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ガルーシャ大洞窟5

なろう系てこんな修行パターンとか受け入れてくれるのか…

*********************


ギガント・ゴーレムの魔核(コア)にはおそらく、岩石を操る為に必要な【土魔法】の魔力が大量に込められている可能性は高い。

単純な行動しか出来ないゴーレムを操るには熟練の魔法使いが何年も魔力を注ぎ込んだ物で無ければ動くことはないとサビーヌから聞いていた。


【ガルーシャ大洞窟】の攻略も鎧騎士と言うゴーレムに似た魔物がいる事しか解っていなかったが、少なくとも魔力を強化できる魔核(コア)のエネルギー量は豊富である可能性が高いと皆で話し合いのもと、決定した依頼であった。


少なくとも、ルイ王女はそんなリザーナの事を本気で考えているミックスに対し、仲間として支え様となる為に形振り(なりふ)構わずに行動する姿に姿勢に尊敬の念と、そんな仲間がいるリザーナ達が羨ましくて仕方無かった。


「… ちょっとだけリザーナに妬いてしまいますね。ミックス様のような武人やそれを支えてくるエレーナ様やシルビア様が仲間で羨ましくて思ってしまいまして…」


「ルイ王女様…」


「あん?ルイ王女もあたしらのパーティーの仲間だろ?」


「そうだな。

リザーナがルイ王女が友だちなら仲間で良いんじゃないのか?

城抜け出して、魔物の腹の上で寝る王女様なんて根性あって良いじゃねぇか。

将来は「ミノタウロスの腹で寝た」大物女王・ルイ様が納める国にいずれはなるのか…」


暗い表情をするルイとそれを心配するサビーヌを他所にエレーナとミックスはルイもリザーナのパーティーの一員であると普通に話しながら笑っている。

ルイ王女はリザーナが二日酔いから回復するまで臨時リーダーをやりたいと言い出し、マルセル国王は困りながらもサビーヌと同行することで許可を出した。

異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の専属冒険者パーティーになれば王女である自分の護衛という立場上を利用して冒険する事も可能になるとサビーヌから聞いていた。

少なくとも異種連邦国(マーレ・ジーニアス)には期待を裏切りたくないない守りたい人らが多くいる。

リザーナがバカだろうが、魔王の力を呪いとして受けたエルフだろうが優しく接してくれるあの国王や王女の期待に結果を出して筋を通してやりたいと覚悟を決めていたのだ。


*********************


- 予想通り、ギガント・ゴーレムは魔核(コア)に込められた単純な攻撃と自動再生の能力と周りの岩石を拳に密集させ、一撃で仕留める力業のみしか出来ないようであった。

複雑な行動が出来るゴーレムを作るにはそれなりの動きや熟練の経験が必要なある為、単純な命令のみを出来るゴーレムが動けるだけの魔力を注ぎ込んだのがこのギガント・ゴーレムなのだろう。

ミックスはエレーナに合図をだし、リザーナを開放した。


「大方、コイツの力や行動はわかった。

リザーナ、来い!! コイツはお前が倒すんだ!!

女神の呪いもお前自身の力に変えてやれ!! お前には俺がいて、仲間がいる!!

だから大丈夫なんだろ?」


「ミックス… そうだね! やっぱり一人じゃないから怖くない。ミックスがいてくれて…仲間にして支えてくれてありがとう…」


リザーナは直ぐ様、ミックスのもとに駆け寄ると、ミックスの優しく心強い言葉に頬笑み唇を重ねた。

ミックスは再び、あの時同じ様に戦斧(バトル・アックス)に姿を変え、リザーナ自身も魔力に溢れた魔王の様な存在に変わっていた。


「す、スゲェ魔力量だな…。 魔王クラスの魔力は出鱈目に強くて並みの魔物が萎縮するのも下に付く気持ちも納得の威圧感だわ…」


「魔法を使わずに、魔力を温存しただけでここまでの力を得るだなんて想像も出来ませんでした。ミックスさんも魔力量をあげる為に魔物の肉や魔核(コア)を大量に摂取していましたけどそれも功を奏した様ですね」


小柄なリザーナ持つには不格好な戦斧(バトル・アックス)だが、そもそもこの二人の関係自体が不格好で異質なコンビであるのは間違えない。

例え、エルフとして幼く、子どものような短絡的なリザーナと無骨だが、義理に忠実な武人が仲間になり、支えようと実行するのをエレーナとシルビアは見守ってきた。 その努力の結果が形となったのだ。


「おぉー!!!なんかスゴい魔力を身体に感じて…負ける気がしないよ!!! 」


「リザーナ!! 魔力切れになるっつっーことはミックスにそれだけ負担掛かるリスクがデケェ!!

ギガント・ゴーレム(そいつ)の再生の能力を利用して戦斧(バトル・アックス)での戦い方を身に付けるんだ!!」


「岩石を操る魔核(コア)に込められた魔力は土の魔力を多く含んで、緑魔核グリーン・コアに成長している可能性が高いです!!慣れるまで魔核(コア)を壊しては駄目ですからね!!」


前の反省を踏まえて、ミックスは魔力を使わず腕力だけ力業のみ、リザーナは魔力を温存させる為に、エレーナに守ってもらい 絶対に文句を言ってふて腐れるのを見越してサビーヌから「相手が強敵で魔王の力が切り札になるから」と煽ててここまで来ることができた。

強力な魔法を使うだけでなく、リザーナ自身が魔力を押さえつつ戦斧(バトル・アックス)での戦い方を身に付ければ更に強くなると見込みダンジョンボス相手で特訓を始めたのであった。

色々な方の作品を見て学んで「自分の作品なろう系ぽくないんじゃ…?」と少し考えましたが、このまま書きたいように頑張っていくので応援宜しくお願いします!

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