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ゴリラは心もイケメンだよね

大猿族(コング族)ゴリガン


大剣を扱う大柄なギルドマスター。荒く者が多い異種連邦国(マーレ・ジーニアス)のギルドを纏める強者。異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の周辺近辺が危険地域であり、国の騎士団とともに警護任務に当たっている。


人族《人間》ステラ


長い金髪を靡かせた巨乳のお姉さん。ギルドの受け付け壌をしているが、柄の悪い冒険者ギルドを担当している為、度胸がある。リザーナを妹の様に可愛がっていた為、いなくなって暫くギルドが機能しなくなった。


*********************


異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の城門に着くと案の定と言うべきだろう。警備兵に驚かれてしまい、城壁内に緊急警報音を流させてしまった。リザーナと商人、助けた冒険者が警備兵に事情を話すが、到底信じられる話ではないだろう。気がつけば当たりには物珍しさで人が集まり初めていた。兵士や冒険者の多くが武器を構えて警戒してくる。ミックスは諦めて、その場で胡座をかき、欠伸をする。すると城門の方が騒がしくなってきた。人混みの中から髪の長い金髪の女性がリザーナに抱き着いた。


「リザーナ!!!あんた生きてたんだね!?心配したんだから!!!」


「わっぷ!?このおっぱいの感触は…ステラさんですか!?」


胸の感触で判断するなと言いたいが、リザーナの顔は谷間に挟まっている。余程嬉しかったのか泣きながら何度もリザーナの名を呼ぶ。そんな二人をじっとみていると、ミックスに近づいてくる獣人の姿があった。ミックスに負けず劣らず大柄で屈強な体格の持ち主で、その背には大剣を背負っていた。一目でわかる強者の風格に地面に置いていた戦斧(バトル・アックス)を手に取った。当然、現場は混乱に陥った。魔物が武器を持ち立ち上がって騒がない事はない。戦斧バトル・アックスを持ち、肩に置くと多くの冒険者が武器を構え始めた。リザーナは慌てた様子でステラから離れ、ミックスの前に立ち塞がった。


「ゴリさん、ミックスは悪い魔物ではないよ!!倒したりしないで!!私の…」


「大丈夫だ。リザーナ。危害を加えるつもりはない。彼に自己紹介をさせてくれないか?」


泣きながら懇願するリザーナの頭に手を載せ、優しく撫でるとミックスに近づく。


「俺は この国のギルドマスター。 大猿族(コング族)のゴリガンだ。皆からは【ゴリさん】と呼ばれている。君もそう呼んでくれ」


「…ミノタウロスのミックスだ。名はリザーナにつけてもらった」


意外な対応にミックスは少し困惑していた。武器を取り、立ち上がった魔物相手に武器を身構えずに対応するこのゴリガンと言う獣人は相当な器の持ち主であると確信した。他の冒険者の様に普通であれば武器を取り、身構える筈だ。それ処か握手を求め、敵意はないという行動を見せたのだ。ミックスは恐る恐るゴリガンの手を取り、握手をした。その様子をみた周りも武器を下げ始めた。


「…早速ではあるが、君はミノア大迷宮の守護者・ミノタウロスで間違いないか?」


「迷宮の守護者はあっているが、場所はあっているかわからん。迷宮で財宝を守護していたのは確かだ」


ゴリガンはミックスに一言礼をいうと商人や護衛をしていた冒険者達に話を聞きにいってしまった。あの男(ゴリガン)は信用して良いだろう。再び腰をおろし胡座をかくとリザーナが上に乗っかる。そういえば、嫌われていたのでないのかとリザーナに尋ねた。あの二人ともう一人は気に掛けてくれるそうだ。だが、テレサはギルドの受け付けでゴリガンはギルドマスターの役職についている為一緒に依頼は受けられないという理由があるという。人と魔物と感覚は違うが、リザーナはさみしがり屋なのだろう。リザーナの頭を優しく撫でていると、ゴリガンが戻ってきた。


「とりあえず城壁内に入ってもらえるか?君らにあってもらいたい人物がいる」


「会ってもらいたい人物?」


リザーナとミックスは顔を見合わせ、ゴリガンの後を着いていく形であったが、街中に大柄なミックスがいるので人が集まってくる。危害を加えようものならリザーナがどうなるかと考えるがふと疑問に思う事がある。何故、ミックスはリザーナをここまで大事に想っているのか。迷宮を出る切っ掛けをくれたのは確かにリザーナであるのは間違いない。

だが、リザーナの頼みを何故聞かなければならない。別に迷宮から出た後にリザーナを見捨てる事も出来た筈であり、それをしなかった。何よりも強者との戦闘が生き甲斐であったミノタウロス(ミックス)が強者と戦いもせず何故信用を置いたのか。これをリザーナに話した所で何も解決する事はないだろうと深く考えることをやめた。そうこうしていると、ゴリガンがあわせたい人物がいるであろう場所にたどり着いた。ミックス達は今 異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の城の前にいた。ゴリガンがあわせたい人物とはこの国の国王であった。


ゴリさんの名前、ゴリガンとているとゴリラントと悩んだけどゴリガンのがなんか好きだった。

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