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俺はモテ期!

 正直俺は今怖いくらいにモテている。 

 思えば俺の人生18年女には全く無縁の生活を送ってきた。

 それがどうだ18歳になって半年自分でも驚くほどにモテまくりだ これが正に人生で一度は訪れると言うモテ期と言うやつなのだろうな。昨日も告白されたし。


 「ママーあの人なんか歩きながらニヤニヤしてるよー」

 「しっ! 見ちゃだめよ」


 まあモテるようになった理由はハッキリと分かっている。

 ズバリ髪型だ! 以前の俺はそりゃあモテないだろうと自分でも思うほどに地味だった。

 イケメンでも不細工でもない地味な顔。 

 髪型もただ短くカットしただけで何の特徴も無かった。

 だが俺は変わった。好きなアイドルがかっこいいと褒めていた髪型に挑戦したのだ。

 褒められていた男の目の片側は髪で隠れ少しチャラそうな印象を受けた。しかも髪の色は青。

 俺は勇気を振り絞り人生初の美容院に行き全く同じ髪型にしてもらった。もちろん髪色もだ!

 この日を境に俺はモテにモテた。髪型と色を変えただけでここまで変わったのにはびっくりした。よっぽど以前の俺はださかったんだろうな~。


 なんて考えてニヤニヤしてる男の名前はタケル

 人生初の彼女とのデートの待ち合わせ場所「大噴水広場」に向かっている最中で足取りは非常に軽く誰が見ても分かるようなルンルン状態である。

 ここ水と虹の都ウォーターレインで生まれ育ってきた至って普通の青年だ。


 ふう着いた着いた。相変わらず綺麗ででっけえなぁこの噴水は。

 かかってる虹もキラキラして最高だぜ。

 噴水に見とれていると軽く肩を叩かれた。

 「ごめーん待った?」

 「いや全然! 今来たところさ」

 「良かったぁ! うわぁこれがタケルが言ってた大噴水かぁ! 凄く綺麗だね」

 「あぁ綺麗だ。まあ君の綺麗さには敵わないけどね」

 我ながら決まったと心の中でガッツポーズを決める


 「もうタケルったら」少し頬を赤らめた彼女は本当に可愛かった。

 俺はそんな彼女の肩を抱き顔を近づける。彼女は目を瞑り待っている。そして二人の唇が触れ合おうとしたその時、噴水の上にある水で出来た大型ビジョンから突然大きな音が鳴り響いた

    ♪チャラララ ララララン♪

 「きゃあ!」「なんだ!?」

 くそ~もう少しでキス出来たのに何なんだよ!? くそ!


 「緊急放送です! カルボ王国国王ボールド様よりこれから緊急声明が発表されます。繰り返しますボールド様より緊急声明が発表されます。聞ける状況にある人は直ちに今やっていることを辞め発表に耳を傾けて下さい」


 街がざわつく。緊急で何か発表されることなんて滅多にあることでは無い。まさかボールド王の身に何かが? この国に何かが? そんな不安に襲われる。

 そんな中ボールド王の発表が始まった。


 「皆さんこんにちはボールドです。早速ですが今日は重大な発表があります。実は本日より新たな法律を制定することが決まりました。それは……」

 

 国民が息を飲む。緊張が走る。

  

 


     《《男子坊主強制法です!!!》》 




 はあぁーー!!??

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