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飲み会での提案

今後の目的… 異種連邦国(マーレ・ジーニアス)と内で魔物が住めるような大きな屋敷とシルビアの店を建てるために金が必要。


問題点…魔物は倒せてもそれ以上にミックスやエレーナが飲み食いする為金が貯まらない。

*********************


ゴリガンとステラはリザーナに同席していいか尋ねると、先程まで拗ねていた癖に二人と食事が取れるが嬉しいのかエレーナからは離れずに笑顔を見せる。二人は空いている椅子を持ってくるとそれぞれ注文をし、共に食事を始めた。


「ステラさぁ~んミックスがキスしてくれないよんだよ。ケチだよ!!」


「リザーナ、ゴリさんから事情は聞いたけどね。ミックスさんに迷惑掛けて死んじゃったらどーするの?」


ステラに宥められるとミックスが置かれている立場を理解したのかじっとミックスを見つめると泣き出してしまった。ミックスが知っているエルフという種族は高貴な存在で博識で他種族との交流を避けるという偏見を持っていた。前に一度来たエルフのパーティーメンバーは生き恥を晒して生きる位なら死を選ぶ様な猛者いればリザーナやサビーヌのように他種族と仲良くするエルフもいるとは思いもしなかった。


「俺が迷宮の守護者をしていた時にエルフのパーティーが何度か来た事があるのだが…エルフは里によって掟が違うのか?」


「ふぇ?基本エルフは里から出ずに狩人や里を守る魔法使いになって里から出る事はないよ?

私は追放されたけど、サビーヌが守ってくれて、

サビーヌは私のせいで追放されちゃったようなもんだから… 」


サビーヌにとってはリザーナは妹の様な存在で、

今でこそ、王国騎士団でルイ王女の剣稽古や語学などの育成もしている。

初めて異種連邦国(マーレ・ジーニアス)のギルドに来た時も、何でもするから助けてくれと初めて出会った日の事を語るステラとは別にゴリガンはミックスのエルフのパーティーが気になったのか尋ねてきた。


「ミックス、エルフのパーティーが迷宮攻略に来たのはいつ頃の話だ?」


「いつ頃と言われてもな。

そもそも、俺はあの迷宮の守護者として財宝を守っていたか解らんのだ。

リザーナが来て余りのバカさ加減に金貨を渡して守護者としての役割りに嫌気が差したからこうして、リザーナと地上に出たが…。

その財宝は借金返済に全て消えて今じゃ金に悩む羽目になるとは思いもしなかった」


「なるほどな…。

もしかしたら 異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の【西の深淵の森】に暮らすと言われる 耳長族(ハイエルフ)のパーティーかもしれん」


ゴリガンの言う【西の深淵の森】は日中でも霧が深く探索が困難な場所でトロールやトロルキング等の大型の魔物(Aランク)が多く生息しており、高ランク冒険者でも攻略は出来ず生きて帰ってきた人数も少ない。

生き残りから聴いた僅かな情報からAランク以上の魔物が潜んでいる可能性が高いのは明白であった。

その為、異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の西側の城壁だけが高く、更には堀に水を張り、出入り口を作ってない理由はそういた強力な魔物がいつ襲撃してくるか解らない恐怖感がある為、強固な物にしているらしい。


「まぁ、リザーナに破壊されてからは色々とてんてこ舞いになっていたが、城壁も塞がった事で国民も安堵している。

後の補修はプロに任せるとして…。

耳長族(ハイエルフ)のパーティーがミノアの大迷宮攻略の為に何度も挑んでいたのは初耳だな」


「そもそも俺が守護者としていた【ミノアの大迷宮】とは何だ?

ハッキリといってオレは何を守護していたのか解らん。

耳長族(ハイエルフ)どもも何度も来たが、手応えなの無い連中が多かったが…」


先程まで泣きじゃくっていたリザーナを宥めていたシルビアが300年前に栄えた【ミノア帝国】という帝国の莫大な財宝を守護する怪物・ミノタウロスの伝説があることを話し始めた。

帝国の王であるミノア王は強欲で他国に戦争を仕掛け奪った金品や財宝を隠す為に、腕の良いドワーフを奴隷にし作らせた迷宮である。

そこに財宝や金品を溜め込み、その番人として魔術師がある戦士を魔物化させ、守護をさせたという文献がドワーフには言い伝えられていた。


「それからそのミノア帝国を滅ぼしたのが女魔王リリスで…。

ドワーフの奴隷を解放した魔王としても言い伝えられています」


「種族によっては色々な言い伝えがあるのは分かる。

だが、オレには人間だった頃の記憶なんて無いが…」


「そりゃそうだろ?

私だって半分は人間だぜ?

魔術師の実験で魔物になったヤツなんてわりと多

いと思うぜ?

スケルトンとかグールみたいなアンデット何てそれだしな」


酒を飲みながら自らも元は人間であったが蛇身(ラミア)として生まれた時の記憶以外丸で思い出せないとエレーナはいうが、本人自身も人であった時の記憶には興味がない様子だった。


「それよりもシルビアの店と私らの家を建てる資金をどうやって作るかだろ~?

私はシルビアが仕立てた服や装飾品を着飾った女を仕立ててみたいんだよ~」


「だが、【西の深淵の森】の依頼はない。

つまりは行っても金にならん。無駄死にするリスクがある。

この辺りの魔物を倒して雑魚ばかりになったら金にならんぞ?

それこそ無謀だが、北山の竜の根城である北山にいって上位飛竜(グレイト・ワイバーン)以上の竜を探すのも1つ手だが、間違えなくシルビアとリザーナは危険な目に合うぞ?」


ミックス自身は国の財宝を守護していてそれなりの資金があったがリザーナの借金の肩代わりで全てを渡し、リザーナを養う嵌めになっている。

これも女魔王リリスの能力なのかと、酔っぱらい抱き着いてきて「ミックス死んじゃいや~」という頼りにならないリザーナの頭を優しく撫でる。

ゴリガンは苦笑いすると、ある提案をしてきた。


「金に困っているなら【ミノアの大迷宮】の他にも攻略されていないダンジョンがある。

そこに挑戦してはどうだ?」


「ダンジョン攻略か…確かに討伐依頼ばっかでダンジョンに挑戦したこと無かったな」


「ダンジョンならお宝あるかもしれないからぁ~いこぉ~みんにゃぁでぇ~挑戦しよ~」


「これ以上飲むな酔っぱらいパーティーリーダー・リザーナ… 」


ゴリガンの提案で攻略されていない高難度ダンジョンを探索する方針を決める酔っ払ったリザーナを介抱する。

ミックス自身は挑まれる立場であった為、ダンジョン攻略と強敵と戦える事に僅かながらな楽しみとリザーナへの不安が入り雑じり複雑な心境であった。 このした、二日酔い

その後2日よりのリザーナをステラに預け、暫くの間三人で討伐依頼をこなし、ある程度強敵やレア鉱石を手に入れて多少の金が手に入ったが、ダンジョン攻略の為直ぐ様金は無くなった。


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