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とある未来の話

作者: 狐目


宇宙歴388年。地球を飛び出した人類は太陽系を居住区に変えながら、

さらに余った人類をフロンティアスピリッツという大義の元移民政策を進めてきた。


当然起きた3度の大戦、


それを経て人工知能「ジ・アース」・「ジュピター」・「マーズ」の

合議制にて人類は管理された。


ワープ技術、冷凍保存技術を元におおいぬ座、みずがめ座まで

人類は居住区を広げるまでとなり、戦争のない平穏と繁栄を手にしていた。


これは、そんな時代のお話。




「まぁ見てジョン!こんなに可愛い!」


「ホントだねエマ。目元は君にそっくりだ」



ここに一組の夫婦がいる。ただしお互いに実際に会ったことはない。

最近話題の星間結婚というやつだ。遠距離恋愛ここに極まれり。

だからもちろん会ってナニするわけにもいかない。

というより、それはすでに重大なセクハラモラハラ問題として消えた文化だ。




彼女と彼のDNA、まぁそれは地球、火星、木星のどれかにある

遺伝子バンクに保存されている。

第2次の時に確立されたクローン技術、まぁ枯れた技術なんだが

それを使って子どもを作るってことさ。



「あぶ・・・ふぁ・・・」


「くー・・・すー・・・」



なお、特別な場合でもない限り、子供は2人一度に作ってしまう。

そして母親のところに届くのは一人。

出来るだけ『出来の』いい方を送るんだ。




勿論遺伝子上の疾患があったりするわけじゃない。

そんなのは合成段階で完全に省いている。

ただどうしても内臓や手足を移植するときの不適合、これの解決策にさ、

あらかじめ『スペア』として冷凍保存してしまうのさ。




さて、そろそろ結果が出るかねぇ。

ある程度成長したときのシュミレートで、総合得点の高い方を選ぶんだがね。

ふんふん、A個体が288点でB個体が362点か。

んじゃ、B個体を箱詰めして、A個体はおねんねだな。




さて、おおいぬ座に向けて発送っと。

ハッピーバースデー トゥー ユー。




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