大掛かりな提案
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海辺の大都市の地下水道の異変の調査依頼は達成した為、冒険者ギルドで使われている通信用の水晶で、ガスパールがゴリガンに報告すると、メルディアが後ろからのぞ込んでゴリガンに久しぶりに会いたいと言い出したのだ。
異種連邦国はここから歩きで1週間、馬車を使っても早くて3日は掛かる距離だ。
更には高レベルの魔物も襲ってくる為、並大抵の冒険者では行く事は難しい。
ミックス達もフィオーナ達に無事である事を伝えたい為、リザーナが水晶を覗き込みゴリガンに話し掛ける。
「ゴリさん、依頼済んだけど転移魔法を使える魔法使い、異種連邦国の冒険者ギルドにいないの!?」
「ダンジョン脱出の近い距離なら中位魔法使いが出きるが、拠点移動の魔方陣が繋がってないから難しいな。それに魔力が並みの魔法使いでは魔力が持たないぞ?」
「なら、ミノアの大迷宮までこれへん?うち、彼処に拠点移動の魔方陣を設置してあるで?」
「あ!ならミックスとメルディアが迎えに行けばいいんだよ!!ミノアの大迷宮の場所って、南東の森付近じゃん?キームに迎えに来て貰えば…」
リザーナが余計な提案をした為、ミックスとメルディアが異種連邦国までゴリガンを迎えに行く事になってしまったのだ。
そもそもキームにも店を任せている為、早々直ぐにはこれないと口に出そうと思っていたが、冒険者ギルドで自作の回復薬を販売している為、水晶から顔を覗かせると問題ないと言うので結局行く羽目になってしまった。
「…で?何で俺は空の酒樽に入ったメルディアを背負う必要があるんだ?」
「いや~ 水妖魔の身体だと、移動がしんどくてな~そもそもウチ、普通に足遅いねん」
メルディアが理由を言うとガスパールとアルガーは申し訳なさそうに頭を下げる。
ミックスは 海辺の大都市の外に出るとメルディアが設置していた魔方陣を発動させ中に瞬間移動をしてみせたのだ。
目の前には懐かしき、ミノアの大迷宮前にあり、無事に瞬間移動する事に成功した様だった。
すると直ぐ様、ミックスの魔力に気づいたキームが現れ、異種連邦国内にある屋敷の土地に転移してくれたのだ。
ミックスの魔力に気づいたキーナとリエナ、そしてフィオーナが店から飛び出して来て、ミックスに抱き付いた。
依頼は無事に済んだけどまだやることある為また戻らなければならないと言うとら悲しい顔をするが、メルディアが「一緒に連れていけばいい」と提案をした。
「ミックスはん、ドライアドと仲ええのか?」
「魔力を提供する代わりに代表がここで店員兼用心棒をして貰っているのだ…」
「ほーん…なら、ドライアドはんらに海辺の大都市と、異種連邦国を繋ぐ拠点移動の魔方陣の管理をお願いするのわどうや?お互いに物資や人の移動が楽になる筈やで?」
「ですが…海辺の大都市の近くにはドライアドが、住める森がありませんが…?」
キームの言うとおり、海辺の大都市にはドライアドが管理するような森は近くには無く草原地帯であった。すると、メルディアはミックスの頭を叩くと不敵な笑みを浮かべた。
海辺の大都市の近くにドライアドが住める森を作れというのだ。
キーナ達に確認すると、森があれば繋がっている為、拠点移動の魔方陣の管理は可能だというのだ。
キーナ達と別れて店を任せ、フィオーナを方に乗せ、冒険者ギルドに赴くと、ゴリガンとステラが出迎えてくれて厨房にいたフィリーがミックスに飛びついた。
メルディアが樽から出るとゴリガンに彼女は出来たのか尋ねるとステラを見つめて不敵な笑みを浮かべていた。
そして 海辺の大都市と、異種連邦国を繋ぐ拠点移動の魔方陣の管理をドライアドに任せる為に大掛かりな計画を建てている事を話していると、ルイ王女が冒険者ギルドに運悪く遊び来ていて事の内容を聞いてしまった為、自分が国の王女として交易をしたいと申し出たのだ。
一緒に来ていたサビーヌは直ぐ様マルセル国王に報告すると、ミックス達とゴリガン、サビーヌが要る為、許可を出した。
ミックスは樽に入ったメルディアに両肩にはルイ王女の膝にフィリー、サビーヌの膝にはフィオーナが座り片腕で支え、ミックスの角に捕まっていた。
ゴリガンがミックスを哀れむ目で見つめて 海辺の大都市についたら酒を奢ってくれると約束して貰うと、キームにミノアの大迷宮までに送って貰い別れると、そこから 海辺の大都市まで大人数で戻ってきたのだ。
門番をしていたリザードマン達は開いた口が塞がらない状態になり、ガスパールとアルガーはミックスに申し訳無い気持ちでいっぱいになったが、フィオーナ姉妹がリーゼやリザーナ達に飛び付いた為、ミックスは仕方無いと思いため息をついたのであった。




