欲
絞り出したのか
溢れ出したのか
どちらにせよ
数滴のそれに私は負けた
なのにこれだけ清々しいのは
絞り出したとしても
溢れ出したのだとしても
ありふれたものではないからかも知れない
理由があり抑えている訳ではなく
押さえつけられたわけでもない
自らに課した枷から生まれたから
そうなのかもしれない
誰に言い訳するでもなく
自分に問いかけるこの時間は
なぜ負けだと思ったのか
そう考えるこの余裕が
悪くないと感じさせる
それをコントロールし
向き合っていることが
大きな実感に繋がる
まああくまでも、自分にとって。