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勇者はいってます。  作者: 夢見創
四章目 砂漠を突き進め
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巨人の舞

今回は短いです

 魔王はアプロディーテーの中で歌っていた。


 優しく美しく心に染み入るような歌声だった。


 アプロディーテーは、魔王の思い描く動きを、まるで魔王の手足のようになめらかに再現する。


 魔王の故郷の舞。


 幼いころ、母と一緒に皆の前で歌い舞い踊っていた懐かしい踊り。


 アプロディーテーから光の粒が溢れ出し、まるで女神の羽衣のようにアプロディーテーを装いキラキラと輝く。


 アプロディーテーの舞に合わせて、その光も優雅に、時に激しく動き人の目を惹きつける。


 満天の星空の下で舞い踊る、幻想的で美しい巨人の舞。





 クロクロの精霊王たちも、巨人の周りに集まり巨人を囲むようして舞い始めた。


 6つの光が気持ちよさそうにくるくると踊る。


 巨人と精霊王はシンクロし合い、舞う度に輝きが増していく。





 自然とアプロディーテーの元に他の皆が集まってくる。


「あれを動かしているのマオ師匠かな!歌声綺麗!踊り綺麗!やっぱり師匠はすっごく素敵かな!」

 アプロディーテーに見惚れはしゃぐミリをピエールさんが優しく撫でていた。


「あれが、アプロディーテーの舞かぁ・・・くやしいけど美しいなぁ・・・コキャっとするのはもう少し待ってやるよぉ・・・ミリが泣くのもいやだしぃ・・・」

 少しふてくされつつも、アオイはアプロディーテーの舞から目を離すことは出来なかった。


「うむ・・・美しいのぉ・・・酒が旨いわい」

 ドランは酒を片手に、言葉少なげだが優しい顔で巨人の舞をみていた。


「お兄ちゃん・・・あの歌、里の歌に似てるね」

「あぁそうだな」

 アカネとハクは寄り添いながら舞を見ていた。

 アカネの目には涙が浮かんでいた。

 ハクはそんなアカネの細い肩を抱き寄せていた。



 クロクロは勇者の棺桶の傍にいた。

「グロウ・・・貴方にも見せたかったわね」

 クロクロは少し悲しい顔をしていた。

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