表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/170

ガルーシャ大洞窟4

ギガント・ゴーレム

【ガルーシャ大洞窟】のダンジョンボス。大魔法使いや賢者位の魔力を注ぎ込まれた魔核コアを中心に高い再生能力と岩石を集め、拳などを巨大化させる一撃必殺を持ち合わせる。


鎧騎士(リビング・アーマー)

レア鉱石・魔鉱石(まこうせき)によって作り出された魔物。鎧や剣等はドワーフの力作であるが、単純な行動しか出来ない。

魔法態勢や攻撃態勢に優れている為、並大抵冒険者では倒すことが出来ない。


*********************


【ガルーシャ大洞窟】のダンジョンボス・ギガント・ゴーレムは、外にいた鎧騎士よりも簡易的に作られた魔物である。外にいた鎧騎士…正式名鎧騎士(リビング・アーマー)といい、強い魔物がいる洞窟のみで採取することが出来るレア鉱石・魔鉱石(まこうせき)によって作られたら魔物である。

ミノア帝国は領土拡大の為、奴隷として捕らえたドワーフや大魔法使いや賢者クラスに強制的な服従魔法を掛け、それに従う事しか出来なかった。

月日は流れ、ミノア帝国は突如として現れた女魔王・リリスとの戦争となった為、軍事拡大の為に作られた魔物達は1部をのぞき、強欲なミノア王の莫大な資産を守る守護者となってしまっていたのだ。

【ガルーシャ大洞窟】のダンジョンボスであるギカント・ゴーレムには感情はなく、魔核(コア)に込められた指令のみに従順に従い、敵を排除する。

そして鎧騎士(リビング・アーマー)との違う点は体格だけでなく、何度も修復される回復力と岩石の身体を活かした重い一撃必殺の破壊力のある攻撃力がある守護者であった。


「チッ!やっぱり、ダンジョンボス任される位なら、これくらい当たり前の能力はあるか。

リザーナ!!いいか俺が許可するまでエレーナから離れるなよ?」


「なんで頑なに魔法を使わなかったり、私を戦わせてくれないの!?

私が弱いから!?頼りにならないから!?何とか言ってよ!!!?」


「ちげぇよ。

おめぇが酔っ払った2日間何もしてなかった訳じゃねぇよ。

ミックスのやつ、リザーナの呪いについてサビーヌから色々と聞いて試してみようとアイツらに筋通そうとしてるんだよ… 」


「えっ…?」


*********************


リザーナが二日酔いで寝込んでしまいステラに面倒を見てもらっていた間、ミックスらは、ゴリガンに頼み、場内へと訪れていた。

エレーナとシルビアはとくに理由を聞いていなかった為、何故城に来る必要があったのか尋ねると、サビーヌに女魔王・リリスが武器にしてきた雄の魔物と比べて自分は弱いのか聞きに来る必要があった。

エレーナとの競争で魔法を使い、体力の殆どを魔力に変えられてたしまったミックスに取ってはこれからリザーナの呪いを扱っていくにしても自分自身が何をしたら良いのか解らず、サビーヌに尋ねにきたと言うのだ。

サビーヌはいいずらそうにしていたが、頭を下げリザーナの為にしてやれることをしてやりたいと言うミックスの願いを聞き入れ正直に話始めた。


「ハッキリ申し上げますと、ミックス様は魔力はそこまで多い魔物では無い為、リリスの力を使う際には体力を魔力に変化するしか今のところは無理でしょう。

女魔王・リリスに使えていたのは魔力が強大な吸血鬼の王(ヴァンパイア・ロード)を武器とし、魂を刈り取る死神の大鎌(デス・サイズ)を使っていたと言い伝えられています」


「… つまりは今の俺の魔力だけじゃ、リザーナが持つ呪いの力に耐えられる魔力が足りず、体力を魔力に変えられていつか消滅する可能性があるって言いたいんだな? 」


サビーヌが申し訳なさそうに視線を反らすが、ミックス自信のもそれを体験し、体力と魔力を根こそぎ持っていかれた為、このままではいつかリザーナも守ることも出来ず、消滅する恐れがあるからだと悟った。

魔物は魔力の塊である魔核(コア)に食べた食エネルギーを体力や魔力に変化する事が出来る。

元々生まれ持って強い魔力に恵まれた種族である吸血鬼や悪魔とは違い、ミックスの様なパワー型の魔物は食べても力や体力に変換されてしまい、魔力が急激に増える事はないのだ。

魔力量だけならエレーナのが上であるのは間違えない。

だが、リリスの能力は『接吻(キス)をした雄の魔物を武器として扱える能力』これから冒険を続けていく中でリザーナを受け入れてくれる雄の魔物などいる可能性は極めて低い。

ミックス自身もレベルを上げ、魔力をあげることに尽力しているが効果は低い。


「あのくそ不味い魔核(コア)を食うだけじゃこの先リザーナを守ってやる事も力になってやること出来ねぇんだ…

リザーナはバカだが、俺を迷宮から地上に出してくれた義理があるんだ。

俺はアイツとの約束を破りたくねぇ仲間として支えて養ってやれる魔物になってやりてぇんだ…。頼む知恵を貸してくれ」


「…一つだけ可能性があるとしたらリザーナとミックスさんが魔力を温存した状態で戦う事が出来ればある程度の強敵は倒せ体力も魔力に変化する事なく戻ることが出来るかも知れません。

ただ、あのリザーナが爆撃波(プラズマ・カノン)を放たない保証がないので、なんとも言えません。


エルフ族はそもそも年齢を重ねる事で魔力が強くなる種族ですが、リザーナはまだ若いゆえに、強力で魔力消費が激しい爆擊波(プラズマ・カノン)と非力ゆえ教えた身体強化魔法は魔物から逃げるための素早さ特化になっていますので…」


エレーナとシルビアは顔を見合わせてると、ミックスの元に近づき、自分達が支援してリザーナに魔法や無茶をしないように煽てて上手いことやるから敵を力業で粉砕して【ガルーシャ大洞窟】のダンジョンボスで試す計画を画策してくれたのだ。


ミノタウロスって漢らしい性格にしたいって昔から思ってた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ