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雪*華 台本  作者: A12
1/5

第一話「雪華」

1雪華


01雪「華」

02華「なんだ雪」

03雪「俺に言いたいことはないか?」

04華「・・・・・、特にないけど」

05雪「よおく考えろ。てか俺を見ろ。すぐにわかるだろ?」

06華「・・・・・、背ぇ伸びたか?」

07雪「伸びねえよ!!伸びてほしいけど伸びねえんだよほっとけ!!これ!お前の制服!」

08華「ああ、悪いな毎日」

09雪「悪いと思ってんならいい加減何とかしろよな・・・。朝起きたら制服が入れ替わってるなんて異常だろ。お前も自分のが俺のになってるんだから躊躇なく着るなっての」

10華「もう5年目になるし慣れたよ。雪ももうそろそろ諦めろ」

11雪「諦められるわけねえだろ。夜中他人の部屋入り込むのは犯罪だって、水穂さんにちゃんと言っとけよ」

12華「雪似合うと思うけどな。スカート」

13雪「うっせえ似合ってたまるか。お前こそ昔は履いてたろ、今だって・・・」

14華「雪。」

15雪「な、んだよ」突然華に遮られて驚く

16華「いいんだ。・・・学校に遅れる。行こう」自分を気にかけて貰うことを申し訳なく思っている。

17雪「・・・・っ。(小声)俺が・・・よくねえんだよ・・・」好きなので女の子に戻ってほしい



18華「ゆきはな」

19雪「ゆきはな」


20実都「高校2年1日目にして、ついにお前の制服姿が拝めるかと思ったけど」

21玲「相変わらずジャージですね雪君」

22雪「実都、玲…お前らがそれ言うなよな…。俺が一番ダメージ受けてんだよ・・・」

23実都「にしても、ほんといつまで続くのかね」

24雪「あ?」

25実都「白井華の男装。流石に4年もあの姿で口調だと、たまにマジで男なんじゃねえかって思っちまうよな」

26玲「そうですね。確か中学に入ってからなんですよね。僕達が出会った時にはもうあの姿でしたし…」

27雪「ああ・・あいつの親父さんが事故で亡くなってから、母親の水穂さんが男として生きてほしいって言ったらしくてな・・」

28実都「そっからその母親がお前の制服と白井華の制服を入れ替え始めたって?いくら幼馴染で家が隣だからって良くやるよなあ」

29雪「あいつも何も言わずに従ってるからな・・・これで良い訳ねえのに」

30実都「そういやその白井はどこ行った?」

31玲「いつもの図書館じゃないですか?教室にはいないようですし・・・」

32帝「たたたたいへんネーーーーー!!!!!!」走ってくる

33実都「レオンち(↑)ーーーーーん!!!!廊下を走っちゃ滑っちゃうよーー??ほおら俺が受け止めてあげ、ぐほぉぁ!!!!」実都急変&レオンが激突

34帝「気持ち悪いヨ!!這いつくばってなこのヤロウ!!!」

35純「はぁ・・はぁ、帝ちゃん早いよ・・!!」

35玲「レオンさん、純さん。大変ってなんのことですか?」

36帝「ハッ!そうネ!!ユーキ、今すぐ図書館に行くヨ!!」

37雪「図書館?なんで」

38純「今ね、私たち二人で図書館にいたんだけど、華ちゃんが知らない男子生徒と話してたの!」

39雪「え」驚いて信じられないという感じ

40実都「はあ?あの雪以外とは誰とも話さないことで有名な白井華がか?見間違いじゃねえの?」

41帝「おめえは黙ってナ!!」殴る

42実都「ぐほぉぁ!!!そんな・・・殺生な・・・」

43玲「見間違いならいいですけど・・・それが本当なら相当な事件ですね」

44純「雪くん行った方がいいよ!もしかしたら・・・華ちゃん取られちゃうかも・・・」

45雪「・・どういうことだよ?」

46純「華ちゃん、笑ってたの・・・」

47雪「・・・・華が?」顔が青ざめる

48玲「笑ってた?それは本当なんですか?だって雪君はずっと白井さんの笑顔を見るために見守ってきたんですよ?」

49帝「本当ネ・・それを知ってたから急いで伝えに来たのヨ。あの男・・・一体何者ネ・・・」

50実都「・・・・雪・・・どうすんだ」

51雪「どうするもなにも…どうしようもないだろ」

52帝「このバカユーキ!!ここで動かにゃ男じゃないネ!!」

53雪「うっせ、その状況が本当だったとしてどうするってんだよ?」

54帝「決闘を申し込むのヨ!」

55雪「はあ??なんだそれ」少し笑いながら

56純「決闘はやりすぎだとしても、このままでいいの?雪くん」

57雪「………それは」

58実都「いーわけねーだろ」声低く

59玲「実都くん」おちついて、と言うように

60実都「いーわけねーだろ雪。お前、ずっと白井のこと好きなくせになあに黙ってんだよ」

61雪「う…」バツが悪そうに

62玲「レオンさんと純さんはその相手の人、ちゃんと確認できたんですか?」

63純「うん、ネクタイの色で3年生の人だって分かったよ。背も168cmある華ちゃんより高かったし物腰柔らかそうな感じのね。」

64帝「ワタシの好みではなかったネ」

65実都「んんん俺レオンちんの好み聞きたいなーー!!!」

66帝「お前は論外ヨ」

67実都「酷いッ!!!」

68玲「なるほど歳上ですか。早めにただの幼馴染から抜け出さないと。これは強行突破をするしかありませんね。」

69雪「玲…強行突破って何する気だよ」

70玲「デートです」

71雪「ッデートお?!」

72実都「おお、いいじゃねえか。やろうぜ」

73雪「なっ、なにをいきなり…!てか付き合ってもねえのに…!」

74玲「そんな悠長なこと言ってる場合ですか、雪くん。このままだと何処ぞの誰かに白井さんを奪われるんですよ?」

75雪「それは・・・・困る」最後ボソリと

76実都「だろ?そいつに見せつけてやろうぜ?永年かけた違いってやつをな」

77純「じゃあ早速プランを考えよ!」

78帝「ワタシめちゃ良い案あるヨ!!」

79雪「すげえ不安」

80帝「まあ任せるネ!これであのオナゴもムネキュン間違いなしネ!」

81雪「すげえ不安」


職員室 扉の開く音

82基哉「あれ、今日だっけ登校日」

83誠「基哉さんひどいなあ、可愛い甥の転入日くらい覚えててくださいよ。三年で転入なんて心細いんですから」

84基哉「悪い悪い。あー、あとここでは先生な、誠。」

85誠「そっちこそ、僕のこと宇佐美君って呼んでくださいね?鈴柾先生」

86基哉「はっ、ずいぶんと機嫌良さそうだな。なんか良いことあったか?」

87誠「はは、そうですね。可愛い人に会ったんですよ、すごく」

88基哉「おーおー若いねえ。さ、先生は忙しいんだからそろそろ教室行け。俺は2年の担当だけど暇な時くらいは話相手になってやるよ」

89誠「嬉しいな、ありがとうございます鈴柾先生。でも僕には身近な話相手が一人できるみたいなんで、逆に寂しい思いさせちゃうかも」

90基哉「あ?そりゃどういう・・・」

91誠「また話しますよ、ふふ」




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