リザーナの無茶苦茶な交渉方法
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この計画事態がとても呼べるものではない無茶苦茶なリザーナ理論での説得は叶うはずないと大半の者が思っていた。
そもそも、醜小鬼の大軍勢を率いるオルガーナがそんなメリットもない一騎打ちを受けるほど滑稽な申し出を受け入れる筈がない。
だが、何故か自信だけは人一倍あり、後先考えないリザーナの厄介事を始末するのがミックスの仕事でもあるのだ。
現にリザーナの爆弾発言以降、見張りを頼んでいたヘンリー爺さんの話しては1ヵ所に部隊を集めて森への進攻を止めていると報告されたからだ。
確かにあの森はヘンリー爺さんの意志で動くダンジョンの迷宮であり、普通の森の様に焼き払う事も出来ない為に手詰まりな状況であるのは間違えはないだろう。
しかしながら、リザーナの説得に応じる未来が見えないのは明白であった。
「おい、リザーナ。 マジで乗ってくると思うのか? 」
「んー…自信はあるけど、ミックスの言葉の強さも必要かも… 」
「…俺の言葉の強さだと…? 」
「だって、まだ負けた事がないって事は『最強』って事でしょ?強い雄の称号みたいなもんじゃん? 」
再び、作り上げた城壁の上に立ち、作戦を結構する前にリザーナに根拠を聞いたが、やはり、結局はミックスの声にオルガーナどう反応するかが重要という事なのだろう。
すると、リザーナは空気をめいいっぱい吸い込むと大声でオルガーナに聞こえるように説得し始めたのだ。
「醜小鬼達を率いるオルガーナ!!!待たせてごめんねー!!!頭の硬い上の人たち説得するのに時間が掛かっちゃって… 」
「構わん!!!我が名はオルガーナ。この醜小鬼の大軍勢を率いり、ミノアの元その側室であった鬼人族出身の
オーグレスである!!名を聞こう!!! 」
「我が名はリザーナ!!!エルフ族の汚点にして信仰する女神・アルテミスに冒涜を働いたゆえに女魔王・リリスの呪いを受けたが、耳長族に進化し、同じく魔王を名乗る者なり!! 」
良くも馬鹿正直に口が動くものだと、呆れてリザーナを横目で見ていた。
だが、『同じく女魔王を名乗る者」という言葉にオルガーナは反応したのだ。
「貴女の言い分である『戦争なんてまどろっこしい事しないで新しく幻獣神になったミックスと代表何人か選んでの一騎打ち』とはどういう意味だ!!? 」
「そっちには伝説の醜小鬼の魔王ミノア以上の醜小鬼がいるとお見受けした!!!ならば、こちらも未だ負けていないガルディアの真幻獣神にしてリリスの相棒であるミノタウロスのミックスが一騎打ちでそれを全て打ち砕く!!! 」
馬鹿正直の言葉のやり取りであるが、結局は魔王同士の交渉でもあるのだ。覚醒した女魔王・リリスの相棒であるミノタウロスのミックスが全て打ち砕くとは大きく出たもんだと腕組みをした。
すると、リザーナが目で相手を挑発しろと訴えて来たのだ。
「俺の名はミックス!!ミノアの大迷宮守護者であったが、このリザーナと地上に出たミノタウロスである。 簡単にいってしまえば裏切り者である!!! だが、俺は300年もの間、一度も負けておらん!!!」
「ほぅ…それでミックスとやらが、ミノア以上の力を示すというのか…?」
「一騎打ちを承諾するならば、俺一人で相手をする事を約束しよう。俺は未だ負けておらん!!!ゆえに最強のミノタウロスである自負を持っている!!! 」
「ふむ。ならば、一騎打ちのあかつきにそちらは何を要望する!?こちらは再びミノア帝国の復興である!!!」
「こちらの要望は女魔王リリスの力を持つリザーナの恋仲であるミックスの嫁になり、大人しくガルディアにその力を貸すと約束しろ!!」
こんな滑稽な要望を受け入れる馬鹿はそうそういねぇだろうなと思いつつ、リザーナのやりたいようにやらせる。
おそらく、向こうもヘンリー爺さんの深緑の森の動くダンジョンに苦戦を強いられているのは明白であり、一騎打ちを受け入れる可能性は確かにあった。
だが、負けたあかつきに嫁になり、ガルディアの為に力を貸せとはかなり無茶苦茶な要望であるのはわかっている。
まず、受け入れる通りがないだろうし、願わくば一騎打ちだけを受けて嫁入りはどうにかしてくれと心の中で願った。
だが、オルガーナの声に動揺なした声が混じっていたのを聞き取り危機感を覚えた。
「そ、それは…その…き、貴女はそれで良いのか!? 我が率いてるのは過去に貴女らの祖先を奴隷にした醜小鬼であるのだぞ!? 」
「だって、オルガーナより強くて引かれた雄がミノアだったて話だもん。
過去を水に流す訳じゃないが、受けいた上での一騎打ちであり、女魔王二人が幻獣神の地位まで登り上がったミノタウロスのミックスの嫁になり、多種族国家を目指すマルセル国王と友人であるルイ王女の夢の為だもん!!!」
「コラ、バカヤロウ。素で話すな!!!馬鹿がバレるぞ!? 」
「馬鹿だけど、強い雄がミックスだって認めさせたいもん!!!取りあえずまどろっこしいから一騎打ちを承諾しろー!!!」
最後の最後でリザーナの素が出てしまった為にミックスは溜め息をつき、首を降り、エレーナとメルディアはゲラゲラと隠すことなく大笑いしていたのだ。
これで向こう側にもリザーナの馬鹿さ加減がつたわってしまっただろう。 この要望は受け入れられないだろう。
「うむ。悪くない!!!醜小鬼達を率いる女魔王・オルガーナ、その申し出を受け入れる!!! 」
「ちょっとオルガーナ様!!?宜しいのですか!?」
「…この現状ではこの森をぬけぬ事には進攻する事は出来ない。北の山脈を使って進攻する手段もあるが、まだ強力な竜種がいて痛手をおった軍相手では部が悪い。向こうにはレヴィアタン・ベヒーモス・ ジズという幻獣神もいる。
この一騎打ちを受けても主らが勝てば良い。最悪の場合は我自らミックスと武器を交えようぞ!!」
「わかったー!!!んじゃ、森を退かすから少し待っててねー!!!」
マジであんな目茶苦茶な理論で一騎打ちを承諾させやがった。
だが、ここからは俺の仕事であり何戦続くの検討も着かないがあの時のレオーネ以上の喧嘩が出来る相手と戦えることに本能的に喜びを感じていたのだ。




