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春の夜

作者: 浦田茗子


 校庭の桜が、いっそう白く、夜気に浮かぶ。

 太い幹は、昼間の子どもたちの声を、穏やかに反すうする。


 春の夜の雨は、やわらかく甘い。

 雨だれが、夢と現の間にしるしをつけ、みんなの夢の輪郭に落ちていく。


 ドウダンツツジには、すずなりの小さな花たち。

 小人たちが、その小さなランプのもと、秘密のパーティーをひらいている。


 みずみずしくやわらかい、あざやかなみどり。

 だれかが、ようこそ、と、ほほえんだ。


 一夜ごと、一雨ごとに、世界が春になる。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 一夜ごと、一雨ごとに、世界が春になる。 そうですね。美しい世界がやって来ますよ。オンラインでもいいじゃないですか。美しいものは美しい! [一言] 春の雨ってせっかく満開にサクラが咲いた…
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