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別れと旅立ち

ミックスはお父さんポジションにしよう。

*********************


異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の専属冒険者パーティーとして任命されて初めての依頼先は、フィオーナ達の故郷である海辺の大都市(マリーナ・シティ)での冒険者ギルドからの依頼だった。

海辺の都市(マリーナ・シティ)異種連邦国(マーレ・ジーニアス) の南東等方面にある大きな港街であるが、神官(ヒーラー)を育成する修道院に魔法使いを育成する魔術学校や剣や槍などの技術を学べる訓練所など充実している街でもある。


冒険者を目指す若者が始めにする事は職業適性を受ける事ができ、そこから職業を選択する事ができ、そこから才能や能力を伸ばし卒業と同時に晴れて冒険者としての活動をする事ができる為、別名『冒険者育成の街・始まりの街』とも呼ばれている。


「…魔物の俺らがいってもいい街なのか?」


「あぁ…この街はここ同様に人と獣人が協力して暮らしている街だ。そこのギルドマスターは俺の元仲間の『ガスパール』という人狼族だ」


「依頼内容は向こうに着いてから聞けば良いのか?」


「うむ。異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の専属冒険者パーティーとして依頼を受けて欲しいのだ。国王として是非頼みたい」


異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の専属冒険者パーティーとしてこの依頼は受けなければいけないが、フィオーナとフィリーとは少しの間、お別れになる。

そして、何よりも二人の故郷に仕事に行くと言い出し難い事を伝えなくてはならなかった。


*********************


「嫌だぁ~!!!リザーナちゃん達と離れたくないよぉ~!!!!」


「フィリー、お姉ちゃんも嫌だけどお仕事だからね?」


屋敷に帰ってリザーナがフィオーナとフィリーの2人に伝えると、フィリーは年相応に泣いて嫌だとリザーナに泣きついて懇願する。

姉のフィオーナは妹を慰めつつ拾って貰った恩がある為、我が儘は言えない気持ちがありぐっと堪えていた。

父親が仕入先が亡くなった様に、リザーナ達が帰ってこないかもしれないと不安で仕方無かった。

すると、外でやることがあるから2人を慰めつつ説得するように頼んでいたミックスが一階の窓付近に近付くと開けるようにジェスチャーをし、ミックスにそこに出るように伝えた。


「何だ?やっぱりフィリーは泣いて、フィオーナはお姉ちゃんだから色々我慢しちゃったのか?」


「だって…お父さんみたいに帰ってこないかも知れないから…フィリー、不安だもん…」


「そうか…大丈夫安心しろ。

俺もエレーナもシルビアも強いからな…心配なら定期的にキーナ達の身体を確認するといい」


「そっか…ミックスが倒されたら栄養が無くなってお胸が小さくなっちゃうんだ…」


ドライアドの3美人は苦笑いするしか無かった。実際にミックスの魔力のおかげで身体が成長したのは事実である為、胸が小さくなると言うことはミックスの魔力が無くなってしまったという証拠にもなるのだ。

逆に言えば大きいままなら、ミックスは無事という事だ。

フィオーナも我慢の限界で涙目になる。


「で、でも…ミックスはわかっても…リザーナお姉ちゃん達が…無事か…」


「外で新しい牛型の土人形(ブル・ノーム)を作った。

今から俺たち魔力を魔核(コア)に注ぎ込んで誰か一人でも死んだら壊れる様にする。」


ミックスは3人にそれぞれ魔核(コア)を渡すと、シルビアは直ぐ様青色の魔核(ブルー・コア)をエレーナとリザーナは何とか赤色の魔核(レッド・コア)を2つ作り出す。

ミックスはキーナ達に作って貰った緑色の魔核(グリーン・コア)牛型の土人形(ブル・ノーム)に埋め込むとフィオーナ達とこの場所に敵意を持ってくるものを払うこと、もし魔核(コア)の一部を宿した人物が亡くなったら壊れることを条件に産み出した。


「大丈夫だ。俺らを信用しろ。少くともリザーナと一緒にいて様々な困難を乗り越えた猛者だからな…俺達は強いぞ?それに何があってもコイツらは俺が守ってやるから大丈夫だ」


「そーそー戻ってきたら拐われるし、力を見せようとしたら北山の山脈で飛竜(ワイバーン)に襲われたし【ガルーシャ大洞窟】では松明投げ込んで巨大な熊タイラント・グリズリーの群れにかこまれたり…」


「… そう考えると、今までよく無事でいられましたね。

ミックスさんがリザーナさんに戦斧(バトル・アックス)になった時が一番の危機だったような…」


「大丈夫だ!エレーナお姉ちゃんはまだフィオーナとフィリーにかわいい服着せて楽しみたいからちゃんと帰ってくるぜ?」


フィオーナは涙を拭いて、リザーナの話を聞いてそんなにも危機的状況に陥ってるのにも関わらず、無事なミックスらに安堵感を覚え、フィリーも涙を拭いて受け入れくれた。

ミックスはキーナ達に店の事やフィオーナの事を頼むと跪き、忠誠を誓った。

その晩はフィオーナとフィリーの我が儘を一つ聞く約束をすると、皆で寝たいと懇願した為、一階の大広間で皆で雑魚寝をしていた筈が朝目覚めると、フィオーナとフィリーとリザーナが腹の上に寝ており誰かしらが布団を掛けてくれていた。

ドライアドは基本眠る必要がない為、フィオーナとフィリーが眠るまでずっと側にいてくれその後は仕事部屋と彼女達のご神体である木を屋敷の庭に植えてあるのでそこに戻っていった。


… 翌日、準備を整えゴリガンから海辺の大都市(マリーナ・シティ)までの地図とマルセル国王とゴリガンの署名が記入された紹介状を受け取った。そして異種連邦国(マーレ・ジーニアス)を旅だったのであった。


次回から海辺の大都市(マリーナ・シティ)編に入ります。後書きにはフィオーナ達の様子やステラ伝説などおまけ小説も思い付いたら書いていく予定です。

新キャラクター設定などは前書きに書いて、後書きにおまけコーナーや作者の愚痴などを書いていこうと思ってます。

ブックマークや高評価をつけくださっている方や読んでくれる読者の皆様の期待に答えられるように頑張っていきます。

総合評価50超えしたので感謝の言葉をここで送ります。読者の皆様、いつもありがとうございます!!

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