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勇者はいってます。  作者: 夢見創
三章目 旅は道連れ
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新たなメダル

 クロクロが闇精霊に命じ竜の死体をまるごと異空間に収納する。

「これ、いつも使ってくれれば楽なのにぃ」

 アオイがぶーたれている。

「嫌ですわ、わらわは運び屋ではないのですわ」


「マオさんが使った魔法って凄いかな、キラキラーってしてて、おっきい岩とかも全部弾くかなー」

 ミリは、ピエールさんに魔王がいかに凄かったかを力説していた。

 魔王は恥ずかしいのか、ちょっと顔を赤くしていた。


 クロクロが魔王をちらっと見ると、魔王にすぅーっと近づいて来た。そしてそっと耳元でささやく。

「先程の事、感謝しておりますわ」

 そしてニッコリと笑う。そしてハクの所に向かっていった。

 魔王は、少しの間絶句していた。

 ハクはドランと話しをしていた、ドランが時々棺桶の上にドラゴンの爪を乗せてジェスチャーをしながら何かを言っているようだった。

 多分碌でもない事にちがいない。


 ハクの所に着いたクロクロは、ハクに何かを話し指で方向を指示していた。


「おーいお前らー、クロクロがあっちの方に何かあるとか言うから、ちょっと行って見るぞー」

 ハクはなんだか引率の先生みたいだった。


 その場所にたどり着くと、古そうな石の扉があった。

 魔法陣や呪文が描かれており、厳重に封印されているようである。

 魔王はちらっと内容を読み取ったが、かなり古い時代の呪文で、解呪するにはかなり面倒なたぐいの封印だった。


「宝かな、宝かな」

 アオイが目をキラキラさせている。


「よっし、開けるか」

 ハクがそんな事を言う。

 魔王は、ハクはこの封印を解けるというのか、ほんとに賢者なのだなと・・・思っていた。

 次の瞬間、棺桶で扉をぶん殴って開けるまでは。


「封印ヲ施シタ者ガ、コレヲ見タラ泣クジャロナァ」

 そおいや、魔王の執務室もこいつは力技で開けたんだっけと思い出した。


 扉の先には神の石像があり、その前に台があった。

 その台の上には、古い装飾の施された半透明なメダルが嵌めこんであった・・・えーと。


 ハクは台に書かれてある古代文字を読んでいた。

「たぶんヘーラーの神鎧(ギガント)だな」


 ハクが触ると、ヘーラーの神鎧のメダルが空中に浮かび上がる。

 そして一気に加速したかと思うと、アオイに額に衝突しその手に落ちる。

「いててて・・・ん?ボクが選ばれたの?ボクもうアプロディーテーを持ってるんだけど」

 額をさすりながら、ごそごそと懐からアプロディーテーのメダルを出す。

 今度はアプロディーテーのメダルが空中に浮かび上がり、ぴゅんとアオイの元から飛び去る。

「ちょ!アプロディーテーどこに行くの!?」

 アプロディーテーのメダルは、魔王の目の前で停止し、そのまま魔王の手に落ちて来た。

 魔王は手のメダルを見てアワアワしながら目を白黒させている。


「シャッフルですわね」

「メダルがこの場で一番ふさわしい者を選んだって事だな」

「えぇええええ、なっとくできないぃ」

 アオイがプンスカしている。


 我に神鎧?我に何をさせたいのじゃ?

 冷静になった魔王はメダルをじっと見ながら考えていた。


「まぁ、俺のメダルは、そもそもクロクロが持つべき物だしなぁ」

 ハクはぼそっと言う。

「貴方にアルテミスは使えませんし、アレースはアカネに必要ですの。ゼウスは勇者専用ですわ。貴方のメダルが手に入ったときにアテーナーは返してもらえればよろしいですわ」

 クロクロがため息を付きながら答える。


 神鎧に関しても、何やら複雑な事情がありそうだった。


 あれ?・・・そういえばゼウスのメダルもあるんですか?


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