「えーだって村つまらないし、そもそもサビーヌが出たかったのは官能小説で男臭い種族とエッ…」


リザーナが余計な事をいう前にサビーヌが口を塞ぐが既にサビーヌが変態側のは皆が知っているので無駄な労力であるのだ。

メルディアは【ガルーシャ大洞窟】の希少価値の高い魔鉱石(まこうせき)魔鉱塊まこうかいを武器や防具にしてレヴィアタンの忠告に備える手筈だったとマルセル国王と大臣らと話すが手詰まりの状態であった。


すると、突如として魔物襲来や敵襲を街に伝える為の鐘の音が鳴り響き、何事かと確認を急がせると共にリザーナ達は外に出て状況を確認すると、上空に3人の有翼族(ハーピィ)達が姿をみせたのであった。

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