ガルーシャ大洞窟2
ステラ武勇伝は思い付きましたら、下書きにおまけで書きます。不定期更新でなので、読んでくれている読者の皆様、ブックマークや評価の方をしていただきありがとうございます。
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【ガルーシャ大洞窟】の名の由来は、10年前に熟練の冒険者のパーティーが探索依頼を受けて、1人の冒険者が生きて帰還したことにより、発見されたダンジョンである。
生き残りの冒険者・ガルーシャは魔法使いとして優れており、仲間も盗賊のジャンク、女神官のディアーナ、剣士のダガンとバランスの良いパーティーで、実力も実績も申し分ない冒険者集団だった。
ガルーシャ達は冒険者として決して油断したり、慢心する事がない人材が揃った期待の冒険者達だった為ギルドマスターに就任したばかりのゴリガンも彼らなら攻略できると慢心していた。
戻ってきたガルーシャは怯えた様子で、何があったのかをゴリガンに語り始めた。
初めはただの大蚯蚓が通って出来ただけの洞窟に見えたが、中には魔物がおらず、不思議に思いながらも探索を進めると人の手で作られた構造に変わっていき、警戒しながら進んでいくと不思議に明るく広いフロアにたどり着き、その奥には足が竦んでしまう程の強い魔力を感じとり引き換えそうとしたが、
突如として鎧騎士達が動き出し、襲ってきたのだ。
熟練の冒険者パーティーとして幾度と無く困難を乗り越えてきた実績と経験からダガンとジャンクをガルーシャとディアーナが後方支援するが、自分の得意な攻撃魔法が通用せず、ディアーナの支援魔法で身体強化されたダガンの豪剣を受けても鎧を粉砕する事が出来なかった。
ジャンクとダガンが鎧騎士に囲まれ、必死に攻撃魔法を使うがダメージを与えることは出来ず、鎧騎士が持っていた剣で串刺しにされてしまったのだ。
ガルーシャはディアーナの手を引き、洞窟を脱出しようと試みる。
鎧騎士があと追いかけ、必死に走る中、ディアーナが背中を切りつけられ悲鳴を上げる。回復を掛ける間も無く、ディアーナも串刺しにされてしまった。
ガルーシャは必死に走り、鎧騎士から逃げた。
どういう理由かはわからないが、人の手で作られた場所からただの洞窟には鎧騎士達は来る事がなかった。
ガルーシャはそれから必死に走り、洞窟を後にし、命からがら異種連邦国に逃げ帰ってきたというのだ。
ダンジョンの発見者として彼の名前が付けられたが、ガルーシャは仲間を失った悲しみと自分の魔法が通用せず、何も出来ず、見殺しにしてしまい1人生き延びてしまった事に罪悪感を感じてしまい冒険者を引退し、異種連邦国と去ってしまった。
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ゴリガンから【ガルーシャ大洞窟】の鎧騎士は魔物なのか人の手で作られたゴーレムの一種かわからない代物で攻略難易度は最高ランクだ。そもそも魔法も効かず、強化された熟練の剣士の斬撃ですら傷がつくことがなかった事から鎧騎士はAランク以上の力を持っており、そのダンジョンボスは更に強いと噂され、誰も挑戦する事が無くなったと聞いていた。
だからこそ、このダンジョンを攻略する事で、
異種連邦国専属の冒険者パーティーに相応しいと認めさせる為にも鎧騎士達を倒してダンジョンボスを倒さなければならない。
「ミックスさん!私が身体強化魔法で力を上げますので力業でブっ壊して下さい!!」
「任せろ!!こう言った力業なら何度もやってきた事だからな。
エレーナはリザーナを守ってくれ!!
ダンジョンボスにも魔法が効かなかったら、
リザーナの女魔王リリスの力が頼る必要がある。不安しかないが切り札の一手だ!!」
シルビアが身体強化魔法を掛けるとミックスは戦斧を振り回し、鎧騎士達を次々にぶっ飛ばしていった。
エレーナはリザーナが単独特効しない様に尻尾を巻き付けて鞭で鎧騎士に打ち付けるが効果がなかった。
「チッ…やっぱり威力不足かよ。
ミックス!!鞭で足を巻き付けて転けさせるから、斧で鎧ぶっ壊してやれ!!」
「そいつは助かる。コイツら中身が入って無いのか攻撃自体は対した力がないようだ。
鎧を破壊する事が出来れば倒せるかも知れん!!」
今まで単独で戦ってきた事が長かった為、誰かと連携して敵を倒すという経験自体があまり無い。このパーティー自体が単独戦闘派の魔物と、無計画でパーティーリーダーとして統率力無いのリザーナでシルビア人がそれを支援しているだけで、パーティーとしての連携して戦うという事も無かったのも理由の一つである。
リザーナが外に出る切っ掛けくれたから出会えた人や仲間がいる。
等の本人は、戦闘に参加出来ずにご立腹かと思っていたが、ダンジョンボスの切り札扱いされた為にそこまで不満は無さそうだ。
エレーナが鞭を鎧騎士の足に巻き付けて引っ張ると、体勢を崩してドミノ倒しのように次々に倒れていった。
ミックスは戦斧を振り上げて叩きつけると鎧騎士の鎧を粉砕し、仕留める事が出来た。
それどころか、転倒させられた鎧騎士達は起き上がる事をせず、持っている剣を突き付けて攻撃を仕掛けてくるだけであった。
エレーナが、鞭で剣を縛り付けてへし折っても突き攻撃をする手の動きを止める気配もない。
まるで、剣を折られた事に気づいておらず、決められた動きしか出来ないようにも見えたが、ミックスは1体の残らず粉砕すると勝利の雄叫びを上げた。
動かなくなった鎧騎士には魔核があった為、魔物ではあるが、自立行動の出来ない傀儡の魔物ではないかとシルビアは推測した。後はダンジョンボスだけだが、姿を見ていないのに既に強い威圧感を感じていた。
この先にいったいどんなダンジョンボスが待ち構えているのだろうか。
誤字脱字の報告ありがとうございます。
出来上がったものを読み直して確認してから投稿しているのですが自分では気付かないところを指摘してもらえるのはありがたいです。
完結を目指して今書いてる二作品の製作を頑張っていきますので、応援の方よろしくお願いいたします。




