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地下水道の元凶登場

水妖魔(ウンディーネ)のメルディア

地下水道迷宮に住み着いた元・人間。海辺の大都市(マリーナ・シティ)の元・ギルドマスターを務め、初心者冒険者の育成や街の発展に貢献した偉大な魔法使いであった。東の大陸で発見した遺跡で魔物化する魔術書を発見し、自らに掛けて

水妖魔(ウンディーネ)になった。川で身体を洗っていた際に流されて地下水路にたどり着き住み着いた

実年を年齢を聞くと威圧感を掛けられる。


アルガー 【鰐の獣人】

元々は海の支配者である海竜神・レヴィアタンにこの地下水路を守る使い魔として任命されていた巨大な白い鰐だったが、たまたま流れ着いたメルディアに魔物を獣人化させる魔法を試して進化させられアルガーの名をつけられる。レヴィアタンのむすめであるリーゼに粗暴な振る舞いをしたことをずっと気にしていた。

*********************


ミックスたちの前に現れた鰐の獣人は、リザードマン達とは違い、身体が屈強で大木の様に太い尻尾を持っていたが、リザードマン特有の角がない。松明と腰には武器らしいものが装備されているが、とても使える代物には見えなかった。

2人の鰐の獣人は、リーゼの前で跪くとリーゼと話したい人物がいる為、着いてきて欲しいというのだ。

4人は話し合いディアンナに外で待機している三人を連れてくる様に頼み転移魔法を発動させ、リザーナ達を迎えにいってくれた。

三人と合流すると、鰐の獣人達は後に着いてきて欲しいと言うと、杜仲から人の手で作られていない土の壁になった場所に鰐の獣人達の集落ができていたのだ。ガスパールはギルドマスターとして鰐の獣人達に問い詰める。


「… 地下水路の異変の元凶は貴殿らが原因か?何が目的だ。答えろ!!」


「相変わらずせっかちやな~パーちゃんは~

そう慌てんでもちゃんと話すから()かさんでや…」


「この独特な喋り方は…ま、まさか、メルディア様ですか!?」


「正解やで~♪久しぶりやな~♪エエ子にしてたん?またワンコになってや~ナデナデしたろうか?」


強気だったガスパールが驚いた声を出すと奥から透明な水色の身体をした女性型の魔物・水妖魔(ウンディーネ)が姿を表したのだ。

水妖魔(ウンディーネ)のメルディアはガスパールに近づくと顎の下をワシャワシャと指で撫で始めると尻尾をブンブンと振り回していた。

状況の読み込めないリサーナ達は、お互いに顔を見合わせた。


一つだけ確かなのはメルディアとガスパールは顔見知りでガスパールよりも立場が上であることは見てわかった。

すると、白いミックスにも劣らない体躯の身体をした白い鰐がリーゼの前までやってきて跪いた。


「リーゼ様、今まで無礼を働いてしまったことをここで謝罪させて下さい。申し訳ありませんでした!!!」


「あ、あの私、貴方とは初対面の筈なのですが…どうして、私の名前を…?」


「あー言うの遅なってスマンな~その白い鰐『アルガー』いうん名前着けさせて貰ったねんけどここにおったデッカイ白い鰐さんやで~」


「「「はぁ!!?」」」


討伐対象だった巨大な白い鰐は獣人に姿を変えてメルディアより『アルガー』と名付けられたそうだ。アルガーがリーゼの事を知っていたのは海竜神・レヴィアタンにこの地下水路を守る使い魔として任命されていた為、地下水道に入った者は追い返すか倒さなければならない事になっていたのだ。

リーゼがレヴィアタンの娘であるとわかっていたがどうする事も出来ず、リーゼに嫌な思いをさせた事を後悔していてずっと謝罪したかったのだ。


「ちょっと色々と混乱してるのですが…」


「まぁ、順追って説明するから焦らんと~今ウチが聞きたいのはミノアの大迷宮の守護者であるミノタウロスと蛇身(ラミア)がエルフやドワーフと仲良くしてるのか…。教えてくれるか?」


ミックス達は顔を見合わせて今までにあったことを全て話し終えると、メルディアは腹を抱えて大笑いしていた。ミノアの大迷宮の守護者として名を轟かせたミノタウロスがエルフの口車に乗って、地上に出て振り回されていた現状を知ると床をバシバシと叩き、大笑いされた。


ミックスは1発ぶん殴ってやろうと思ったが、リーゼとガスパールに宥められ、アルガーが代わりに謝罪をした。

落ち着きを取り戻したメルディアは過去に 海辺の大都市(マリーナ・シティ)のギルドマスターをしており、ガスパールやゴリガン等の冒険者達を育てる施設や宿舎を揃えるなど海辺の大都市(マリーナ・シティ)の発展に貢献した偉大な魔法使いだったというのだ。

何年前にガスパールにギルドマスターを引き継いで引退してからは東の大陸にある遺跡の調査を個人的に初めてそこでミノア帝国の魔法書を発見し、人を魔物にする魔術に関する事が書かれていたのだ。


「んでな~おもろそうだったから魔法陣を床に描いて自分に魔物化する魔術を試してな?

水妖魔(ウンディーネ)になったちゅーわけやねん」


「ドライアドの話だと高位魔術師か魔法使いが人間に掛けて出るものだと聞いていたのだが?本人に掛けたらリッチーとかアンデットになるのではないか?」


「あー、エレーナはんとミックスはんは動物の混合化魔術っていうのやわ。ミックスはんは牛、エレーナはんは蛇と混合させやれたんやろうな~うちは水の魔力が強かったから上位種の水妖魔(ウンディーネ)になれたちゅーわけやねん」


「あのメルディア様、彼等とはどういった関係で?」


ガスパールが鰐の獣人達について尋ねると、水辺で身体を洗っていたらそのまま流されてこの水路に流れ着いてアルガーに出会って魔物を獣人化させる魔法を試して進化させた種族であるというのだ。

そもそも獣人の祖先は魔物だったり何らかの動物が祖先であると言い伝えられている為、可能性があった為、アルガーと似た大顎沼竜ファング・リザードをここに集めて進化させて集落を勝手に作っていたのだ。


「ほんでなんか知らんけど冒険者やら兵士らがぎょーさんくる様になったからアルガーを使って追っ払って貰ってたんたよ。何度か水路から奇襲させて、追い返えさてたんけど…?」


「「「元凶はお前かい!!!! 」」」


「あの…メルディア様、そのせいで地上では、警戒体制で監視をしてまして…巨大な白鰐討伐の為に異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の専属パーティーであるリザーナ殿達をお呼びする事になってここにいらっしゃるのですが… 」


「…へっ?マジで?冗談やなくて…?」


ガスパールが目を瞑り、頷くとミックスらも頷いた。メルディアは冷や汗を流して自らがやらかした事に対して土下座して謝罪したのであった。


関西弁があってるかわけらないけど、関西弁喋る女性キャラが好きなんです。関西の方、おかしな表現してたら遠慮なく誤字脱字で教えてください。宜しくお願いしますm(。≧Д≦。)m

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